手溶接はフラックスの種類で結構違う

手溶接は、フラックスのかぶりかたによってビードの美しさがちがう。特にイルミナティ系のB-14だとフラックスのかぶりかたでビード外観が大きく違う。B-14の歴史はここ。B-14はフラックスが流れやすくてフラックスがアークの … “手溶接はフラックスの種類で結構違う” の続きを読む

手溶接は、フラックスのかぶりかたによってビードの美しさがちがう。
特にイルミナティ系のB-14だとフラックスのかぶりかたでビード外観が大きく違う。
B-14の歴史はここ。B-14はフラックスが流れやすくてフラックスがアークの近くまでついてきていて、
しかも、
溶接中にかなり厚くフラックがアーク近くまで「ぷよぷよ」と波うつようにきてないと細かい綺麗なビードにならない。
LB-47は、低水素系で強度もあり、ビードがきれいだ。
この溶接棒だとフラックスがアーク流で流されることもなくきれいなビード外観だ。
つまり、
溶けたフラックスが硬いのだ。
硬いから縦向きや上向き溶接なんかした時に氷柱のようにたれたりする。
B-14だったら氷柱は金属だろう。
B-17と低水素系の比較だかこの方もおなじようなことを書いてます。
B-14とかB17のことを軟鋼棒と言う人もいるが、
強度や溶接のしやすさは低水素だ。
U付きの裏波棒も低水素だがLBよりきれいに溶接できる。
ビードの押さえがしっかりしていてきれいということ。ガラスのようなフラックス。
ただし、
低水準は焼く(乾燥)ことが必要なのが面倒かな。
アークスタートも面倒かな。慣れないと。
誰が言ってた
「Bはあまり盛れない」ので溶接棒が早くなくなるように思える。
LBの方がビードの高さがわかりやすい。
それと、フラックスがしっかり固めるのでBより盛りやすい。
それに、Bの方がスパッタが多いことも関係するかな?
よって、
LBの棒の方が長持ちする感じだ。

手溶接は、フラックスによって溶接の感覚が大きく違うが、
アルゴン溶接は材料に、炭酸ガス(CO2溶接、半自動) ならワイヤーの種類よって感じが違う。
手溶接や炭酸ガスは軟鋼を扱うことがほとんどだ。
アルゴン溶接は溶加棒で違うということだが、アルゴンガスを使うことからいろいろな種類の材料を扱えるので、材料の違いの方が大きい。
溶融池の粘度というか流れやすさでは、軟鋼>ステンレス>チタンの順によく流れる。
例えば3mm厚にビードを置く場合はプールの大きくして最も穴が開く(溶け落ちる)のは軟鋼だ。
チタンなんかは粘すぎて温まった溶接棒が飴玉のように母材にくっついてしまう。
温まっただけでね。

Dr.ABE_Bendで曲げのNCデータを自動作成し、「手動」を使って変更する

まず自動でNC曲げデータを作成してから、手動で金型を修正する。 (ここに貼りつけてある画像はビデオから切り出したもの。) 金型の反転は、反転したい金型を選択してから(青色になる)「金型反転」ボタンを押す。押すたびに反転す … “Dr.ABE_Bendで曲げのNCデータを自動作成し、「手動」を使って変更する” の続きを読む

まず自動でNC曲げデータを作成してから、手動で金型を修正する。
(ここに貼りつけてある画像はビデオから切り出したもの。)
手動で金型修正
金型の反転は、反転したい金型を選択してから(青色になる)「金型反転」ボタンを押す。押すたびに反転する。(面白いから何度もやってみーゃー 名古屋弁。)
実際のプレスブレーキと見た目はほぼ同じです。
金型の反転
金型を同じ方向にしたかっただけだが、曲げ順序やワークの挿入方向なども修正が必要になる。
ということで、ついでに曲げ工程の修正の説明です。
金型の変更とか、工程変更は金型の段取りを少なくしたり、ワークの挿入方法の変更など精度より、効率とかやりさすさを追求するとときたますします。AP100は精度優先なんでしょうね。(このオプション変更ってあるのかな?)
やってることはすべてビデオにある。
ビデオはDr.ABE_Bendを起動して、自動でNC曲げデータを作ってから修正するまで。

問題があるかどうかは 曲げ加工可否判定 が使える。「全行程」ボタンを押す。下図は、4の干渉面 パンチを選択した状態。
曲げ加工可否判定
パンチの中にワークが食い込んでいる。この問題を解決するために、以下のコマンドを使う必要がある。
現工程以降を削除
曲げ工程追加曲げ工程追加マーク
パーツ挿入方向の変更

以下は、ビデオの一部を取り出しての説明。
まずは、
よく使うコマンドは、このくらいかな。
BlogPaint
ここでは、以下のコマンドを使った。
金型反転
現工程以降を削除
曲げ工程追加曲げ工程追加マーク
パーツ挿入方向の変更(材料の入れる方向を反転)

