シールド具合を見分ける方法

SUS304 オーステナイト系ステンレス。18%Cr(クロム) 8%Ni(ニッケル) スプーンやフォークにも書いてある「18-8 STAINLESS STEEL」ってかいてあるやつ。じゅうはちはちステンレス。 これは、も … “シールド具合を見分ける方法” の続きを読む

SUS304 オーステナイト系ステンレス。18%Cr(クロム) 8%Ni(ニッケル)
スプーンやフォークにも書いてある「18-8 STAINLESS STEEL」ってかいてあるやつ。じゅうはちはちステンレス。
これは、もっと高級。18-10。Niが10%もある。
18-10 stainless steel

シールドって、ガスシールド。溶接部(溶けたプール)をガスで保護する役目。
BlogPaint
ビード部分から母材へと色の変化を見て欲しい。
母材は、銀色。ステンレスだから。
赤い矢印のところが金色。
うまい人は金色だ。
この色は、ビードを引いている。外側。
緑の矢印あたりと同じ色だ。
つまり、
ほとんど母材に近い状態で
シールドが良く効いている。
かつ、
電流が高すぎて焼けてないということ。
となると、
金色の次にいいのが紫・青色(車のマフラーの色)
このように、
シールド具合は、ビードの外側をみると色の段階が見える。
記憶する必要はない。
母材近くの色ならシードOK。熱影響も。
母材と同じなら完全にシールド(温度が下がるまでシールドされてる)。
ステンレスの
色と温度の関係はこちら(黒いのはクロムではなく鉄らしい)や家庭科的はこちら
テンパーカラーというらしい。
金色<赤色< 青色< 黒色
やはり金色が温度が一番低い。
テンパーカラーは、炭素鋼の焼入れ温度の判断で使える。

酸洗いしたりするので気にする必要はないが、シールド具合の見分ける方法です。

半自動溶接 ワイヤー交換して初めにブロー(泡)が入る

ワイヤーを取り替えて 溶接を始めると 「あ 風か!」 ブロー(溶融池/プールに泡)が入ることがある。 (冷えた状態でビードに泡のあとが見える) 実は風ではない。 ワイヤーが古いか、屋外などに置きっぱなしで サビがあったり … “半自動溶接 ワイヤー交換して初めにブロー(泡)が入る” の続きを読む

ワイヤーを取り替えて
溶接を始めると
「あ 風か!」
ブロー(溶融池/プールに泡)が入ることがある。
(冷えた状態でビードに泡のあとが見える)
実は風ではない。
ワイヤーが古いか、屋外などに置きっぱなしで
サビがあったりすると時たまこのようなことがある。
外側の一巻きを使い切ると問題なくなる。
長いこと使ってないワイヤーを使う時は気をつけよう。

ブローが入るのは
溶接の開始部分だけではありません。
ビードを引いている間で風が無くてもブローが入る。
って思っている方。
ワイヤーの状態を確認しましょう。サビてませんか?

それより、
ブローに気づかないとか、
雨などで濡れても平気ではいけません。

普段は、
外国製?のJIS規格外か相当を使っていて。
JIS溶接検定試験のために
ほったらかしにしておった日本製ワイヤーをJIS検定試験会場に持っていく時は
必ず、試験前に練習してワイヤーを使っておく。
そしたら
外周一巻き程度の不具合も解消できるかもしれない。
強度はソリッド
見た目はフラックス
JIS検定試験に使うワイヤは、
ソリッドにしよう。

低水素系の溶接棒は焼いてから使う

溶接途中でアークが消える・切れる

低水素系の溶接棒で
袋に書いてある最低の電流値の場合だが
とつぜん火が消えることがある。

近づけ過ぎなのか?
電撃防止装置が付いている機械なら
たいていは、
押し付けるというかたたいて
再度アークを出そうとする
こんな経験があったら乾燥の問題かもしれません。

低水素系
神戸製鋼なら水色。
これは、使う前に焼く。
乾燥というより300ー400°なので焼く温度。
天ぷら油が発火する温度だ。
しっかり、乾燥してたら問題ない。
それと、
雨の日。
岡山は滅多に雨が降らないが、
乾燥後の棒を置いといて使っても影響がある。
乾燥機は、立てておく赤いタイプのものをつかっている。

