ノズルの径は、20mm。
ワイヤーが見えるが、アークを出した後なので先が丸くなり、熱で変色している。
ワイヤーの「突き出し長さ」は12mm程度だろう。
180Aの電流なら適当な突き出し長さだ。
(突き出し長さとは、母材-ノズル間の距離。正確にはコンタクトチップ-母材間。コンタクトチップがノズルから出すこともある)
この突き出し長さは、実際の電流に影響する。
180Aに調整していても、
突き出し長さを長くするとワイヤーの電気抵抗が上がるので150Aに。
突き出し長さを短くするとワイヤーの電気抵抗が下がるので230Aくらいになる。
とっても簡単に変化してしまう。
突き出し長さを一定にすることは、炭酸ガス/半自動アーク溶接の基本中の基本です。
(TIG、被覆アーク溶接ならアーク長を一定にすることが基本中の基本です。)
で、
溶接中にもっと熱を入れたかったら突き出し長さを短くすればいいし、
穴が空きそうなら、突き出し長さを長くするという方法もある。
溶接中に電流調節ができるということだ。
熱を入れる=電流を上げる:突き出し長さを短くする
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