AP100 タレットパンチプレスのNCデータ(Gコード)まで

何かいろいろ気になることが多くて何も手付かず。
優先順位をつけてぽつぽつやらんとね。

前回、ずいぶん前だけど、曲げのNCデータを作成するまでの手順を記録しておいた。
そこでは、抜き(タレットパンチプレスとかレザー)のGコード作成については省略している。
ここでは、2つの動画で抜きのNCデータ(Gコード)作成までを記録する。
曲げのNCデータ作成はない。そっちはこちらだ。
1つ目の動画は、SolidworksからSheetWorksの展開図を作成するまで。ええ。前のとダブった?。SheetWorksがインストールされているパソコンでSolidworksを起動しています。AP100は関係ありません。ただし、AP100で使えるパーツをファイル名(BBB)で保存している。

ビデオの最後で「AP・見積指標出力」の画面で部品番号にBBBを入れてるところですが、AP出力情報の中のSDD(ネットワーク上で共有しているデータ領域。実はSQL Serverかも)を選んでいると以下の作業でBBBファイル名を見つけることができる。SDDではなくAP100CAMを選択していると自動的にAP100の「展開図面」が開くことになる。
注意したいのは、AP100CAMを選んだ場合は、その後の操作をしてからBBBファイルが保存される。AP100を選んだ場合が以下の図。
BBB
これだと、自動的に2DーCADが起動する。2DーCAD(タレパン、レーザの加工の設定画面)で正しく終了しないとBBBファイルは保存されない。ちなみに、AP60の下のSDDに保存しておくと即座にBBBファイルがSDDフォルダ
(ネットワーク上で共有しているデータ領域) に保存されるようだ。確実にSDDにBBBファイルを保存したい場合はAP60の下のSDDにした方がいい。タレパンの設定は、その後2DーCADを起動してBBBを開く。この開く操作を省略しているのが上図の設定だ。以降のAP100の説明は、SDDに保存されているBBBを開く方法だ。
次は、AP100。
上のビデオを作ったBBBファイルを呼び出すことから始まる。
抜きNCデータを作成するのは、下図の「パーツ加工」と「シート加工」だ。
ほとんど「パーツ加工」を使うと思う。あるパーツに対してSPCCなどの板から1つ以上の部品を取る場合はこれを使う。
シート加工は、複数のパーツを1枚の板から取る。
AP100top
ここでは、2の「パーツ加工」。
はじめ25秒。表題「加工段取り条件」で、加工方法、パンチングかレーザー、複合。製品の展開寸法、加工機の設定、金型配置の選択、ランプ位置の設定。材質、材料の寸法、配置基準点の設定ができる。
(今回のタレットパンチプレスの金型は角10と○20の抜き型しかありません。登録してません。)
CADで抜き金型の配置からGコードの作成まで。
金型を配置したらGコードは自動でできます。
金型の配置や、修正もしています。
NCデータができたら「シュミレーション」をしています。
Gコードと抜いている場所の関係もよくわかります。(動画の最後の方)

でわかったのが、「SolidworksやSheetWorksで直線的に書きたい!」 。
それってどうでもいいことがわかる。つまり、図面が直線的でなくていいだ。
ただし、自動割り当てができない問題はあるのだが。
これを図面で修正しようと考えていたことが問題というか複雑にしておった。
図面を修正するのではなく。
Gコードの自動割付ができてない(タレットパンチプレスで抜く金型を選択してない)部分は手動でやれば簡単。
つまり、図面の修正よりGコードの修正が簡単だったというわけ。
(Gコード修正って金型の軌跡の修正のこと、プログラミングみたいなことしない)
だから、このコーナートリートメント板金の閉じたコーナーはどうでもいいのかな。
「割付-線割付」があるがな。(*^_^*)。CADで、図で、Gコードを修正する。
それに、
Solidworksで頑張って直線的にしても、Sheetworksの展開図は結構ノッチみたいなもんが入る。
だから、SolidworksやSolidworksの図面で時間を使うより、Gコードの修正というわけです。

SolidworksとSheetWorks、AP100の関係 疑問点

疑問を書くだけ。 わかっているのは、Solidworksの展開図とSheetWorksの展開図の寸法は違う。 Solidworksのユーザー定義ベンド許容差(伸び代)、内Rの設定をSheetWorksではどう扱っている? … “SolidworksとSheetWorks、AP100の関係 疑問点” の続きを読む