ところで、
別の話だが。
焼いた溶接棒を使わず
再度、焼いて使わず。
の溶接棒より、
新品の封を開けて焼いて使うとやっぱりアークが安定しているようだ。

追記
こちらによると最大乾燥回数3回程度だ。
780N/mm級高張力鋼は2回まで。
乾燥後、2,3時間位内に使うと覚えておいた方がいい。
乾燥後許容放置時間(同じとこ)は、4時間まで、780N/mm級高張力鋼は2時間までだ。
正確には、
非低水素系溶接棒で6~8時間
低水素系溶接棒で2~4時間と書いてある。
低水素の乾燥時間は1時間なのでスイッチを入れて午前中に使い切り。
その点、イルミナティ系(非低水素系溶接棒)のB-14は管理が楽だわ。会社で100度程度で乾燥しておいて、朝現場に持って余裕の時間で使えるわ。
昼前に入れて、午後で使い切るかんじかな。
だから、一度にたくさんの溶接棒を持ち出さないことだ。
また、
「長時間乾燥および繰返し乾燥を過度に行うと,溶接中に被覆筒が欠ける」
思いがけない方向にアークが飛ぶことになる。

私は、緊急回避的に棒を回転させる。裏波の時はすぐしないと。
本番では新品です。

TN-F 棒なしで裏波 目違い 裏波

TN-F 1層目棒ありはこっち

TN-FはステンレスSUS304板厚3 100x150。長さ150のTIG溶接を通常2層でする。
1層目70-85A              スタートだけ溶接棒を使うかも
2層目60-70A  ウィービング  溶接棒使う
電流は溶接機によって違う。
(JIS溶接検定試験を受ける場合は会場の溶接機、メーカーによって違う。特に電流のメータやデジタル値だけで判断してはいけない。捨て板にアークを出して確認すべき)
棒なしで1層目の溶接を共付/なめ付け。
メルトランともいうらしい。「流し」とか「ドンツキ」、「あぶりだし」という人も。溶接棒を使わないという意味で「共付」とか「なめつけ」でもいい。
溶接棒は穴が空きそうなら使う程度。始端だけ。だから1層目は楽。粘いステンレスの手法で、サラサラの鉄はできない。

ルート面0.5程度。この大きさと裏波は関係なし。目違い、段差対策なので大き目の方がいい。

ルート間隔1-0.5。

気持ちは1mmの方がいいかも。仮付前が1mm。
仮付時に挟む板又は溶接棒で1.2mmとか1.6mm程度。
仮付後にすき間がある程度ないとブツカッて段差になる可能性がある。
さらに、
ルート面があった方が尖ったもの同士のブツカリに比べ段差、目違いになりにくい
こちらによると0.5の目違いが20以上あると不合格。
目違いの対策
・仮付は10mm。しっかりと。端から15mm以内。
・スタートの仮付を溶かさない。2層目で溶かす。
(せっかく、一定のルート間隔で固定しているのに仮付を溶かすと外すようなもの)
・ルート面を大きく作る
・ルート間隔を0にしない。。
・両方の板の入熱を同じにする
(ステンレスなので溶接後の焼け具合、焼け幅で判断できる)

斜線の網掛け部分が裏波の溶融金属(軽く塗りつぶしてる所、中心下)になる。点線のVが開いたような所が熱で溶ける所です。

裏波溶接は、
70Aであるスピードで

完璧に止まって大丈夫。穴が空くことはない。
ただし、アーク長は1mm。アーク長が長いと70Aに設定していても60A以下の熱しか入らない。アーク長が長いと電流を設定する意味が無くなる。
とにかく近づければ近づけるほどよい。

表のビード幅に比例して裏も出る。
では、
どのようなビード幅か(8mm程度)。下の動画は、板厚3mmのステンレスにバックシールドをして、5-8mm程度のビード幅で裏波が出ることを確認した。つまり、ビード幅で裏波の大きさが決まる。開先加工が有ろうが無かろうが。I形、開先加工なしでも裏波は出ます

トーチを進めるとビードも進む
トーチの進みが早いとビードが広がる前に進むことになる。
この電流で停止してある程度時間をおくとビードの広がりがなくなる
表ビードの幅8mmで裏波が3mm程度の幅になる。
実際には
ビードの幅は溶接中は見にくい。
だから、
開先の肩なら見えるので溶ける様子を観察する。
(開先の肩は、ポイントです。意味が深い。プールの広がりって?見えない方。開先の肩なら見える。)

