平行線法で展開図を書く

平行線法、放射線法、三角形法といえば展開図。建築関係の板金ではよく使う。しかし、工場で作る。例えば、鉄板を使った事務用机、ロッカーなど90度(直角)曲げで作る。だからあまりつかわんかな。でも、なんとかSolidWorks … “平行線法で展開図を書く” の続きを読む

平行線法放射線法三角形法といえば展開図。建築関係の板金ではよく使う。しかし、工場で作る。例えば、鉄板を使った事務用机、ロッカーなど90度(直角)曲げで作る。だからあまりつかわんかな。でも、なんとかSolidWorksで作りたかった。
 展開図には、3種類の展開方法が書いてある。これは、30年前、パソコンもないころT定規と製図板を使ってやってたかな。これは、T定規の説明。
T定規と製図板
昔は2Dで書いた図から展開図を作る。(3DのCAD)3次元のCADはない。
ソリッドワークスで作る場合は、立体図を作ってから展開図となる。
これが結構むじかしい。
ソリッドワークスを使い始めたころから気にはなっていた。
1年以上経ってやっとできた。
とりあえず平行線法。これと放射線法を次に、これは結構簡単かな。放射線法は回転を使えばok。
平行線法での主な手法?は、シェルと板金を使う。

平行線法って何て?手っ取り早く見るなら最後だけみるとわかります。

もし、板金でエラーになったらデザインツリーの中の「板金1」の中の曲げのパラメータをK係数で0.5くらいを入れてみましょう。 
ソリッドワークスのデータはこちらの円筒平行線法.SLDPRT
なお、
円錐がわかったら、
四角錐、六角錐、八角錐、何とか錐は、曲線を直線で結べばいい。正確だし。

あえて2次元CADで平行線法はこっち

Dr.ABE_Bendで曲げのNCデータを自動作成し、「手動」を使って変更する

まず自動でNC曲げデータを作成してから、手動で金型を修正する。 (ここに貼りつけてある画像はビデオから切り出したもの。) 金型の反転は、反転したい金型を選択してから(青色になる)「金型反転」ボタンを押す。押すたびに反転す … “Dr.ABE_Bendで曲げのNCデータを自動作成し、「手動」を使って変更する” の続きを読む

まず自動でNC曲げデータを作成してから、手動で金型を修正する。
(ここに貼りつけてある画像はビデオから切り出したもの。)
手動で金型修正
金型の反転は、反転したい金型を選択してから(青色になる)「金型反転」ボタンを押す。押すたびに反転する。(面白いから何度もやってみーゃー 名古屋弁。)
実際のプレスブレーキと見た目はほぼ同じです。
金型の反転
金型を同じ方向にしたかっただけだが、曲げ順序やワークの挿入方向なども修正が必要になる。
ということで、ついでに曲げ工程の修正の説明です。
金型の変更とか、工程変更は金型の段取りを少なくしたり、ワークの挿入方法の変更など精度より、効率とかやりさすさを追求するとときたますします。AP100は精度優先なんでしょうね。(このオプション変更ってあるのかな?)
やってることはすべてビデオにある。
ビデオはDr.ABE_Bendを起動して、自動でNC曲げデータを作ってから修正するまで。

問題があるかどうかは 曲げ加工可否判定 が使える。「全行程」ボタンを押す。下図は、4の干渉面 パンチを選択した状態。
曲げ加工可否判定
パンチの中にワークが食い込んでいる。この問題を解決するために、以下のコマンドを使う必要がある。
現工程以降を削除
曲げ工程追加曲げ工程追加マーク
パーツ挿入方向の変更

以下は、ビデオの一部を取り出しての説明。
まずは、
よく使うコマンドは、このくらいかな。
BlogPaint
ここでは、以下のコマンドを使った。
金型反転
現工程以降を削除
曲げ工程追加曲げ工程追加マーク
パーツ挿入方向の変更(材料の入れる方向を反転)

3工程目でパンチと材料が当たっているので、3工程以降を削除する。3工程目まで移動後に「現工程以降を削除」のアイコンを押す。3以降なので3工程目で操作する。(以降の以は「もって」と読む。持ってだ。3を持って。ついでに読み方は訓読みと音読みがあるが、訓読みは日本語読み、中国とか漢文読みは音読みだ。「もって」は訓読みだ)
現工程以降を削除
削除するとV?が現れる。曲げるように催促しているのだ。
曲げを追加するときは曲げ線をクリックする。私はV?をクリックしていたのでなかなか曲げ工程追加マークが現れなかった。
破線をクリックすると曲げ工程追加マークが現れる。
曲げ工程を追加、曲げ線をクリック
4工程目はパーツの挿入方向を変更すると干渉しない。何度も「パーツ挿入方向を変更」アイコンを押そう!。おもしろいから。
パーツ挿入方向を変更
こっちが正解。正解の状態で、曲げ工程追加マークを押すと4工程目が追加される。
パーツ挿入方向を変更正解