疑問を書くだけ。

わかっているのは、Solidworksの展開図とSheetWorksの展開図の寸法は違う。
Solidworksのユーザー定義ベンド許容差(伸び代)、内Rの設定をSheetWorksではどう扱っている?
AP100のパラメータとどう関係している?
アマダの人に聞けばいいのだが。
材質や材料の違いで、伸びの違っても曲げの段階で調整すればなんとかなる。
特に薄板だし、
どの寸法にも公差が入ると面倒だがたいていはなんとかなる。
ということで適当な抜きになっているかもしれない。
もう少しシビアにすると問題があるのだろう。
ベンダーで曲げていると誤魔化してしまう。

ベンド展開長補正とは伸び代のことだ。

AP100やSheetWorksなどの用語解説、アマダさん。

解決、寸法を同じにする

板金の閉じたコーナーの使用上の注意

展開したときに、なるべく直線的になっていないとタレットパンチプレスで抜けない。1.6mm以下の薄い板を加工するならSolidworksの時点で直線になるようにする。曲げ部分のノッチや穴あけ(割れ止めのため)加工しなくてす … “板金の閉じたコーナーの使用上の注意” の続きを読む

展開したときに、なるべく直線的になっていないとタレットパンチプレスで抜けない。
1.6mm以下の薄い板を加工するならSolidworksの時点で直線になるようにする。
曲げ部分のノッチや穴あけ(割れ止めのため)加工しなくてすむように以下の方法があるということです。
結構細かいことに気をつけなといけないような気がしますが、以下のような図になってたらokだ。
このコーナーなら直線的
この展開図
このコーナーなら直線的展開図
下図はだめ。見たらするわかるわな。
このコーナーはノッチみたいなもんが入る
展開図。直角な部分がこんなことになる。厚板ならだいたいこの大きさで丸パンチだ。
このコーナーはノッチみたいなもんが入る展開
板金の閉じるコーナーを使う場合は、コーナータイプに真ん中の「重複」か一番右の「重複なし」を選ぶこと。
下図のコメントは訂正だ。
”ベンド領域を開く(O)”はチェックしない。
どちらのフランジを片引きするかは2つある面の選び方で決まる。
閉じたコーナーは、重複なしでいこう。
板厚によっては、Gのギャップを大きくしないといけないことがある(メッセージにギャップを増やすことを勧められる)。できるまで0.01単位で増やしてみよう。

レーザー加工機ならある程度複雑な形状があってもいいが、実際には丸く開ける。
簡単に作りたいなら展開図面は直線的な方がいい。
別の手段として、エッジフランジを別々に作る変わった方法もある。
次の2つ図は、エッジフランジを別々に作っている。
だから、閉じたコーナーが使えない。
片方のエッジフランジを編集してフランジの位置を変更することで片引き、両引きにできる。
フランジ位置両引き
片引き

フランジ位置片引
あとで作ったエッジフランジだけこのようなことができる。
って、別々にフランジを作った場合は閉じたコーナーが使えないからこの方法だ。


ところで、
その後、Solidworksの展開状態で直線的な抜きをしようと努力する必要はない。
なぜなら、AP100で簡単に修正できる
さらに、Solidworksで直線的であってもSheetWorksの展開図も直線的でないことが多い。

箱曲げ コナーの深さと曲げ位置の関係

箱のフタを作る時などはめ込みの調整で曲げ線の位置を変更するとギャップの大きさが変わる。具体的には、プレスブレーキのバックゲージ(丸井工業ブログより)を調整するとギャップを変更できる。 曲げ線の位置が変わるので当然フランジ … “箱曲げ コナーの深さと曲げ位置の関係” の続きを読む

箱のフタを作る時などはめ込みの調整で曲げ線の位置を変更するとギャップの大きさが変わる。
具体的には、プレスブレーキのバックゲージ(丸井工業ブログより)を調整するとギャップを変更できる。
曲げ線の位置が変わるので当然フランジの高さも変わる。 
曲げ加工をする人は、曲げ線の位置で曲げた結果がどうなるか想像できないといけんね。
b4b20431.png
SolidworksではGに相当する数値を大きくするとギャップが大きくなる。
ところで、曲げの作業時点でバックゲージを下げてフランジを大きくするとギャップも小さくなる。
Gが0.5mmではdxが0.44mm
Gが0.01mmではdxが0.09mm。このGの数値だと、角がきっちり閉まっている。
G0.01mmはよく使う。アマダさんのガイドでもこの数値以上を使わないと板金モデルと使えないウンヌンとある。
下図は、Gが0.5mmではdxが0.44mm
6b0dc1da.png
下図はGが0.01mmではdxが0.09mm。見た目で曲げの位置(青色の線)が違うのがわかる。

