被覆筒 アークが安定するまで

被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。 溶接途中でアークを止めて写真で撮った。 中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。 フラックスがスカートのようになっている。 このスカートがあるから、被覆アーク溶 … “被覆筒 アークが安定するまで” の続きを読む

grab2013-10-17_16-42-06_804
被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。
溶接途中でアークを止めて写真で撮った。
中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。
フラックスがスカートのようになっている。
このスカートがあるから、被覆アーク溶接は、軽く母材に当てて溶接することができる。

スカートがある状態だと溶けた芯線をフラックスが包むので大気に溶けた鉄がふれることはない。
しかし、
このスカート(被覆筒、保護筒)がない状態、例えば被覆の側面がはがれているような状態では酸素や窒素が溶着金属に入り込みブローホールなどの欠陥になる。
アークスタートで欠陥になるのはアークが安定するまで、被覆筒ができて適正なアーク長になるまでだ。

通常、一瞬ではあるが、スタート時は、長めのアークにして目標を探す。その時に、被服筒を整える。
安定する秒数は、電流が大きいと早い。
電流が低いと秒単位の時間がかかる。
裏波棒 LB-52Uを80A程度で使う場合は、安定するまでに1秒くらいかかる。
先のフラックスがたくさんはがれ芯線が2,3mm出ているともっとかかる。
また、近づけると飴ちゃんみたいにくっつくので、軽く当ててアークが出いたら長めのアークで2秒くらい待つ。この時先っぽを良く見て、被覆筒/スカートからアークが出てる感じなら母材に近づける。

電流と板厚、材質、継ぎ手の関係 

電流は、人それぞれ。
好みですが、だいたい記憶している内容を書き留める。
製品ではなく、継ぎ手形状で該当する溶接箇所の電流値を想定。
アナログな溶接機なら電流値ってバラつくし、アークの勢いで判断かな?
炭酸ガスアーク溶接なら突き出し長さ
手棒、TIGならアーク長

電流値が変わるしね。

TIG溶接
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電流 板厚 材質 継ぎ手形状

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65A 3 SUS304 ビード置き 初期電流20A、クレータ40A 棒ありも無しも
40A 1.5 SUS304 角溶接 初期電流10A、クレータ20A 棒なし
60A 1.5 SUS304 すみ肉 初期20A、クレータ40ー50A 棒なし
80A 3 5000系アルミ ビード置き 初期20A、クレータ20A 棒ありも無しも
50A 2.0 SPCC 角溶接 初期20A、クレータ40A
65A 3.0 SUS304 TN-F 1層目棒なし。スタートで棒を使う場合もある  初期30、クレータ50A
ルート面0.5 ルート間隔0.5ー1
65A 3.0 SUS304 TN-F 2層目棒あり。ウィービング。 初期30、クレータ50A
70A 1.6 SS400 すみ肉溶接、ストレート。共付。棒ありなら80A。初期30、クレータ40A。
慣れてきたらもっと大きな電流の方が作業がしやすい。強ければ切ったり入れたりすればいい。

半自動のワイヤーはソリッドSE-50T Φ1.2
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電流 板厚 材質 継ぎ手形状
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90-100 3.2 SS400 開先なし突合せ溶接 ルート間隔2mm 裏波溶接
85 3.2 SS400 デジタルなら85Aに合わせられる。ルート間隔2mm 裏波溶接
(単純なストレート。遅すぎると裏が出ない。 )
90-100 3.2 SS400 角付け

120 3.2 SS400 すみ肉
180 9 SS400 すみ肉。2層なら2パスで160A

被覆アーク溶接 SS400 板厚9mm N-2F:突き合わせ溶接裏金なし
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電流 継ぎ手形状
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80 V形、LB-52UΦ3.2、1層目裏波溶接、ストレート、ルート面1mm、ルート間隔2.0
90 V形、LB-52UΦ3.2、1層目裏波溶接、開先面に当ててウィービング、ルート面1mm、ルート間隔2.0
100 V形、LB-52UΦ3.2、1層目裏波溶接、ストレート、ルート面1mm、ルート間隔1.6
後半で大穴が開く場合は電流を低くする。ルート間隔を狭目にする。
アークの発生が難しい場合は電流を上げる
180 V形、B-14Φ4.0、2層目ストレート
170 V形、B-14Φ4.0、3層目ストレート
160 V形、B-14Φ4.0、4層目あらいウィービング。ほぼ母材近くまで。
150 V形、B-14Φ4.0、5層目ウィービング。開先の角を完全に溶かす。
2層目から最終層前まではストレートで よい。
最終層だけウィービング。最終層は130Aまで下げると見た目ではきれいになる。ただし、スラグの先行に注意。層数は4か5。母材以上の高さになるまで。