肩から左右に広がるプールは左右それぞれ2mm。ビード幅が5-8mmを目指す。)

トーチを進める、そして、止めてみる
トーチを進めてないのに開先の肩の溶けが進む場合は、スピードが早い。
ポイントは
開先の肩の溶けの広がり(進み)が止まったら、トーチを進める。
これが慣れたら
70Aならこのスピードという感覚や、ビード幅がわかってくる。
最終的にはビード幅で判断できる。
開先の肩の広がりは電流が高いとわかりにくい。
わかりにくかったらもっと電流を下げる。65A。
逆に、
ゆっくりなが面倒なら、
80-90Aくらいで流す。(この電流で裏が出ないなら早すぎ)
このぐらいの電流だとゆっくりスギルと太く、焼けが激しい。そうならないようなスピードにする。
焼けがひどくなスピードね。

ただ、
ルート間隔を狭くするのは試験対策。
ルート間隔を2.5mmにして、1層目から溶接棒を使えるくらいでないといけません。
でも、
絶対合格したいならルート間隔は0.5~1mm。仮付け時は1.2mmくらいで仮付。
溶接棒を使わない方が簡単。
当社は、電極がセリタン。
時たまするアルミにもそのまま使えるし。
もし、
トリタンを使うならアークが集中するので細いビードでも裏が出る。
ただ、いけないことがあります。
トリタンは放射能がでるんで。ここで危険性ユーチューブ
昔は、トリタンの電極棒をポケットに入れていたなー。これ研磨した時に肺に入るといけないのです。

めちゃトガラシてた。鉛筆削りみたいに。
セリタンでは 赤鉛筆程度の角度で削る。
この表現。鉛筆や赤鉛筆をナイフで削った人にしかわからないなー。
赤鉛筆は、赤い芯の部分が長くなると簡単に折れるんです。
以下、
余計
製図では、鉛筆を削ったあとヤスリみたいなもんでさらにトガラスとか。
このヤスリみたいな製図用品
芯研器 製図は、鉛筆の心を平たくすることもあったなー。
ヤスリ?、サンドペーパーを固定して、鉛筆の芯だけを削る

溶接前と溶接中の条件 できること

溶接前・姿勢(スタートから終わりまでの手、体の動き)・ルート面・ルート間隔・電極の長さ(TIG)・電流・炭酸ガスアーク溶接の場合は、電圧(低いとアーク長が短くなる。低いと溶け込み大、電圧を高くするとワイヤーを玉にして穴埋 … “溶接前と溶接中の条件 できること” の続きを読む

溶接前
・姿勢(スタートから終わりまでの手、体の動き)
・ルート面
・ルート間隔
・電極の長さ(TIG)
・電流
・炭酸ガスアーク溶接の場合は、電圧(低いとアーク長が短くなる。低いと溶け込み大、電圧を高くするとワイヤーを玉にして穴埋めができる)
電圧小ー>ビード幅小、結果的に同じ電流だと溶けこみは大
・開始の姿勢とアークなしで最後まで動かしてみる

溶接中
・姿勢(目の位置)
・トーチの角度
・スピード
・狙い
・アーク長(TIGと手棒)、突き出し長さ(短いと電流大、炭酸ガスアーク溶接)
プール上のアークの位置

ある時点で
「できること」って少ない。
 気付いてから行動に出せる時間も短い。
だから、
意識して
できることに集中です。

自分では何もできないことが多い。
外部、環境に左右されることに気づき
できること
の少なさに気づき
自分ができることを大切にして集中する。
宗教ではありません。
集中です。
気をつけることがないくらい練習し、目の前に集中です。
経験が長い人ほど集中することがないくらい、いろいろできるということです。
 

のど厚は、脚長の0.7倍

のど厚(正確には理論のど厚)は、測りにくい。

溶接部分で破断させたくなければのど厚を材料の板厚以上にすればいい。

だから「のど厚」大切

脚長の方は簡単に測れるし、見た目でもだいたいわかる。
脚長L。脚長の短い方をサイズSという。サイズから理論のど厚がでる。
これからの話しは、脚長ってサイズのことで、のど厚は理論のど厚のこと。
で、
ビード幅からノド厚がわかるという話。