3工程目でパンチと材料が当たっているので、3工程以降を削除する。3工程目まで移動後に「現工程以降を削除」のアイコンを押す。3以降なので3工程目で操作する。(以降の以は「もって」と読む。持ってだ。3を持って。ついでに読み方は訓読みと音読みがあるが、訓読みは日本語読み、中国とか漢文読みは音読みだ。「もって」は訓読みだ)
現工程以降を削除
削除するとV?が現れる。曲げるように催促しているのだ。
曲げを追加するときは曲げ線をクリックする。私はV?をクリックしていたのでなかなか曲げ工程追加マークが現れなかった。
破線をクリックすると曲げ工程追加マークが現れる。
曲げ工程を追加、曲げ線をクリック
4工程目はパーツの挿入方向を変更すると干渉しない。何度も「パーツ挿入方向を変更」アイコンを押そう!。おもしろいから。
パーツ挿入方向を変更
こっちが正解。正解の状態で、曲げ工程追加マークを押すと4工程目が追加される。
パーツ挿入方向を変更正解

箱 片引きの曲げ順序

箱曲げで片引きの場合は、曲げ順に気をつける。なぜか、曲げるときは少し多めに曲げる。例えば、90°曲げなら90°より少し多めに曲げる。鉄は、加工しても元に戻ろうとする(スプリングバック)からだ。両引きならこの順番は関係ない … “箱 片引きの曲げ順序” の続きを読む

方引きの曲げ順
箱曲げで片引きの場合は、曲げ順に気をつける。
なぜか、
曲げるときは少し多めに曲げる。
例えば、90°曲げなら90°より少し多めに曲げる。
鉄は、加工しても元に戻ろうとする(スプリングバック)からだ。
両引きならこの順番は関係ない。
ただ、箱曲げは最後の曲げでパンチが中に入っている状態で曲げる。
だからパンチの幅が問題になる。
金型の交換を避けるためには、パンチ幅を気にしないで曲げれる方を先に曲げてから箱の内寸に近いパンチを使って最後の2箇所の曲げをする。
つまり、
両引きでもパンチ幅の制約はある。
だから、片引きはパンチ幅の制約とスプリングバックの制約がある。
いずれにしても、
AP100を使って曲げのNCデータを作るとこのあたりは自動でしてくれる。
結構きっちりと複数の金型を配置する場合もある。金型交換しないようにするには、自動で作ったNC曲げデータを手動で変更する。

ベンド展開長補正とは伸び代のことだ

こちらのヘルプにベンド許容差の説明がある要は「中立線の円弧長」。
簡単に言えば伸び代のことを言っている。
ベンド許容差を伸び代だと想像できるだろうか?
伸び代は、曲げたフランジの外寸を測り、2つのフランジの合計ー展開時の寸法を2で割る。
簡単に書けば以下の関係だ。
曲げた外寸の合計>展開図
普通に考えれば何てことないことだが、言葉は難しい。
ベンド=曲げ
許容差?。だいたいの範囲で誤差があると考えればいいのか?

もう一度、
Solidworksでは、ユーザー定義ベンド許容差というものがある。
「ユーザー定義」というのが付いている!!。ベンド許容差は、その中の一つだ。
ユーザー定義ベンド許容差
「ベンド許容差」と「ベンド展開長補正」の2つがややこしい。
また、
K係数」や「ベンドテーブル」もある。
一番簡単なのは、「ベンドテーブル」だろう。単なる表だ。
私のPCでは、以下のフォルダにExcelファイルやsample.btl(テキストファイル)ある。
C:\Program Files\SolidWorks\SolidWorks\lang\japanese\Sheetmetal Bend Tables

「ベンド許容差」と「ベンド展開長補正」の違いについてのマニュアル
AとBの測り方が違うので違いは説しにくが、
(「ベンド許容差」は測定不能だから説明すらいらんだろー)
きっとこうなるだろう。
ベンド展開長補正=伸び代=A+B-展開長
伸び代は、ベンド展開長補正のことだった。
ベンド許容差は、曲がっている所の長さで、
ベンド許容差=展開長ーA+B
なんでややこしいかの?
ベンド展開長補正のAやBがベンド許容差のAやBと違う測り方をしているためだ。
AとBを両方とも直線部分となるように計算式を作り直したい。
外寸で図っているAは、以下のようになる。
外寸A=A+板厚
ここの②と③の図も参考にしてほしい(お借りします)

AとBを曲げを含まない長さとすると、
ベンド展開長補正=伸び代=A+B+板厚+板厚-展開長
ベンド許容差=展開長ーA+B
この式なら比較しやすい。
以下のように要約できる。
・ベンド展開長補正は、伸び代。伸び代は昔から言うことばなので理解しやすだろう。
・ベンド許容差は、曲がっている所の長さ。こっちがややっこしい。ただ、内Rが大きい場合はこっちの方が計算しやすい。
現場的には、「ベンド許容差」は使えない
どうやって測るの?。
よって、「ベント展開長補正」が使える。
皆「ベンド展開長補正」しかしてないでしょ!!アマダのAP100がこれだし。

