薄板でもTIG溶接なら電流を下げることができるのでそんなに難しくないが、
パルスを使うこともできる。
溶け込み不良にもなりやすいが、すみ肉溶接はときどき強い電流が欲しい。
そんな時パルスが使える。
パルスは熱を制御できる。
原理はこれ(いただきものです。m(__)m)。手棒。
うちではパルスは、TIG溶接機にしかない。
ローパルスとミドルパルスがあるが、
(低いパルスと中間パルス)
ローパルスは、「カッチカッチ」と数えれる程度の切り替わり。
ミドルパルスは、数えれない。周波数を上げると「ブー」から「ピー」。100Hzくらいから「ピー」かな。
(静かなTIG溶接だが、パルスにするとうるさい。交流はもっとうるさい。)
同じ溶接スピードなら
パルスにするだけで溶融池が小さくなる⇒アークが集中する。
という効果がある。
切り替わり時に、プールをタタクので波打って流れやすい感じがする。
さらに、パルス電流と溶接電流の差が大きい⇒大きな電流が流れる瞬間がある⇒勢がでる⇒アークが集中しやすい。
この状態で、
ミドルパルス100Hz以上にするとアークの集中具合は感覚的にわかる。
こちらによるとミドルパルスは、10ー500Hz。
アークが集中するのは、100Hz以上でないと感じない。
10以下がローパルスとなるが、
脈拍程度の1.3Hzが心地いいかな。
このくらいだと、アルミでは弱い時に、棒を入れるようなことができる。
1Hzは1秒間に1回。2Hzは1秒間に2回。という意味。100Hzは1秒間に100回。
話は、違うが交流でアルミを溶接する場合も
パルスの周波数ではなく、
交流の周波数を100Hz以上にするとセリタンの電極のもちがいい。長持ちする。
ダイヘンだと500Hzまで上げれる。
100Hz以下だと
電極先端が丸くなる。溶ける。