溶接する人は、すみ肉(隅肉)溶接中に板厚くらいのビード幅にすればいいという話でもある。

その話はまず、

三角形の定理じゃなくて
三平方の定理
じゃなくて
直角二等辺三角形(ここで書いている)
を知ってるとすぐわかるという話。
直角二等辺三角形が1つ。その中に2つの直角二等辺三角形がある。
直角の他の角度は45°が2つ。

(1とか√2としているのは簡単にするため比にしている)
1が脚長なので
のど厚は、1/√2=0.7ぐらい。
√2は、
ひとよひとよにひとみごろ
1.41421356。。。
これを2で割るとだいたい0.7。
脚長を1にしているので0.7が割合として使えるんだ。
1:0.7という感じ。
「1対0.7」と読む。
例えば、
脚長(1の位置の寸法)が5mmなら
のど厚は3.5mmくらい
1:0.7=5:??
1と0.7の関係だから
1が5なので
0.7を5倍すればいい。
5×0.7=3.5
計算式は、
のど厚=脚長x0.7
に相当する。

脚長(1の位置の寸法)がわかれば「のど厚」もだいたいであるが、わかる。
すみ肉は膨れたビードより少し凹んだ方がかっこ良く見える。
しかし、のど厚が不足する。
強度からのど厚が求められる構造物は、わざと凸にすることがある。

右の隅肉の方が大きいですが、左右対称です。

溶接する方としては、両側の隅肉溶接が矢印方向から見て板厚程度であれば母材より強いということ。溶接中は矢印のように見て幅しかわからない。
脚長が板厚くらいあると十二分。だが、脚長が多き過ぎると熱が多く入るのでひずみやすい。溶接が終わった時点で余計な力が入っていることになるのでやり過ぎ(仕事が大変になるからあまりありませんが)いけません。

のど厚が測りにくいので脚長(サイズ)、溶接中はビードの太さ=板厚という話でした。

こんな本があります。
鉄骨工事技術、道路橋示方書

鉄骨工事技術指針

道路橋示方書

追記、

立板と底板が重なった部分は溶けてないという前提であります。開先加工、例えば一方だけでもレ形に加工してから溶接して、完全溶け込みするとのど厚は板厚以上になる。

半自動溶接のすみ肉 狙い位置 アンダーカット

すみ肉溶接は、横から見るときれいな三角形で、表面は平らなのが見た目がいい。 手棒の場合は、フラックスでビード(溶けた金属が固まったとこ)を抑えられる半自動溶接の場合で、ソリッドワイヤを使っているとフラックスが無い分。ビー … “半自動溶接のすみ肉 狙い位置 アンダーカット” の続きを読む

すみ肉溶接は、横から見ると
きれいな三角形で、表面は平らなのが見た目がいい。

手棒の場合は、フラックスでビード(溶けた金属が固まったとこ)を抑えられる
半自動溶接の場合で、ソリッドワイヤを使っているとフラックスが無い分。
ビードがメチャクチャになりやすい。
特に200A以上だと熱が入りすぎ三角形がダレる。
以下のように若干下向きで下側の板を狙うようにすると三角形になる。
立ての板の方が簡単に溶けるので狙いは下側の板。何でかはここ
下の方を沸かすのと
湯だまりで盛り上げる感じ。
短絡移行な150A以下で使うと立ての板があまり溶けません。
Φ1.2ワイヤで130A程度でゆっくりやるなら見た目はキレイにできる。のだが、ここは200A以上で。
電流を上げるとは、縦の方の板が溶けやすいということ。だから、下側を狙う。
ここには「ワイヤの線ぐせ」という記事がある。記事の中でスタート時は下側、だんだん隅/コーナー部を狙うとあるが同感。だんだん温まるからね。「ワイヤの線ぐせ」ってこちの「4.溶接線とワイヤの線ぐせ方向が直交している」)

半自動すみ肉200A以上の狙い

1層がほとんどだが
2層おくなら、
2層目の1パス目(下側)を置いた状態で
見た目はかなりの平たいビードで2層目2パス目を上に置くときれいな三角形になる。

300A。30V。下側を狙って。角度は、上の絵は40度としているが50度くらい。
たれないようにアークで押す感じ。
でも、
狙いは下の板。
隅より手前を狙い。少し前後にしながら狙っている位置を確認している。
長さは200mm。55秒で終えている。溶接スピードは約200mm/分