ノズルがじゃまにならない!画期的だ。ペダルでの電流調節もしてるな

TIG溶接のノズルが透明だ。クリアーだ。 この会社?のYouTubeはいいです。 さて、教える時に使える。(ノズルってじゃまだよね)ガラスノズルを使ってもらうと技が360度全方向から見える。ノズルを透明にできるの?耐熱ガ … “ノズルがじゃまにならない!画期的だ。ペダルでの電流調節もしてるな” の続きを読む

TIG溶接のノズルが透明だ。クリアーだ。

この会社?のYouTubeはいいです。

さて、
教える時に使える。(ノズルってじゃまだよね)
ガラスノズルを使ってもらうと技が360度全方向から見える。
ノズルを透明にできるの?耐熱ガラス?
ローリングできるんか?溶けるだろ
ガスが少なくていい。
風に強いかも。
仮付が簡単。当てるだけでできる。
自動遮光溶接フィルターで作業効率が上がる。
見えない場合、ローリングで探りながらでなく、もしかして見えるかも。
。。。
などと思うのです。

他にも動画では、足で電流調節しているようだ。アルミなんかで特に効率上がる。

日本人は技が細かいのでわりと工具にこだわらないのではなかろうか。
器用だもんね。
「外科医で神の手」なんて言われることがある。
一方で、
da Vinci (医療ロボット)もある。
あまりに器用なために便利な道具が開発されないのか?
使い続けた工具がいいのか。ナレってあるもんね。
自分もナレ第一かな。
業者に言ってみた。
探してくれるかな?
透明のノズルで熱に強いのがあったらほしい。
と思い検索したらあるようです。
ブログでも紹介されてます。
2年も前に。
こちらのPDFの26ページにもガラスのノズルがありました。ここも
あるんですね。
さがさんとわからんもんだ。

こちらの会社でも使われている

これやここ
どうやって買う

ノズル透明ガラス?

ノズルだけほしい。
クリアーなノズル

 

電流 電圧 記憶 覚える 炭酸ガス CO2 半自動 アーク溶接 計算式

ワイヤーが母材に当たるようなら電圧を上げる。(最近の機械は勝手に調整するからなー。当たらんわ。)
ワイヤーの先端が玉になって落ちる感じなら電圧を下げる。こっちの方は最近の機械でもわかる。

150A 20V

200A 24V弱 覚えやすいように25でいい。

溶接機に「一元」の設定があれば覚える必要はない。電流のダイアルを回すだで電圧を機械が自動で設定(デジタルは表示)する。デジタルの機械ならアークを出す必要無し

ダイヘン
パナソニック


電圧のメモリは真ん中にした状態で一元にして電流のつまみを回せば機械がきめる電圧が見える(デジタルの溶接機、動画あり)。150Aで20Vが覚えやすい

被覆アーク溶接、TIGには電圧の調整って無い。炭酸ガスだけ電圧まである。さらに、被覆アーク溶接、TIGはアーク長が変化しても電流は一定に機械がしてくれる。炭酸ガスは電圧は一定に機械がしてくれるが、突き出し長さで溶接中に電流を変更できる。

電圧を求める計算式

短絡移行 だいたい250A以下は、
0.04x電流+16±2
250A以上 グロビュール移行
0.04x電流+20±2

具体的に、

電流と電圧
電流が100A 0.04x100+16=20V
電流が200A 0.04x200+16=24V 25
電流が300A 0.04x300+20=32V 30
よって
100A 20V
200A 25V
300A 30V
と覚える。
覚えやすいようにした。今のデジタルな溶接機は2~3V低い。
3つ覚えるのも面倒だし、100Aから200Aをよく使うなら。

150A 20V

だけでいい。
ついでに、
電流と突き出し長さ
100 10
200 15
300 20

これに10を足せば電圧になる。

100  10+10=20

200 15+10=25

300 20+10=30

覚えるのは「電流と突き出し長さ」
そしてプラス10で電圧。
100 10
これ覚えやすい。だから、無視。
200 15
300 20
この2つを覚えればいい。
300って使わない!なら
200A 15mmだけね。
ん。大胆だから目安よね。
スタートでメチャクチャだと電圧を上げるか、下げるか判断できない。
実際にアークを出して調節するんでスタートでだいたいあってればいいわ。

工具箱の目次

これを目次とする。随時変更。 0,操作基本 1, 底板製作カーリングまで 2,アンフォルドはデザインツリーに入る デザインツリーはフィーチャの設計手順である=モデリングの過程を上から順の制作過程として表示する。 3,ミラ … “工具箱の目次” の続きを読む

