かっこいいからという訳ではない。
「アーク長」の調整のため。
そう、
炭酸ガスアーク溶接は、半自動溶接とも言う。
ワイヤーが自動で供給されるからだ。
自動で供給、機械が供給してるから
人はアーク長を調整できない。
(アークはワイヤの先端から出ている)
え、
アーク長?
「突き出し長さ」じゃないん?
そうですね。
被覆アーク溶接やTIG溶接(アルゴン溶接)をしたことないと
「アーク長」?。
でしょうね。
溶接の基本中の基本
「アーク長」が一定だからアークが安定する。
(
だから、
炭酸ガスアークは、手棒やTIGに比べて習得しやすい。
工場でよく使われるのは習得が楽だけじゃない。
効率がいいから
)
写真は、アークは出してない。
ワイヤと母材の間にアークが出る。(200A以下だとだいたい母材にワイヤが付いてから、アークが出る、短絡移行、Youtube1分ぐらい短絡移行)
ここでは突き出し長さが10。
100A 10mm
200A 15mm
300A 20mmって覚えておけばいい。
近すぎるとノズルが汚れるから、電流を上げると自然に長くなる。
なお、
突き出し長さは、抵抗になる。オームの法則ね。
突き出し長さが短いと電流が上がるのでよく溶ける。
手元で電流調整ができるということ。
電圧調整は、自分が使う突き出し長さに影響する。
先端径15って売ってないので、16mmかな。
トーチの仕様 ダイヘンのWTCX-2001
●定格電流(A):200●使用率(%):50●適用ワイヤ径(mm):(0.8)、(0.9)、1.0、(1.2)●ケーブル長(m):3.0●冷却方式:空冷
アーク長を長くしたい=>電圧を上げる
アーク長を短くしたい=>電圧を下げる
(電流と突き出し長さは一定にして調整。通常は、溶け具合=電流を決めてからする)
感覚的に電圧を調整方法は以下のようなやり方、考え方。
ワイヤーが母材に当たるような感覚がする=>アーク長が短い=>電圧を上げる
ワイヤーが玉のようになって落ちていく=>アーク長が長い=>電圧を下げる
電圧は電流と関係する。
電圧を上げて、電流を上げるとアーク長の調整にならない。
電流で溶け具合(溶ける量)を決めたら、そのままで
アーク長を調整の「電圧」だけを触る。
電流と電圧の調整ができたら
炭酸ガスアーク溶接ですることは、突き出し長さを一定にすること。
だいたい、100A程度で10mm、200Aで15mm、300Aで20mm。
・狙い
・溶接スピード
・角度
などは、他の手棒やTIG溶接でもある。
炭酸ガスアーク溶接の特徴は「突き出し長さ」と「電圧」。
プールの先頭でアーク出さないと母材が溶けないことも特徴。