 

脚長は底面が6-7、縦面が8。
縦側の方が高くなった。 
後退法。引く。引き角。
進行方向へのねかしぐあいは直角よりねていればいい。進行方向にかなりねかせても問題ない。 
ビデオのように
ウィービングは、進行方向に前後。ワイヤの勢いで立面に溶着金属を上げるっていう感じ。
進行方向に直角にウィービングするといけません。立面から下に下げた時にアンダーカットがでる。やるなら、下げはゆっくり。
これは横向き溶接で、進行方向に直角にウィービングするとアンダーカットができるのと同じ。
ワイヤはSE-50T 1.2mm。 薄板用なんで、少し柔らかいかな。
SE-50だと固めなのでダレません。 
SE-50なら絵のような角度40°でいい。 このくらいになるとDW-100とかフラックス入の出番ですね。
フラックス入りワイヤでこんなんがあります。8脚です。 
参考1 下の方に2つの電極ではさんで湯だまりを作る。一つで人がやるのも湯だまりつくる。
参考2

一元なら
300Aで電圧を3ほど(30度)下げるとビードが膨れた感じになり、アンダーカットもない。

300Aとなると
遮光ガラスは、12番ないと私は眩しい。
若い頃は13番を良く使っていた(今は真っ暗)。年齢や人それぞれ。  

最後にいろいろ。

半自動溶接。っていうぐらい半自動(アーク長はメカ/機械が、電圧で決まる)なのは電圧も意識します。半自動溶接しかの設定はありません。電圧は電気の圧力、飛ぶ勢いです。電の、流れが多いとよく溶けるから勢いがあるのとは違います。電圧の設定=アーク長さ。電圧を上げると広くアークが飛びます。

ローリングの練習で溶接棒を入れるとメチャクチャになる

トーチが安定してローリングできるようになったら太いビード細いビードとビードの幅を変える。電極を振ることで太くするだけ。さっさと流す。納得がいったら、溶接棒を持ってビードを置く。ここで意識が溶接棒にいきやすい。いつも主役は … “ローリングの練習で溶接棒を入れるとメチャクチャになる” の続きを読む

トーチが安定してローリングできるようになったら
太いビード
細いビード
とビードの幅を変える。電極を振ることで太くするだけ。さっさと流す。
納得がいったら、溶接棒を持ってビードを置く。
ここで意識が溶接棒にいきやすい。
いつも主役はトーチの電極から出ているアークの先に見えているプール。
プールが溶接ビードとなるのでプールに集中する。
溶接棒にあまり集中しないように以下の手順で練習するのはいかがなもんでしょうか?

はじめは、
溶接棒は持つだけ。
棒は持つだけで溶接とは関係無い、ビードを置く時にも見えない位置で棒持ちになれる。
そして、
時たま親指で送る
慣れたら、
プールの先に溶接棒が溶けない程度に移動させる。ここでやっと棒が見える位置。
溶けない程度に移動できるようになったら、時たまプールに入れる。
(溶けない程度に移動とは、プールの奥か手前。棒は溶けないので時たま戻す操作が必要。)
棒を10秒に1回入れる程度。
かっこうは棒を入れているように見えるが
ほとんど棒を入れてないビードを引く。これがミソかもしれない。
そして、
ずーとプールに入れる。これには少し親指で溶接棒を送る動作がいる。
ローリングが乱れたら、意識をローリングの方へ

両手を使い出すとローリングが乱れることは普通のこと。
慣れるまで時間がかかる

ひとつ、
根本的なことで、
溶接棒だけでビートを作ってませんか?
盛り上がった。
溶接棒を使わない段階で、同じ幅のビードが引けないはず。
こんな方は、
アークがまぶしくてプール(溶融池)が見えてない。
80A程度なら
遮光番号9か10でいいと思うが、
10か11も試そう。
アークの下で見えなかったプールが見えます。 
溶接って見ている位置でぜんぜん違う 。

ここで書いている。文書でアークとかプールとか言っても。
なにをイメージされているかわからない。
あたりまえだわな、
他人だもん。