箱 片引きの曲げ順序

箱曲げで片引きの場合は、曲げ順に気をつける。なぜか、曲げるときは少し多めに曲げる。例えば、90°曲げなら90°より少し多めに曲げる。鉄は、加工しても元に戻ろうとする(スプリングバック)からだ。両引きならこの順番は関係ない … “箱 片引きの曲げ順序” の続きを読む

方引きの曲げ順
箱曲げで片引きの場合は、曲げ順に気をつける。
なぜか、
曲げるときは少し多めに曲げる。
例えば、90°曲げなら90°より少し多めに曲げる。
鉄は、加工しても元に戻ろうとする(スプリングバック)からだ。
両引きならこの順番は関係ない。
ただ、箱曲げは最後の曲げでパンチが中に入っている状態で曲げる。
だからパンチの幅が問題になる。
金型の交換を避けるためには、パンチ幅を気にしないで曲げれる方を先に曲げてから箱の内寸に近いパンチを使って最後の2箇所の曲げをする。
つまり、
両引きでもパンチ幅の制約はある。
だから、片引きはパンチ幅の制約とスプリングバックの制約がある。
いずれにしても、
AP100を使って曲げのNCデータを作るとこのあたりは自動でしてくれる。
結構きっちりと複数の金型を配置する場合もある。金型交換しないようにするには、自動で作ったNC曲げデータを手動で変更する。

ベンド展開長補正とは伸び代のことだ

こちらのヘルプにベンド許容差の説明がある要は「中立線の円弧長」。
簡単に言えば伸び代のことを言っている。
ベンド許容差を伸び代だと想像できるだろうか?
伸び代は、曲げたフランジの外寸を測り、2つのフランジの合計ー展開時の寸法を2で割る。
簡単に書けば以下の関係だ。
曲げた外寸の合計>展開図
普通に考えれば何てことないことだが、言葉は難しい。
ベンド=曲げ
許容差?。だいたいの範囲で誤差があると考えればいいのか?

もう一度、
Solidworksでは、ユーザー定義ベンド許容差というものがある。
「ユーザー定義」というのが付いている!!。ベンド許容差は、その中の一つだ。
ユーザー定義ベンド許容差
「ベンド許容差」と「ベンド展開長補正」の2つがややこしい。
また、
K係数」や「ベンドテーブル」もある。
一番簡単なのは、「ベンドテーブル」だろう。単なる表だ。
私のPCでは、以下のフォルダにExcelファイルやsample.btl(テキストファイル)ある。
C:\Program Files\SolidWorks\SolidWorks\lang\japanese\Sheetmetal Bend Tables

「ベンド許容差」と「ベンド展開長補正」の違いについてのマニュアル
AとBの測り方が違うので違いは説しにくが、
(「ベンド許容差」は測定不能だから説明すらいらんだろー)
きっとこうなるだろう。
ベンド展開長補正=伸び代=A+B-展開長
伸び代は、ベンド展開長補正のことだった。
ベンド許容差は、曲がっている所の長さで、
ベンド許容差=展開長ーA+B
なんでややこしいかの?
ベンド展開長補正のAやBがベンド許容差のAやBと違う測り方をしているためだ。
AとBを両方とも直線部分となるように計算式を作り直したい。
外寸で図っているAは、以下のようになる。
外寸A=A+板厚
ここの②と③の図も参考にしてほしい(お借りします)

AとBを曲げを含まない長さとすると、
ベンド展開長補正=伸び代=A+B+板厚+板厚-展開長
ベンド許容差=展開長ーA+B
この式なら比較しやすい。
以下のように要約できる。
・ベンド展開長補正は、伸び代。伸び代は昔から言うことばなので理解しやすだろう。
・ベンド許容差は、曲がっている所の長さ。こっちがややっこしい。ただ、内Rが大きい場合はこっちの方が計算しやすい。
現場的には、「ベンド許容差」は使えない
どうやって測るの?。
よって、「ベント展開長補正」が使える。
皆「ベンド展開長補正」しかしてないでしょ!!アマダのAP100がこれだし。

ただ、
内Rが板厚の5倍以上の時は伸びはない。こんな場合はベンド許容差が理解しやすのか?
しかし、ほとんどが90°曲げなのでベンド展開長補正がつかいよいと思う。なんたって伸び代だから。
ところで、
ベンド許容差のAとBは、どうやって測るのだろうか?。(曲線部分を排除したのがA+Bということになる。)
また、
疑問符を付けてしまった。
「ベンド許容差」って使わん。って決めた方がいいんかな。

