純アルミの溶接棒を使うとビードが光る きれい ひずみと割れも

5000系は5000系の溶接棒だが、
あえて、
純アルミ1000系を使うメリット
・粘いので割れにくい(軟らかいから、強度は落ちる)
・ビードがきれい。ピカピカ光ります。

アルミの熱膨張係数は高い。SUS304、ステンレスよりね。ステンレスでは割れることは無いがアルミはステンレスに比べて割れやすいよ。たいてい、5000系の所が割れる。

SUS304は熱膨張が激しく、なおかつ、熱伝導性が低い。=>一部が温まり、周りは膨張しないのでひずみが残る。

アルミは熱膨張がさらに激しいが、熱伝導性が超ある。=>ひずみやすいが全体が膨張して全体が均一に冷えればひずみは残らない。

熱伝導性は、電気がよく流れるかどうかで判断できる。アルミは銅より安いので配電盤でも使われている。つまり、電気を良く通す。無駄なく通すのです。一方、SUS304はニクロム線って電熱線(画像一覧Google)で昔は湯を沸かしてたわ。今は電気ケルト (画像一覧Google) でニクロム線が見えません。つまり、電気を通しにくく熱を出して電気を無駄に使う。

これってつかえるんかな バックシールドがテープ

バックシールドがほんとにいらないのかな?
バックシールドが無いと見た目もそうだが
ステンレスでは溶接しずらい。
なじまない。

ここをみると使えそう。
「バックシールド テープ」で検索してもいろいろある。
このサイトは、ちょっと変わった製品を見るけるのにいいかも。

だから気楽に ティグ/TIGは両手の動きが違う

食事の時に両手を使ってますか?。犬食い(google画像)はいけません。TIGの両手の使い方がうまくなりたかったら毎日の食事で両手を使うようにしましょう。

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こちらのサイト。ボケ防止、脳トレ
すぐにこれができたら両手を使うTIG溶接も簡単でしょう。
(ローリングなしで浮かしてビードを置く場合は動きが無いので、もう一方で溶接棒を持っても簡単)。

これもコツがあって利き手を三角の方にする。難しい方を利き手にするのだ。

TIG溶接で片手だけ集中していればローリングができる。
が、
溶接棒を持った途端、めちゃくなる
片手に集中できるんで
片手だけを使うローリングは、ビードがキレイに置ける。これは、普通かもしれん。
ローリングしながら、片方の手で溶接棒を持つと、プールに入れなくても。片手の時とは違う。
急に両肩に力が入り、ある時は両手が同じように動こうとする。それも普通だ。
手棒、炭酸ガスアーク溶接に比べ、TIG溶接が難しいのは左右の手の動きが違うため。
慣れるまである程度の時間がかかる。
コツは練習と時間。
だれに教わろうが一定の時間が必要。
その間に脳が少しずつ変わっていく。
脳が変化しようとしている。自分を責めてはいけない。
だからお気楽に

右と左の動きが全く違うことは日常生活ではない。
幼児期で忘れているが
お茶碗と箸、ナイフとフォークでも初めての時は時間がかかってたはず。
溶接中にメットをかぶって、遮光ガラスごしにプールを見ながら棒を送るのと同時にローリングをするのだ。
かなりの能力がいる。
TIGのプロは、
左手の棒の送り、プールとその周りまで見ていてもローリングは思う所に向けて
熱を入れたいところに向かうし、左手でそこという位置に棒を入れることができる。
ピアノも難しいでしょうね。
TIGのプロでも。
上の写真はすぐにはできないだろう。
でも、
TIG溶接やピアノ、ギターが上手い人は早くできるようになるかもしれない。

共付溶接 なめ付け溶接 ついでにガス溶接

ともづけ なめづけ っていいます。 溶加棒を使わないで連続で溶接するとメルトランとかあぶり出しと言う人も。メルトランはTN-Fの1層目でルート間隔1mmくらいで使う。 点付け とか 仮付 とか タック溶接 で、TIGでは … “共付溶接 なめ付け溶接 ついでにガス溶接” の続きを読む