これを目次とする。随時変更。

0,操作基本
1, 底板製作カーリングまで
2,アンフォルドはデザインツリーに入る
デザインツリーはフィーチャの設計手順である=モデリングの過程を上から順の制作過程として表示する。
3,ミラー使ってミラーを使ってもう一方のフランジを作ったが?
4,底板完成アンフォルドを使って完成
5,側面のベースフランジを作る
6,側面を台形にする

頭の中でまとまらなくなるくらいページが増えたのでここでまとめる。
順番にやっているつもりだったが2は抜けてたけど追加した。

2011/02/28の0:1に書き込んだ。
一時的に新しい日付に移動する。

部品を三面図のように見る

へーこんなことができるんだ。今頃気づくて、使わなかったんで必要ないかな。別に2次元で出力できるもんね。   ところで、普通に三面図、2Dで印刷もできます。三面図のレイアウトや寸法を入れる所を指示する必 … “部品を三面図のように見る” の続きを読む

BlogPaint
へーこんなことができるんだ。
今頃気づくて、使わなかったんで必要ないかな。
別に2次元で出力できるもんね。
 ベースアップビューツールの三面図

 ところで、
普通に三面図、2Dで印刷もできます。
三面図のレイアウトや寸法を入れる所を指示する必要はある。 

シートフォーマット/シートサイズのダイアログ ボックスが表示しない

次の図は「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックスが表示してます。図面テンプレートの保存をしていて「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックス(上の図)が毎回でなくなったなー。って思っていた … “シートフォーマット/シートサイズのダイアログ ボックスが表示しない” の続きを読む

次の図は「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックスが表示してます。
シートフォーマット・シートサイズのダイアログ ボックス
図面テンプレートの保存をしていて
「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックス(上の図)が毎回でなくなったなー。
って思っていた。
インストールしたころは毎回表示していた。

図面テンプレートを保存する時にコツがあった。
シートフォーマットがある状態で図面テンプレートを保存しらた「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックスは表示されない。下図は「シートフォーマット1」がある。
これがあるとダイアログボックスを表示して選択する必要はない。当たり前といえばそれまで。
シートフォーマットがある
以下のようにシートフォーマットを削除してから図面テンプレートを保存します。
シートフォーマットを削除する
これで、
新規に図面を作る時に
毎回、「シートフォーマット/シートサイズ」のダイアログ ボックスが表示されます。

ただ、仕事ではシートフォーマットを含んだテンプレートをいくつか作るので普段はシートフォーマットの選択しないのが普通。

普段使いだと気づかない。「確か選択してたなーって?」
以下で検索しても見つからない。
シートフォーマット シートサイズ  毎回  ダイアログ ボックス SheetWorks
デザインツリーの「シート1」の中に「シートフォーマット1」があるのに気がつくかどうかだけど。
目では「シートフォーマット1」を見ていた。
でも、
それが原因とひらめくかどうか。

マウスで回しまくろう! マウスカーソルの位置を中心に拡大・縮小

以下の操作は、部品を作る時に常に使います。特に中ボタンを使いますね。 マウスの中ボタンは回転するタイプ。 拡大・縮小::中のスクロールボタンを回転。 回転:::::::中ボタンを押しながらマウスを動かす(ボタン … “マウスで回しまくろう! マウスカーソルの位置を中心に拡大・縮小” の続きを読む

以下の操作は、部品を作る時に常に使います。
特に中ボタンを使いますね。
 マウスの中ボタンは回転するタイプ。
マウスの写真

  1. 拡大・縮小::中のスクロールボタンを回転。
  2. 回転:::::::中ボタンを押しながらマウスを動かす(ボタンを押しながら動かすのでドラッグっという)
  3. 移動:::::::先にCtrlを押しておいて、回転と同じ
  4. 等角投影:::ちょうどいい大きさで立体的に配置
  5. 定位置:::::「f」を押す。ちょうどいい大きさで真ん中に部品がくる

等角投影は、下図のこと
ベースアップビューツール
定位置は、fキーをおすだけ。F1とかF3とかではない。

動画で順に
拡大・縮小::この時、マウスの中心位置で拡大・縮小する
回転
移動
等角投影
定位置

マウスの中心で拡大・縮小ができれば、
移動(バニング)はいれないな。
えー。
俺のソリッドワークスはできない?
ここをチェックしてませんか。
BlogPaint

一度、チェックすると
スクロールする時のマウスの位置の大切さがわかります。

 製品を作る過程で回転、拡大はとても使う。
形状を確認する!!!!。
これをくせにする。