ソリッドワークスのヘルプ

こっちの方がわかりやすい

AP100起動の画面 メインメニュー

png
1展開図形———二次元CAD図の作成(この中のメニューから2・3・4までできる)
パーツ加工——-タレパンやレーザーによる切断データ作成
Gコードではなく図面でNCデータ/Gコードを作る)
3シート加工——–3×6(サブロク)や4×8(しはち)の定尺板での板取り、多数個取り
4シュミレーション
5データ管理(Dr.ABE_Bend
パラメータ管理
7メンテナンス

AP100は、簡単に言うとNCデータを作るソフト。
付け加えると
・2次元CADによる展開図作成
・タレパンやレーザ加工機の抜きのためのNCデータ作成
それに、
Dr.ABE_Bend(曲げNCデータ作成)とも連動。

「パーツ加工」は、抜きのNCデータ作成。「シート加工」は、サブロク板やシハチ板などの定尺板から板取り。
(定尺って尺303.03mmじゃ無くてフィート304.794mm らしい
「シュミレーション」は、パーツ加工、シート加工のNCデータでシュミレーション。Gコード編集もできる。
Dr.ABE_Bendは、「データ管理」の中のアプリから起動します。
パラメータ管理」で設定した値は、ソリッドワークスにアドインしているSheetWorks(シートワークス)も使う。タレパン、レーザ加工機の仕様、材料、曲げによる伸び代を入れている。

SolidWorks(ソリッドワークス)で作った3次元データをSheetWorksに変換し、「パーツ加工」してタレパン、レーザーのNC
データ作成手順はこちら

アマダさんの製品説明はここかな。

AP100 タレットパンチプレスのNCデータ(Gコード)まで

何かいろいろ気になることが多くて何も手付かず。
優先順位をつけてぽつぽつやらんとね。

前回、ずいぶん前だけど、曲げのNCデータを作成するまでの手順を記録しておいた。
そこでは、抜き(タレットパンチプレスとかレザー)のGコード作成については省略している。
ここでは、2つの動画で抜きのNCデータ(Gコード)作成までを記録する。
曲げのNCデータ作成はない。そっちはこちらだ。
1つ目の動画は、SolidworksからSheetWorksの展開図を作成するまで。ええ。前のとダブった?。SheetWorksがインストールされているパソコンでSolidworksを起動しています。AP100は関係ありません。ただし、AP100で使えるパーツをファイル名(BBB)で保存している。

ビデオの最後で「AP・見積指標出力」の画面で部品番号にBBBを入れてるところですが、AP出力情報の中のSDD(ネットワーク上で共有しているデータ領域。実はSQL Serverかも)を選んでいると以下の作業でBBBファイル名を見つけることができる。SDDではなくAP100CAMを選択していると自動的にAP100の「展開図面」が開くことになる。
注意したいのは、AP100CAMを選んだ場合は、その後の操作をしてからBBBファイルが保存される。AP100を選んだ場合が以下の図。
BBB
これだと、自動的に2DーCADが起動する。2DーCAD(タレパン、レーザの加工の設定画面)で正しく終了しないとBBBファイルは保存されない。ちなみに、AP60の下のSDDに保存しておくと即座にBBBファイルがSDDフォルダ
(ネットワーク上で共有しているデータ領域) に保存されるようだ。確実にSDDにBBBファイルを保存したい場合はAP60の下のSDDにした方がいい。タレパンの設定は、その後2DーCADを起動してBBBを開く。この開く操作を省略しているのが上図の設定だ。以降のAP100の説明は、SDDに保存されているBBBを開く方法だ。
次は、AP100。
上のビデオを作ったBBBファイルを呼び出すことから始まる。
抜きNCデータを作成するのは、下図の「パーツ加工」と「シート加工」だ。
ほとんど「パーツ加工」を使うと思う。あるパーツに対してSPCCなどの板から1つ以上の部品を取る場合はこれを使う。
シート加工は、複数のパーツを1枚の板から取る。
AP100top
ここでは、2の「パーツ加工」。
はじめ25秒。表題「加工段取り条件」で、加工方法、パンチングかレーザー、複合。製品の展開寸法、加工機の設定、金型配置の選択、ランプ位置の設定。材質、材料の寸法、配置基準点の設定ができる。
(今回のタレットパンチプレスの金型は角10と○20の抜き型しかありません。登録してません。)
CADで抜き金型の配置からGコードの作成まで。
金型を配置したらGコードは自動でできます。
金型の配置や、修正もしています。
NCデータができたら「シュミレーション」をしています。
Gコードと抜いている場所の関係もよくわかります。(動画の最後の方)