ともづけ
なめづけ
っていいます。

溶加棒を使わないで連続で溶接するとメルトランとかあぶり出しと言う人も。メルトランはTN-Fの1層目でルート間隔1mmくらいで使う。

点付け
とか
仮付
とか
タック溶接
で、TIGでは共付が多い。
棒は、材料同士が密着してないと使う。

ともづけ
なめづけ
は、
母材だけの溶接です。
当たり前のことですが、
TIG溶接にしかできない。
炭酸ガスアーク溶接、被覆アークは、アークの発生=の追加です。
だから、
両方母材という「共」はできない。
溶接のひずみは溶接棒を入れると大きくなる。
特に薄板は共付の方がいい。

昭和60年くらいまでかな、
ガス溶接(酸化アセチレン溶接)があって共付できた。
今でも工業高校はガス溶接技能講習してる。
(アーク溶接はないみたい。岡山では?今どうなんでようか?。高校の先生教えて下さい。)
ガス溶接は、ボンベではないが明治時代(産報出版さんの溶接の歴史)からある。
今は、アセチレンと酸素のボンベ
トーチじゃなくて、吹管で溶接する。
今でもアセチレン、酸素は溶断(ガス切断)に使われている。
アセチレンの代わりにプロパンかな。
切断となると、プラズマやレーザーがあるが、
鋼材専門だけど
切れる板厚を比較するとガス切断が最強。3mらしい。
戦艦ヤマトの装甲が400mmくらい。40cmだから作れるわな。

二層目の裏波

原因は
電流が高すぎか
溶接スピードが遅すぎ

仮付した状態でルート間隔が1mm程度なら
スタートだけ溶接棒を入れて流すことができる。
この方法で裏波を出す場合の
電流は下で65、上で90Aぐらいだろう。
2層目の裏波が出たら、70A以下。
棒をたすのでよほどでないかぎり2層目の裏波は出ない。
溶接スピードは、ビード幅で確認。
ただ、
70A程度だとウィービングするので2層目で裏がでることはない。
90Aは上げすぎ、1層目のビードを溶かしたらさっさと進むこと。

 

シールド具合を見分ける方法

SUS304 オーステナイト系ステンレス。18%Cr(クロム) 8%Ni(ニッケル) スプーンやフォークにも書いてある「18-8 STAINLESS STEEL」ってかいてあるやつ。じゅうはちはちステンレス。 これは、も … “シールド具合を見分ける方法” の続きを読む

SUS304 オーステナイト系ステンレス。18%Cr(クロム) 8%Ni(ニッケル)
スプーンやフォークにも書いてある「18-8 STAINLESS STEEL」ってかいてあるやつ。じゅうはちはちステンレス。
これは、もっと高級。18-10。Niが10%もある。
18-10 stainless steel

シールドって、ガスシールド。溶接部(溶けたプール)をガスで保護する役目。
BlogPaint
ビード部分から母材へと色の変化を見て欲しい。
母材は、銀色。ステンレスだから。
赤い矢印のところが金色。
うまい人は金色だ。
この色は、ビードを引いている。外側。
緑の矢印あたりと同じ色だ。
つまり、
ほとんど母材に近い状態で
シールドが良く効いている。
かつ、
電流が高すぎて焼けてないということ。
となると、
金色の次にいいのが紫・青色(車のマフラーの色)
このように、
シールド具合は、ビードの外側をみると色の段階が見える。
記憶する必要はない。
母材近くの色ならシードOK。熱影響も。
母材と同じなら完全にシールド(温度が下がるまでシールドされてる)。
ステンレスの
色と温度の関係はこちら(黒いのはクロムではなく鉄らしい)や家庭科的はこちら
テンパーカラーというらしい。
金色<赤色< 青色< 黒色
やはり金色が温度が一番低い。
テンパーカラーは、炭素鋼の焼入れ温度の判断で使える。

