TIGはまず入らないでしょ(プリフローは必要ですが)。
アークスタートのブローは、被覆アーク溶接や炭酸ガスアーク溶接では入りやすい。
TIG以外は母材が冷えた状態で溶加棒が入るからね
TIGでは先に母材を溶かしてから、溶融池(プール)の大きさを確認して溶接棒を入れる。
ステンレスをTIGで溶接する時は特におだやかにビードがおける。
ステンレスのTIGならアークスタートでのブローは無い?。レントゲンせんとわからんが。キレイにしてらた風が吹く以外に要因が無い。
ビードの開始をTIGと炭酸ガスアーク溶接と比べるとよくわかる。アルゴンガスを使うMIGであればもっとわかりやすいかもしれん。母材に比べ溶接棒は簡単に溶けるしね。
ただ、ペンキや錆など不純物があるといけません。黒皮という錆のある黒い鋼板にビードをおくとわかる。
TIGでブローの嵐は、黒皮の付いた鉄にビードを置くと気持ち悪いくらいブローを見ることができる。溶接棒を多めに入れると脱酸剤Mn,Si/マンガン、ケイ素のおかげでブローは減る。
何が言いたいか
母材だけ溶かすことができるTIGの特徴です。溶接棒を加えず母材を溶かすことができるのですからブロー(泡)を閉じ込めることなく表面に出るまで熱を加えることができる。
棒を先に溶かすのはギャップが大きい時の仮付け溶接ぐららいです。棒が先ということでは無いが、C-2P(鋼材ね)とかルート間隔を4mmくらいにした場合も棒と開先が溶けるのは同時かも。クレータ電流でゆっくり冷やせば大丈夫。