でわかったのが、「SolidworksやSheetWorksで直線的に書きたい!」 。
それってどうでもいいことがわかる。つまり、図面が直線的でなくていいだ。
ただし、自動割り当てができない問題はあるのだが。
これを図面で修正しようと考えていたことが問題というか複雑にしておった。
図面を修正するのではなく。
Gコードの自動割付ができてない(タレットパンチプレスで抜く金型を選択してない)部分は手動でやれば簡単。
つまり、図面の修正よりGコードの修正が簡単だったというわけ。
(Gコード修正って金型の軌跡の修正のこと、プログラミングみたいなことしない)
だから、このコーナートリートメント板金の閉じたコーナーはどうでもいいのかな。
「割付-線割付」があるがな。(*^_^*)。CADで、図で、Gコードを修正する。
それに、
Solidworksで頑張って直線的にしても、Sheetworksの展開図は結構ノッチみたいなもんが入る。
だから、SolidworksやSolidworksの図面で時間を使うより、Gコードの修正というわけです。

SolidworksとSheetWorks、AP100の関係 疑問点

疑問を書くだけ。 わかっているのは、Solidworksの展開図とSheetWorksの展開図の寸法は違う。 Solidworksのユーザー定義ベンド許容差(伸び代)、内Rの設定をSheetWorksではどう扱っている? … “SolidworksとSheetWorks、AP100の関係 疑問点” の続きを読む

疑問を書くだけ。

わかっているのは、Solidworksの展開図とSheetWorksの展開図の寸法は違う。
Solidworksのユーザー定義ベンド許容差(伸び代)、内Rの設定をSheetWorksではどう扱っている?
AP100のパラメータとどう関係している?
アマダの人に聞けばいいのだが。
材質や材料の違いで、伸びの違っても曲げの段階で調整すればなんとかなる。
特に薄板だし、
どの寸法にも公差が入ると面倒だがたいていはなんとかなる。
ということで適当な抜きになっているかもしれない。
もう少しシビアにすると問題があるのだろう。
ベンダーで曲げていると誤魔化してしまう。

ベンド展開長補正とは伸び代のことだ。

AP100やSheetWorksなどの用語解説、アマダさん。

解決、寸法を同じにする

板金の閉じたコーナーの使用上の注意

展開したときに、なるべく直線的になっていないとタレットパンチプレスで抜けない。1.6mm以下の薄い板を加工するならSolidworksの時点で直線になるようにする。曲げ部分のノッチや穴あけ(割れ止めのため)加工しなくてす … “板金の閉じたコーナーの使用上の注意” の続きを読む

展開したときに、なるべく直線的になっていないとタレットパンチプレスで抜けない。
1.6mm以下の薄い板を加工するならSolidworksの時点で直線になるようにする。
曲げ部分のノッチや穴あけ(割れ止めのため)加工しなくてすむように以下の方法があるということです。
結構細かいことに気をつけなといけないような気がしますが、以下のような図になってたらokだ。
このコーナーなら直線的
この展開図
このコーナーなら直線的展開図
下図はだめ。見たらするわかるわな。
このコーナーはノッチみたいなもんが入る
展開図。直角な部分がこんなことになる。厚板ならだいたいこの大きさで丸パンチだ。
このコーナーはノッチみたいなもんが入る展開
板金の閉じるコーナーを使う場合は、コーナータイプに真ん中の「重複」か一番右の「重複なし」を選ぶこと。
下図のコメントは訂正だ。
”ベンド領域を開く(O)”はチェックしない。
どちらのフランジを片引きするかは2つある面の選び方で決まる。
閉じたコーナーは、重複なしでいこう。
板厚によっては、Gのギャップを大きくしないといけないことがある(メッセージにギャップを増やすことを勧められる)。できるまで0.01単位で増やしてみよう。

レーザー加工機ならある程度複雑な形状があってもいいが、実際には丸く開ける。
簡単に作りたいなら展開図面は直線的な方がいい。
別の手段として、エッジフランジを別々に作る変わった方法もある。
次の2つ図は、エッジフランジを別々に作っている。
だから、閉じたコーナーが使えない。
片方のエッジフランジを編集してフランジの位置を変更することで片引き、両引きにできる。
フランジ位置両引き
片引き

フランジ位置片引
あとで作ったエッジフランジだけこのようなことができる。
って、別々にフランジを作った場合は閉じたコーナーが使えないからこの方法だ。


ところで、
その後、Solidworksの展開状態で直線的な抜きをしようと努力する必要はない。
なぜなら、AP100で簡単に修正できる
さらに、Solidworksで直線的であってもSheetWorksの展開図も直線的でないことが多い。