酸洗いしたりするので気にする必要はないが、シールド具合の見分ける方法です。

TN-F 棒なしで裏波 目違い 裏波

TN-F 1層目棒ありはこっち

TN-FはステンレスSUS304板厚3 100x150。長さ150のTIG溶接を通常2層でする。
1層目70-85A              スタートだけ溶接棒を使うかも
2層目60-70A  ウィービング  溶接棒使う
電流は溶接機によって違う。
(JIS溶接検定試験を受ける場合は会場の溶接機、メーカーによって違う。特に電流のメータやデジタル値だけで判断してはいけない。捨て板にアークを出して確認すべき)
棒なしで1層目の溶接を共付/なめ付け。
メルトランともいうらしい。「流し」とか「ドンツキ」、「あぶりだし」という人も。溶接棒を使わないという意味で「共付」とか「なめつけ」でもいい。
溶接棒は穴が空きそうなら使う程度。始端だけ。だから1層目は楽。粘いステンレスの手法で、サラサラの鉄はできない。

ルート面0.5程度。この大きさと裏波は関係なし。目違い、段差対策なので大き目の方がいい。

ルート間隔1-0.5。

気持ちは1mmの方がいいかも。仮付前が1mm。
仮付時に挟む板又は溶接棒で1.2mmとか1.6mm程度。
仮付後にすき間がある程度ないとブツカッて段差になる可能性がある。
さらに、
ルート面があった方が尖ったもの同士のブツカリに比べ段差、目違いになりにくい
こちらによると0.5の目違いが20以上あると不合格。
目違いの対策
・仮付は10mm。しっかりと。端から15mm以内。
・スタートの仮付を溶かさない。2層目で溶かす。
(せっかく、一定のルート間隔で固定しているのに仮付を溶かすと外すようなもの)
・ルート面を大きく作る
・ルート間隔を0にしない。。
・両方の板の入熱を同じにする
(ステンレスなので溶接後の焼け具合、焼け幅で判断できる)

斜線の網掛け部分が裏波の溶融金属(軽く塗りつぶしてる所、中心下)になる。点線のVが開いたような所が熱で溶ける所です。

裏波溶接は、
70Aであるスピードで

完璧に止まって大丈夫。穴が空くことはない。
ただし、アーク長は1mm。アーク長が長いと70Aに設定していても60A以下の熱しか入らない。アーク長が長いと電流を設定する意味が無くなる。
とにかく近づければ近づけるほどよい。

表のビード幅に比例して裏も出る。
では、
どのようなビード幅か(8mm程度)。下の動画は、板厚3mmのステンレスにバックシールドをして、5-8mm程度のビード幅で裏波が出ることを確認した。つまり、ビード幅で裏波の大きさが決まる。開先加工が有ろうが無かろうが。I形、開先加工なしでも裏波は出ます

トーチを進めるとビードも進む
トーチの進みが早いとビードが広がる前に進むことになる。
この電流で停止してある程度時間をおくとビードの広がりがなくなる
表ビードの幅8mmで裏波が3mm程度の幅になる。
実際には
ビードの幅は溶接中は見にくい。
だから、
開先の肩なら見えるので溶ける様子を観察する。
(開先の肩は、ポイントです。意味が深い。プールの広がりって?見えない方。開先の肩なら見える。)

肩から左右に広がるプールは左右それぞれ2mm。ビード幅が5-8mmを目指す。)

トーチを進める、そして、止めてみる
トーチを進めてないのに開先の肩の溶けが進む場合は、スピードが早い。
ポイントは
開先の肩の溶けの広がり(進み)が止まったら、トーチを進める。
これが慣れたら
70Aならこのスピードという感覚や、ビード幅がわかってくる。
最終的にはビード幅で判断できる。
開先の肩の広がりは電流が高いとわかりにくい。
わかりにくかったらもっと電流を下げる。65A。
逆に、
ゆっくりなが面倒なら、
80-90Aくらいで流す。(この電流で裏が出ないなら早すぎ)
このぐらいの電流だとゆっくりスギルと太く、焼けが激しい。そうならないようなスピードにする。
焼けがひどくなスピードね。

