ポチッとシュシュ

溶接棒を入れる時に溶接棒を指で送るとプールを外して、電極に当たったりします(わお、削るめんど)。送りと入れるのを同時にするのは難しいということです。慣れたらします。慣れないうちは、プールから溶接棒の先を離して、溶接棒を指 … “ポチッとシュシュ” の続きを読む

溶接棒を入れる時に
溶接棒を指で送るとプールを外して、電極に当たったりします(わお、削るめんど)。
送りと入れるのを同時にするのは難しいということです。
慣れたらします。
慣れないうちは、
プールから溶接棒の先を離して、溶接棒を指で送る。
そして、
プールに入れる。
リズムとしては、
ポチッとシュシュ
溶接棒の先をポチッと入れて、
プールから溶接棒の先を外して、シュシュと溶接棒を指を送る。
常に
ポチッとシュシュ
の間も、溶接棒の先端をシールドガス中に入れてます。

これに、クレータありでスイッチを使うといろんなパターンができる。

TN-F裏波が凹む(へこむ)ことがある なんで?

TN-Fの試験片以下のように仮付する。次の絵のように裏側(裏波溶接部)は母材より凹むことがある。下向き溶接だから重力で下がると思うだろうが、ステンレスはなんか表面張力というのだろうか?ねばい。なんでこうなるのかいろいろ考 … “TN-F裏波が凹む(へこむ)ことがある なんで?” の続きを読む

TN-Fの試験片
以下のように仮付する。
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次の絵のように裏側(裏波溶接部)は母材より凹むことがある。
下向き溶接だから重力で下がると思うだろうが、
ステンレスはなんか表面張力というのだろうか?
ねばい。
なんでこうなるのか
いろいろ考えたが。
要因
1,TIG溶接は溶加棒を入れないと溶着金属は増えない
2,材料の特性(304は粘い。明治グミみたいgoogle画像。SS材なら垂れるね)
1が主ではないだろうか。

鉄だときっとタレるし、プールが大きいと穴があくだろう。鉄はサラサラだからね。

次の話は、溶加棒を使わない場合の話。TIG溶接特有の話ですね。
ルート間隔は0.5ミリほどで
ここを埋めるための溶着金属は、ほぼ黄色い開先の肩の部分。
(赤い線の中は溶けた部分。母材だけが溶けているので溶けた材料は全部母材。)
白い矢印は、肩の部分が溶けて埋めることを意味してます。
この肩の部分が溶ける量<ルート間隔の空間の量
この場合は裏が母材より若干であるが凹む。
逆に、

この肩の部分が溶ける量>ルート間隔の空間の量

裏波が凸になる。裏が母材より下に膨らむ。
「この肩の部分が溶ける量>ルート間隔の空間の量」これを実現するには、結果的にビード幅は広くなる。 
ビード幅が狭い時に凹むという現象があったらこの話です。 
垂らすならビード幅を広くすること。

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CO2溶接(炭酸ガスアーク溶接)や被覆アーク溶接(手棒)では溶加棒が勝手に溶けるので「溶着金属の量」ありすぎ、

TIGの場合「溶着金属の量」が不足することがある。
裏波溶接で、
特に下向きは、重力の関係で裏が凸になるのが当たり前と思っていた。
しかし、
ステンレスTIG溶接では時たまヘコむ。時たまね。下向きでもね。
(ビードが細すぎると、裏の角すら溶けてないので当然、へこむといういうよりルート間隔が狭いので裏側の板の角、二本線入っている感じ。溶け込み不良ね。裏側の角がちょうど溶ける程度のビード幅でこの現象がおこる。ビードが太いと裏波も太いので凸になる。)
特に溶接棒を使わないときに起こるので(棒や母材の)溶融量のことを考えた。

はじめは混乱したなー。
TIG溶接しなとこんなこと考えんかった。  これも。
TN-Fの裏波の出し方については、こっち 

ローリング 電極の突き出し長さを調整しよう

極端だが、電極の付き出し長さが長いとローリングして前に進むことができない。これはメチャクチャ付き出してます。 普通はこんなんです。 溶接線の手前から見た感じ。コロがせます。前に進めます。後ろにも進めます? ノズ … “ローリング 電極の突き出し長さを調整しよう” の続きを読む

極端だが、電極の付き出し長さが
長いとローリングして前に進むことができない。
これはメチャクチャ付き出してます。

普通はこんなんです。

溶接線の手前から見た感じ。
コロがせます。
前に進めます。
後ろにも進めます?
 ノズルの円周長さ?番号によるけどそんなにコロがさない。
 

ティグ/TIG溶接の溶接棒の送り方、持ち方、ローリング

 こちらの下の方で「溶接棒の入れ方」のビデオがあります。 一部のようですがTIG溶接の左手で溶接棒を送り方が見れます。 以前、 ここ溶融池の所でも書いた このYoutubeを紹介してます。 溶接協会のここで「T … “ティグ/TIG溶接の溶接棒の送り方、持ち方、ローリング” の続きを読む

 こちらの下の方で「溶接棒の入れ方」のビデオがあります。
一部のようですがTIG溶接の左手で溶接棒を送り方が見れます。
以前、
ここ溶融池の所でも書いた
このYoutubeを紹介してます。
溶接協会のここで「TIG溶接を閲覧」をクリック(2,ビードオンプレートの最後の方)でも。
ローリングについてはこっち

