TIG溶接でスイッチ/ボタンの設定を反復にするのは冷やすため。鉄の溶接のこと。ダウンスロープは0ゼロ、すぐに冷やしたいので必ず0です。こっちでも書いてました。
TIG、鉄の溶接をしない限り、「求める形になったら冷やす」?????。普通、溶接は十分に溶かすことが目的です。「冷やす」という考えね。。TIG、ステンレスでは上向きでも落ち込まない内に冷やすとか進むとかはあまりシビアじゃない。TIG、鉄で初めてスイッチ/ボタンOnOffの便利さがわかる。
ステンレスは粘っこいのでトーチのスイッチ/ボタンにあまり神経質になることは無い。鉄は溶けると直ぐに形が変わる。上向きなんかだと鉄は落ちてくるんでやりにくー!。一方、ステンレスは落ちないように粘っこく張り付いていてくれるんでええわー。鉄に比べてステンレスは簡単。
TIGでステンレスと鉄の要求される技能の比較
- ステンレスに必要が技能:溶加棒の送り、電極の狙い
- 鉄に必要な技能:ステンレス以上の溶加棒の送り、スイッチ/ボタンのタイミング、電極の狙い
「反復」はほぼ鉄のためにあるのだが、スイッチ/ボタンを押している時は冷やす(アルミもかな)。スイッチ/ボタンを離すと溶接電流になるのでどんどん進む。溶接電流中に止っていたら「形が変わります!!!!!!」。
今は遮光面があるから切ってもいいのにね。押したらアークが切れて、スイッチ/ボタンを離すと溶接電流。それなら「クレーターなし」の設定でいいじゃん。ってことかもしれないが「反復」に慣れてたらね。「反復」はスイッチ/ボタンを押したら小さく、離すと本電流。「クレーターなし」は押したら本電流だから逆じゃ。
「反復」の場合は、スイッチ/ボタンでアークを切ることはできない。アークを切る時はクレーター電流にして(プール/溶融池をなるべく小さくしてから)からトーチを離して切る。
クレータ電流(通常ステンなら20A、鉄なら25-30A)。この電流は溶接棒が溶ける程度。たまたま母材に溶接棒がくっついた時に溶かす程度の電流です。ステンレスは棒径が2.0、鉄は2.4なので少し違う。クレーター電流は冷やすためなので高くても60A以下、ついでに棒がにっちもさっちもいかない時に溶かすなら最低でも20-30A程度はいる。あまり下げすぎるとアーク自体が小さくなりすぎで見にくいし、冷やし過ぎはブロー/泡を閉じ込める可能性もあります。蛍の光以下。ダイヘンのDA300Pの最低は4A。