ただ、
ルート間隔を狭くするのは試験対策。
ルート間隔を2.5mmにして、1層目から溶接棒を使えるくらいでないといけません。
でも、
絶対合格したいならルート間隔は0.5~1mm。仮付け時は1.2mmくらいで仮付。
溶接棒を使わない方が簡単。
当社は、電極がセリタン。
時たまするアルミにもそのまま使えるし。
もし、
トリタンを使うならアークが集中するので細いビードでも裏が出る。
ただ、いけないことがあります。
トリタンは放射能がでるんで。ここで危険性ユーチューブ
昔は、トリタンの電極棒をポケットに入れていたなー。これ研磨した時に肺に入るといけないのです。

めちゃトガラシてた。鉛筆削りみたいに。
セリタンでは 赤鉛筆程度の角度で削る。
この表現。鉛筆や赤鉛筆をナイフで削った人にしかわからないなー。
赤鉛筆は、赤い芯の部分が長くなると簡単に折れるんです。
以下、
余計
製図では、鉛筆を削ったあとヤスリみたいなもんでさらにトガラスとか。
このヤスリみたいな製図用品
芯研器 製図は、鉛筆の心を平たくすることもあったなー。
ヤスリ?、サンドペーパーを固定して、鉛筆の芯だけを削る

ローリングの練習で溶接棒を入れるとメチャクチャになる

トーチが安定してローリングできるようになったら太いビード細いビードとビードの幅を変える。電極を振ることで太くするだけ。さっさと流す。納得がいったら、溶接棒を持ってビードを置く。ここで意識が溶接棒にいきやすい。いつも主役は … “ローリングの練習で溶接棒を入れるとメチャクチャになる” の続きを読む

トーチが安定してローリングできるようになったら
太いビード
細いビード
とビードの幅を変える。電極を振ることで太くするだけ。さっさと流す。
納得がいったら、溶接棒を持ってビードを置く。
ここで意識が溶接棒にいきやすい。
いつも主役はトーチの電極から出ているアークの先に見えているプール。
プールが溶接ビードとなるのでプールに集中する。
溶接棒にあまり集中しないように以下の手順で練習するのはいかがなもんでしょうか?

はじめは、
溶接棒は持つだけ。
棒は持つだけで溶接とは関係無い、ビードを置く時にも見えない位置で棒持ちになれる。
そして、
時たま親指で送る
慣れたら、
プールの先に溶接棒が溶けない程度に移動させる。ここでやっと棒が見える位置。
溶けない程度に移動できるようになったら、時たまプールに入れる。
(溶けない程度に移動とは、プールの奥か手前。棒は溶けないので時たま戻す操作が必要。)
棒を10秒に1回入れる程度。
かっこうは棒を入れているように見えるが
ほとんど棒を入れてないビードを引く。これがミソかもしれない。
そして、
ずーとプールに入れる。これには少し親指で溶接棒を送る動作がいる。
ローリングが乱れたら、意識をローリングの方へ

両手を使い出すとローリングが乱れることは普通のこと。
慣れるまで時間がかかる

ひとつ、
根本的なことで、
溶接棒だけでビートを作ってませんか?
盛り上がった。
溶接棒を使わない段階で、同じ幅のビードが引けないはず。
こんな方は、
アークがまぶしくてプール(溶融池)が見えてない。
80A程度なら
遮光番号9か10でいいと思うが、
10か11も試そう。
アークの下で見えなかったプールが見えます。 
溶接って見ている位置でぜんぜん違う 。

ここで書いている。文書でアークとかプールとか言っても。
なにをイメージされているかわからない。
あたりまえだわな、
他人だもん。