 

立向溶接やパイプの溶接でスラグのタレ つらら 氷柱

以前B14のスラグはよく流れると書いた。 LBなどの低水系溶接棒でこのつららがあっても材料の鉄まで垂れ下がってません。 しかし、 B-14などイルミナイト系溶接棒だとスラグを取ると鉄まであったりする。 また、 溶接中に遮 … “立向溶接やパイプの溶接でスラグのタレ つらら 氷柱” の続きを読む

以前B14のスラグはよく流れると書いた。
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LBなどの低水系溶接棒でこのつららがあっても材料の鉄まで垂れ下がってません。
しかし、
B-14などイルミナイト系溶接棒だとスラグを取ると鉄まであったりする。
また、
溶接中に遮光ガラスが通してもB-14の場合はツララが見えるし、長さまでわかる(中が鉄だから)。
一方、
LBでは、溶接面を外してツララの長さに気づく。ツララ自体は気づいているが長さまでわからない。
このような経験ありませんか?
Bでは垂らしたらいけない。
たれてたらツララごと落とすという方法を使う。Bだから使える。
中に鉄がある時は、溶接面をしていてつららが見える。
中に鉄がない場合は、溶接面を外してつららがあることがわかる。
—————————————
話は、スラグの粘さへ。
B-14は、電流でスラグの粘さが大きく違う。
LBは安定して常に粘い。よってビードがきれい。
B-14の適正電流、下向きの場合130-190Aだ。
140A以下になるとスラグが先行しやすくなる。
逆に、
190Aや母材の温度が高いとスラグの先行どこらかスラグはアークの場所から遠くはなれている。 よって、ビードがガタガタ。
ツララもスラグの違いなんだろうな。
LBは、スラグが硬いから垂れるのを止めてくれる。

被覆アーク溶接棒のパッケージ(箱)の開け方

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角を。
斜め写真のように(わかりにくいけど)斜めにぶつける。
ぶつけるじゃなく、落とすかな。
力はいらないです。
ビニールで覆われており、そのビニールが結構厚いので手で開けるのに苦労します。
水分が入ってはいけないのでしょうながない。
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神戸製鋼さんのはOPENって書いてある。
OPENは被覆アーク溶接棒のフラックスが無い方側(溶接棒ホルダでつかむ(クリップ)する方側)です。
フラックスが無い方をぶつけるのがミソです。
うちではしてるけど、
神戸製鋼の関係者様
間違っていたら連絡下さい。

被覆アーク溶接の裏波溶接

動画は日本溶接協会。すごいです。何度も見て、目に焼き付ける。合格します。これは板厚9mm。N-2Fの練習。開先加工をしている。本来、板厚が薄いところが溶けるのが普通だ。開先加工の先端は、1mm厚。ルート面を1mmにしてい … “被覆アーク溶接の裏波溶接” の続きを読む

動画は日本溶接協会。すごいです。何度も見て、目に焼き付ける。合格します。
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これは板厚9mm。N-2Fの練習。
開先加工をしている。
本来、板厚が薄いところが溶けるのが普通だ。
開先加工の先端は、1mm厚。ルート面を1mmにしているので。

 アークの温度は5000度以上。
鉄の溶融温度は1500度。
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板厚の薄い所が溶けるのが普通。
つまり、1mm厚の部分が最も溶けやすい。
しかし、上の絵のように溶接棒が片方の開先加工の面にあたりやすい。
これは、被覆剤が溶けるので階段をのぼるようにズレてしまう。
被覆アーク溶接は、被覆剤を軽く当てるよにするのでしかたないが、
プールや小穴、裏側の明るさを見ながら溶接スピードを調節すれば板厚1mmは必ず溶ける。
下の赤い所がプールで黄色の所はアークでまぶしくてわかりにくいが小穴がある。
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小穴がある程度大きいと音が「プシュプシュ」と変わる。小穴の大きさで音が変化する。
黄色い所は、遮光ガラスの番号10番で何とか穴が見える(個人差がある)。
明るいと赤いというより黄色、白く見える。
相対的に小穴は光はなく黒い感じだ。
まだ溶接していない先のすき間が見え、裏側にアークの光が通しているのが確認(次図の矢印)できれば溶接スピードは正しい。
アークの3分の1は下に抜かすような感じ。3分の2は、プール(溶融池)にアークが飛ぶ感じ。
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もし、溶接スピードが遅いと遮光ガラスがあるのですき間自体がどこにあるのかわからない。
スピードの調整は、
すき間が見えないー>早くする
小穴が大きいー>ふさぐ程度、少しバック(2mmほど)
ルート間隔が大きかったり、電流が大きすぎる(100A)と穴が大きくなりやすい。
150mmの溶接線で前半はいいけど後半の裏波が大きすぎる。つまり、一定しない場合は電流を下げるか、ルート間隔を狭くする。
電流は小さいほど制御しやすいがLB-52Uの限界は70Aくらい(下向き)。80A以下なら急にアークが切れることがあるし、アークスタートがなかなか出来ない。しかし、このあたりの電流は制御がしやすい。うでしだいだろう。
無理なら電流を上げる。
90Aぐらいでルート間隔を2mm程度が制御しやすい(人それぞれ)。

裏波溶接は、条件範囲がせまく運棒で対処できる範囲もせまい。
これができれば2-4・5層目は簡単だろう。