c21d86c9.png

フィーチャのシェルを使った板金 鉄の塊を先につくってから板にする

今までの板金図面は、ベースフランジからする方法だったが、板金図面を書く方法がもう一つある。切削加工主体の図面を書く人はこっちの方が楽なのかな?とりあえず、金属のカタマリを作ってから板にすると言う考え方。 手順は、以下1, … “フィーチャのシェルを使った板金 鉄の塊を先につくってから板にする” の続きを読む

今までの板金図面は、ベースフランジからする方法だったが、
板金図面を書く方法がもう一つある。
切削加工主体の図面を書く人はこっちの方が楽なのかな?
とりあえず、金属のカタマリを作ってから板にすると言う考え方。

手順は、以下
1,フィーチャの押出??で塊をつくる
2,フィーチャのシェル(板をつけない部分を選び、板厚を0.8mm)
3,板金の展開ライン(展開するための切断場所を指定)
4,板金の板金(内Rを設定0.2)
これで展開できる。箱曲げの角が自動リーフカットとかになって面倒な感じがするがベースフランジを使った方法と同じようなデザインツリーになっている。

私は、今のところこの手法は使っていない。
AP100で展開ができるまで面倒だったので。
また、
最後の方でコーナーが面倒なことになっている。
これの処理に 押出カットとか使うんで結構面倒。
板取の時になるべく直線切りができるようなオプションがあればこの手法もありかも。
でも、私は押出しカットしまくる力技しか知らない。Sheetworksで板金の属性のチェック。これは展開可能なのかどうかを調べるのだが、ここでエラーになるので修正。私の場合は結構ここで時間をとる。
簡単に言えば、ベースフランジから作る方法に慣れすぎた。
コーナートリートメントで検索中にこんなの見つけました

アセンブリ 平行 一致 の違い

アセンブリとは、複数の部品(アセンブリも)を3次元で組み立てること。これをするときに操作面で1つ、ややこしいかなと思われる用語を説明するページです。まず、操作面。マウス中ボタンで回転しながら見ることが必要だ。”合致”のコ … “アセンブリ 平行 一致 の違い” の続きを読む

アセンブリとは、複数の部品(アセンブリも)を3次元で組み立てること。
新規ドキュメントアセンブリ
これをするときに操作面で1つ、ややこしいかなと思われる用語を説明するページです。
まず、操作面。
マウス中ボタンで回転しながら見ることが必要だ。
”合致”のコマンドを実行すると立体図の部品は回転などして動く。こんなときどのようになっているのかマウス中ボタンを押したまま回転させて見る必要がある。
また、
見にくくなったら、Fキー(単にfを入力)を使って全体が適当な大きさでみえるようにすること。
複数の部品の距離感がわからない場合は、正面図や平面図にして位置関係を確認する。
平面図、正面図の選択
以上。
操作面で必要なこと。

次に、用語で、
平行と一致の違いがいまいちむずかしいのでは?
さらに選択するのが面だったり線(エッジ)だったりと。

前回のスライド式の箱の例でいろいろしてみる。
このアセンブリは完成しているので、”合致”を平行だけ残してこれ以外を抑制する。

回転を使って平行の意味を確認。面と面で”合致”が平行な状態なら回転可能。

面と面が合致といっても、その面は部品の面も含めその延長上の空間すべてだからご注意。
エッジとエッジの”合致”が一致。同じ線上に位置する。実体のエッジだけでなくその延長の線も含む。

”合致”で面とエッジの組み合わせってどうでしょう。
一致とすると面上にエッジ(線)があることになる。
まず面とエッジで”合致”が一致。

次は、面とエッジで”合致”が平行

アセンブリ 修正 合致 抑止 箱のフタをスライド式にする

フォルダーにいっぱい部品があるったら普通はアセンブリのファイル(*.SLDASM)を探して開く。(Windowsの設定によっては拡張子SLDASMが見えない。その場合デフォルトの名前、Assemのファイル名を入れておこう … “アセンブリ 修正 合致 抑止 箱のフタをスライド式にする” の続きを読む

