AP100へ展開図を渡す方法/Windowsファイル操作

SheetWorksは、SolidWorksとは別の展開図を作れるし、機能としてはいろいろあるが、ここでは単純にSheetWorksをSDDでデータを保存するためのコンバータ(変換)として説明する。

次図のようにそれぞれのSolidWorksで展開可能な板金部品を作り、SheetWorksでコンバート(変換)する。

次図の「展開図」と「曲げ情報」は、以下の意味がある

  • 「展開図」:切断のためのデータ:タレパン、レーザー用のデータ
  • 「曲げ情報」;曲げるためのデータ:NTベンダー用のデータ

で、

SheetWorksが無くてもDXF形式などの図面交換ファイルを使って、AP100に渡すことができる

AP100はSDD以外にWindowsのファイル(下図の「Windowsの装置の操作」)を扱うことができる。

基本的に展開図を渡すことができると切断のためのデータ(展開図)は渡せる。曲げ情報に関してはDXFで渡す時に曲げの線を残せばAP100で「線を引いてから曲げる」ことができる。

SolidWorksの展開図の図面は、実寸にすること。展開図の形状と曲げ線以外の隠れ線、寸法線、中心線などは削除してからDXF形式で保存する。

曲げ長さ(幅)が変わると曲げ角度も変わる

曲げ角度が変わります。

当たり前ですか。

モーターで下死点を設定できるプレスブレーキだと。もしかして、指定の下死点まで行くので下死点さえ設定すれば曲げ角度はバッチリかと思ったが。

んん、

スプリングバックが曲げ長さによって違いますね。

だから、

曲げ長さ(幅)が長いとスプリングバックも大きいので角度は開き気味になる。

不正確な記憶によると

アマダの機械FMB-3613NTのデータのまま曲げるとSPCC板厚2mm程度で曲げ幅が100くらいで直角90度になる。曲げ幅50だと30分余計に曲がる89°30′。曲げ幅が200だと30分曲げが少ない90°30′。っていう感じ。もしかしたら機械の伸び代とか変更しているかもしれませんが「感じ」ということで。

ベンダーとAP100の金型と一致させる

ベンダー機械の金型データを更新する方法です。

AP100が持っている金型データをネットワークを通して更新します。「保守」の「金型登録」の「金型更新」です。

ベンダーはアマダ社のFMBⅡ-3613NTです。ベンダー、曲げ機、プレスブレーキとも言う。

この同期というか設定はアマダさんに聞いてます。確認してからやって下さいね。

ベンド作業後、この部品は自分自身に交差します。

英語で、
This part intersects itself after bend operations.

ソリッドワークス/Solidworksは、曲げ時にすき間ゼロをエラーにする。当たってないんだからいいじゃん!。許してくれません。この警告を無視して更にエッジフランジなんかを続けていくと真っ赤になる。

この例ではいろいろぶつかる。すき間ゼロでぶつかる。で0.01ですき間を開ける。

高さは板厚分高くしてしまったので22です。

展開寸法は、100+22+22+10+10-3両伸び*4曲げ箇所=164-12=162

60+22+22+10+10-3両伸び*4箇所=124-12=112

切り欠き寸法は、片引き両引きのち外は板厚。

大きく切る方(片引き)は、22+10+2板厚-3両伸び*2箇所=34-6=28

小さく切る方は、22+10-3両伸び*2箇所=32-6=26

Solidworksで作った展開寸法、切り欠き寸法は0.01の差です。エラーにならないようにしたための誤差です。

切り欠き寸法

「展開寸法」と「切り欠き寸法」を電卓で計算する時に勘違いする。足すと引く時に逆の考えるがいる。切り残す考えと切り取る考えの違い。

  • 展開寸法:板の大きさ
  • 切り欠き寸法:切る大きさ

両伸びが3mmの場合、曲げが2箇所あったら「外側の寸法の合計ー3x2箇所」で展開寸法は計算できる。

切り欠き寸法は、両引なら「フランジの高さ+板厚ー3」。片引きはで短い方の切り欠き寸法は、前の計算式の「板厚」を加算しない。両引はこちら、片引きはこちらで説明してます。

アマダさんの金型一覧

ここです。会社にAP100やアマダのベンダーがあったら金型Noがある下図は200080。カタログ番号は違うなこれ。見たことありますか?。こんなのブログで書いても「無い」ですね。

Noが20080。角度88度。これはスプリングバックを考えて90度よりとがっている。先端のRが0.2。この88と0.2はきっと標準です。気にしないといけなのが耐圧150kN/m、トンもある15ton/m。ダイの方は見ることは無いがパンチは折れるので。

1トンは10kN。SS400は昔はSS41

1トンとは軽自動車の重量。普通車のノアが1.8トン。
ベンディング金型の耐圧1000kNは、100トンのこと。kNにしても桁数が多いわ。

SS400は400N、SS41kgの方がわかりやす。昔はSS41。中途半端なんで今の400の方が覚えやすいか?

単位はkgf。kgf=9.8N。9.8は約10として
1kgf=10N。10N=1kgf。1N=0.1kgf
Nは力、Paは圧力。
1N/mm²=1MPa

ベンディング金型だと単位がkN/m。
1000kN/m。=1000 000N/m。1000 00kg/m。1メートル当たり100,000kg。kgじゃなくて正確にはkgf。1トンは1000kgだか100トン。100トン/m。私にとってわかりやすい単位。m単位なら、kNを外して10で割る。1000kN/m=>100トン/m

123kN/mー>12.3トン/m。ton/m。

さらに、mとcm単位にする。

1mは100cmなので0.123トン/cm。結局、トン/cmにするには123kN/mの123を1000で割る123/1000=0.123トン。cm単位ならkNを外して1000で割る。123kN/m=>0.123トン/cm

1トン=10kN。最近のベンダー(曲げ機械)はNなので30kNなら3トン。

上下の金型に圧をかけて下型を固定するが、その時使うトン数は2,3トン。今なら20kN,30kN。

パンチの幅が小さい時は注意。できればcm単位で耐圧を知りたい。

300kN/mなら30トン/m。0.3トン/cm。

プレスブレーキの上下のダイとパンチを馴染ませてから圧力をかけて固定するが、

1cmの幅のパンチ一つなら0.2トン。ベンダーの単位だと2kN以下でパンチを2,3度上下してからダイを固定することになる。

3枚のハット曲げを重ねる ボス押出薄板、エンティティ変換

いろいろ書いたけど、描くスピードは一番早いかも
動画の特徴は以下

  1. 線からボス押し出しー薄板
  2. 面をからスケッチの線を描く(エンティティ変換)
  3. 「結果にマージ」のチェックを外す。マージはくっつけるという意味

ボディ保存、板金化はしていない。

三枚が重なって両端もそろっているので、3枚の展開長は同じだが曲げ寸法が違う。