ただ、
内Rが板厚の5倍以上の時は伸びはない。こんな場合はベンド許容差が理解しやすのか?
しかし、ほとんどが90°曲げなのでベンド展開長補正がつかいよいと思う。なんたって伸び代だから。
ところで、
ベンド許容差のAとBは、どうやって測るのだろうか?。(曲線部分を排除したのがA+Bということになる。)
また、
疑問符を付けてしまった。
「ベンド許容差」って使わん。って決めた方がいいんかな。

ソリッドワークスのヘルプ

こっちの方がわかりやすい

手棒は感覚的にできる

炭酸ガスアーク溶接 (CO2溶接、半自動) もアルゴン溶接 (TIG溶接) も母材に載せるような感覚はない。だから、目で溶融池を見て距離を加減する。しかし、手溶接は、母材に溶接棒を当ててできる。よって … “手棒は感覚的にできる” の続きを読む

炭酸ガスアーク溶接
(CO2溶接、半自動) もアルゴン溶接
(TIG溶接) も母材に載せるような感覚はない。
だから、目で溶融池を見て距離を加減する。
しかし、
手溶接は、母材に溶接棒を当ててできる。
よって、
私の考えでは、
目が悪くなっても溶接がしやすい順は 以下の順。ある意味年寄り向けで。
手溶接>炭酸ガスアーク溶接>アルゴン溶接あ
炭酸ガスアーク溶接の方がアルゴン溶接(TIG溶接)より簡単なのは
突き出し長さを一定にすればアーク長は自動で調整してくれるためだ。
また、
炭酸ガスアークは、電圧調整がうまくいけば簡単だ。
初めての溶接なら
炭酸ガスアーク溶接>アルゴン溶接・手溶接
初心者には圧倒的に炭酸ガスアーク。間違いない。
効率もあるが、
設定さえすれば、「やっとけ」ですむ。
それに、世の中ほとんどが炭酸ガスアークということはそうゆうことかも

手棒、炭酸、アルゴン、言い方いろいろ

被覆アーク溶接:手棒溶接、手溶接、手棒、電気溶接 半自動溶接:炭酸ガスアーク溶接、炭酸ガス溶接、CO2溶接、(ガス溶接と省略する人もいますが、ガス溶接はアセチレンと酸素の炎で溶接や切断がある。今は殆ど切断用) TIG溶接 … “手棒、炭酸、アルゴン、言い方いろいろ” の続きを読む

被覆アーク溶接:手棒溶接、手溶接、手棒、電気溶接
半自動溶接:炭酸ガスアーク溶接、炭酸ガス溶接、CO2溶接、(ガス溶接と省略する人もいますが、ガス溶接はアセチレンと酸素の炎で溶接や切断がある。今は殆ど切断用)
TIG溶接:ティグ溶接、アルゴン溶接、高級溶接

TIG(ティグ/アルゴン)溶接 6mm軟鋼と0.8mmSUS304の隅肉溶接 条件探し

0.6mmのステンではなかなかできなくて、0.8にした経緯がある。写真の裏が0.6mm厚のステン。はじめは溶接棒も使おうとしたが結局共付け(溶接棒を使わないこと、歪も少ないので薄板にいい)。一番左側が14A、160Aの条 … “TIG(ティグ/アルゴン)溶接 6mm軟鋼と0.8mmSUS304の隅肉溶接 条件探し” の続きを読む

0.6mmのステンではなかなかできなくて、0.8にした経緯がある。
写真の裏が0.6mm厚のステン。
はじめは溶接棒も使おうとしたが結局共付け(溶接棒を使わないこと、歪も少ないので薄板にいい)。
一番左側が14A、160Aの条件で、共付け。
下の写真の左側(手前側)がその条件で共付け。2,3cm程度がうまくできた所。
(パッと見失敗の溶接ですが)
写真の右側が溶接棒を入れたり、電流調節したりと試行錯誤の溶接です。
8
パルスで条件を探してみた。
ダイヘンのDA300P
上が160A、下が14A程度だった。 
ベースとパルスはどっちでもいいが、
ベース電流(溶接電流)が14A。パルス電流160Aにした。
パルス周波数は1.5。0.7秒間隔で14A、160Aとなる。
DM350Pのパネル
パルスは使わず、65A?程度でできる考えたが、
なかなかうまく溶け合わないので80A 以上に上げて点付けのようにしたらできる。
点付けならON・OFFとなるが、パルスならON・蛍の光という感じだ。
点付け溶接を自動でしたらパルスということ。
(ゆっくりのパルス/低周波パルスって、手動でもできるのです。でも手動だとスイッチを押す時にトーチが動くんで超高度。)
板厚が違う溶接は、低い周波数のパルスを使うのが普通だ。
パルスがなければ仮付け溶接(タック溶接)の連続っていう感じだ。
せっかくパルス使うんだから人ができない条件でやろうと2Hz=0.5秒くらいで探すがベースとパルスの切り替わりが早すぎのようだ。
1Hz=1秒間隔だと遅すぎる感じなので1.5Hz=0.6666秒となった。
リズムとしてもこれが心地いいかもしれない。
人の脈拍は成人で50-90/分。
私は、安静で80切る程度。
普段は90以上。
1分間は60秒。
60/90=0.6666秒
だから1.5Hzがいいんだな。きっと。