フォルダーにいっぱい部品があるったら普通はアセンブリのファイル(*.SLDASM)を探して開く。
(Windowsの設定によっては拡張子SLDASMが見えない。その場合デフォルトの名前、Assemのファイル名を入れておこう。)
完成の図を見たほうがわかりやすいということだ。

私がSolidworksを使って感動したのはアセンブリだ。
試作を何度も造り直さなくても形状上の問題は排除できる。
ここでは、箱のフタを変更する例。

動画は結構長くなった。PC上では320MB。
ポイントは、以下です。
1,部品の非表示
2,合致を一時的に無効(抑制解除)にして自由に動くようにする
3,アセンブリ中の部品の編集
4,アセンブリ中にミラー。アセンブリでの正面、平面はあっちこっちにあるので注意。
5,組み合わせるのは寸法を見ながらする。ここでは0.2mmのすき間があるようにした。


作ってみると0.5mm以上ぐらいすき間はないと塗装などはできない。0.2mmではきっちりすぎった。
IMG_0157[1]
IMG_0158[1]
ポケットティッシュ程度ですが、
ふつうサイズのディッシュケースはこちら
ステンレスケース


 

フラット-パターン1 が”展開”ボタンだった。

Solidworksで板金のベースフランジを設定すると自動的にできる フラット-パターン1 これが展開ボタンだったことに気がついた。 ただ、それだけのことだが展開図になったり立体図になったりする仕組みがわかってうれしかっ … “フラット-パターン1 が”展開”ボタンだった。” の続きを読む

Solidworksで板金のベースフランジを設定すると自動的にできる
フラット-パターン1
これが展開ボタンだったことに気がついた。
ただ、それだけのことだが展開図になったり立体図になったりする仕組みがわかってうれしかった。
Solidworksで展開というか板金タブにある機能をはじめて使う人は、「なんだ?フラット??は」と思うんじゃないかな。フラットとは「たいら」という意味。パターンは日本かな、「決まりきったこと」。
ところで、
このページの「展開はデザインツリーの中に入らない」という表現は間違いだった。
で、
解説すると。
ベースフランジを作ると「板金1」ができて、腐った色(無効という意味)をしている「フラット-パターン1」ができる。 Solidworksの板金をいじった初めのころは何なの?これって感じだった。
下図がその 「フラット-パターン1」だ。
f31ea00f.png

ベースフランジを作ると”フラット-パターン1”は自動的にできており。気にしないでいた。
ところが、「フラット-パターン1」の中を見えるようにしていたらこの中にはエッジフランジが伸びた状態のフィーチャが入っていることに気づいた。
下図は、エッジフランジを2つ追加したらその中にフラット<エッジベンド1>というように展開した形状(フィーチャ)を内蔵している。
aca0ab76.png

下図は「フラット-パターン1」の後に「押出し1」を追加して穴を開ける動画だ。展開している状態でないと穴は空かない。展開してから穴を空けるアイデアがひらめいたときの動画で、製品状態では穴は空かない。「フラット-パターン1」の働きを知らなかったための失敗だった。その「だめなのか~」という動画です。参考程度で。

で、言いたいことは次の動画です。
普段というか”展開”ボンタが押されていない状態ではフラット-パターン1は無効(Solidworks的には抑制)になっている。
”展開”ボタンを押すとフラット-パターン1は有効(Solidworks的には抑制解除)になって展開のフィーチャが見えることになる。
以下は、”展開”ボタンを使わず、フラット-パターン1を抑制したり抑制解除して展開する。

フラット-パターン1は、抑止(無効)にされるとフラット-パターン1以下も自動的に抑止されている。
このため、フラット-パターン1が抑制解除(有効)=展開している状態で何かフィーチャを追加してもフラット-パターン1を抑止(無効)すると追加したフィーチャまでも無効・見えなくなるという仕組みだったのだ。

普段は、立体図の状態では、フラット-パターン1が抑制(無効)だ。この時、押出しフィーチャを追加した場合はフラット-パターン1の上側に押出しフィーチャが挿入される。
しかし、
展開ボタンを押した状態では、押出しフィーチャはフラット-パターン1の下に入る。
文書ではややこしいな。
単なる発見程度のものです。作図に必要なわざでもないし。どうでもいいかもしれません。
でも、これ知らずに使っていた私はすごい。