被覆筒 アークが安定するまで

被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。 溶接途中でアークを止めて写真で撮った。 中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。 フラックスがスカートのようになっている。 このスカートがあるから、被覆アーク溶 … “被覆筒 アークが安定するまで” の続きを読む

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被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。
溶接途中でアークを止めて写真で撮った。
中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。
フラックスがスカートのようになっている。
このスカートがあるから、被覆アーク溶接は、軽く母材に当てて溶接することができる。

スカートがある状態だと溶けた芯線をフラックスが包むので大気に溶けた鉄がふれることはない。
しかし、
このスカート(被覆筒、保護筒)がない状態、例えば被覆の側面がはがれているような状態では酸素や窒素が溶着金属に入り込みブローホールなどの欠陥になる。
アークスタートで欠陥になるのはアークが安定するまで、被覆筒ができて適正なアーク長になるまでだ。

通常、一瞬ではあるが、スタート時は、長めのアークにして目標を探す。その時に、被服筒を整える。
安定する秒数は、電流が大きいと早い。
電流が低いと秒単位の時間がかかる。
裏波棒 LB-52Uを80A程度で使う場合は、安定するまでに1秒くらいかかる。
先のフラックスがたくさんはがれ芯線が2,3mm出ているともっとかかる。
また、近づけると飴ちゃんみたいにくっつくので、軽く当ててアークが出いたら長めのアークで2秒くらい待つ。この時先っぽを良く見て、被覆筒/スカートからアークが出てる感じなら母材に近づける。

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