電流値を見れば突出し長さが長いか短いかがわかる。CO2/炭酸ガス/半自動溶接

音でわかる

って言う人が多いが確かにそうだ。「ジー」っていう音ね。これは突き出し長さ一定で上手いということ。

アナログなら電流計、デジタルなら電流値が安定していたら上手いということ。

さらに、

突き出し長さが長いか短いかは、設定値を知っていれば工場長など別の人が機械を見ればわかる。

「バタバタ」はたいてい突き出し長さが長いのか狙いがプールから外れるタイミングでバタバタ。炭酸ガス/CO2のシールが悪くなるし良いことはない。近すぎは基本良い。例えば150Aで5mmの突出し長さだと電流が高くなるし、シールドも問題ないし、音も「ジー」なのだがノズルが汚れやすい。

アークを出して、突出し長さをスケールで測る。

次は初めの2分くらい「一元」の説明と突き出し長さの説明も追加。以後上と中身は同じ。

デジタルの半自動/CO2/炭酸ガス溶接なら溶接経験でゼロでも機械のデジタル数値を見れば判断できる。しかも、突き出し長さが短いのか長いのかの判断もできる。音を聴くより簡単。特に短い場合の音の違いはわかりにく。

デジタル機での判斷だが、

まず、電流の設定値を覚える。例えば、150Aに設定。だいたい突出し長さは10-15mmくらいがいい。

突出し長さが5mm以下だと機械のデジタル値200Aあたりになる。

突出し長さが20mmだとデジタル値は100Aくらい

炭酸がアーク溶接は、溶接中に電流を変えることができるのが特徴。TIGや被覆アーク溶接では溶接中に電流を大きく変えることはできない。TIG、被覆アーク溶接は溶接中に電圧を大きく変えることはできる。TIG、被覆アーク溶接はアーク長が長くなると電圧が大きくなってアークが切れないようにしてくれる。っていいことをしてくれるが、さらに、電流、溶け具合は変わらないようにしている。溶け具合は安定しますね。(ところで、半自動はアーク長は機械の電圧で決める)。

突き出し長さと電流の関係は、理解しやすい。

突出し長さその長さ分が抵抗値になるので長くなれば電流は設定値より下がる。短くすると電流は設定値より高くなる。

なので、

「150Aに設定してます」っていっても溶接する人によって電流値は150Aあたりで、機械としては安定してアークを出そうとして調整するので突出し長さを小さくする癖のある人は設定値150Aより高くなるし、突出し長さが長め(これはいけない)の人は電流が小さくなる。

炭酸ガス/CO2溶接機は、定電圧特性。電圧が変化しないように機械の方で調整する。電圧が変化しないとは、アーク長が一定になるということ。短絡移行/ショートアークといっても、アーク長は一定でないと溶接できません。1秒間に30から100回も短絡、電圧ゼロ状態?があるが、その後にアークの長さは一定にしている。ってことでしょう。

定電圧特性とは、電圧を一定にして電流の変化でアーク長を一定にする仕組みです。電流の変化でワイヤの溶け具合によってアーク長を保つ。ワイヤの送給は一定でも定電圧特性にすることでアーク長の制御ができるんだね(モータでアーク長を制御するのは難しいわな)。

ティグ/TIG溶接のアーク長で電流調節してない?

いつまでたっても上手くならん

なんでかなー?。

  1. スイッチが使って無い
  2. 電極の先と母材間、アーク長ね。スイッチ代わりにアーク長で調整している

当てはまって無いかもしれないけど人は無意識に穴が開くくらい溶け出すと遠くにするのが普通かな-って。

ティグ/TIGアークスポット0.1秒までだけど0.02秒くらいならパルスを使えばできる

どうするかというとパルスとパルス幅の設定をする。そして、クレータなし。押してる間だけアークが出る。

パルスなので連続するがスイッチ/ボタンで入れる秒数を短くできればアークスポットのように1回だけ0.025秒間、特定の電流を流せる。次図の緑の行。パルス周波数を2Hz(ヘルツ)、パルス幅を5%にして、溶接電流を4A、パルス電流を100Aに設定すると100Aの電流を0.025秒間流すことができる。

計算が面倒なのでExcelで表(WIKI)を作った。

まず、A列がパルスのHz(ヘルツ)の設定。数値の意味は、秒間に何回、溶接電流とパルス電流に切り替わるか設定値。例えば、1Hzだと1秒間に1回溶接電流からパルス電流に切り替わる。パルス幅が50%だと0.5秒間は溶接電流で次の0.5秒間はパルス電流。

B列が1パルス?の時間(秒)、1Hzだと1秒、2Hzだと0.5秒、3Hzだと0.3333秒、4Hzだと0.25秒。で繰り返す。2Hzだと0.5秒以内に溶接電流とパルス電流がある。パルス幅を5%にすると0.5秒間の中で溶接電流が95%、パルス電流が5%なのでパルス電流は0.5×0.05=0.025秒(D列)、溶接電流は0.5秒×0.95=0.475秒(C列)で切り替わる。0.5秒以内でスイッチ/ボタンを離す/切るとだいたいそれぞれ1回だけ流れることになる。

パルス幅を5%にして、溶接電流を4A、パルス電流を100Aに設定すると100Aの電流を0.025秒間流すことができる。

さらに、

3Hzにして大きい電流を100Aくらいに、小さい方を4A(最低)にします。高い方の電流は1Hz中の5%だけ、つまり、100Aは、0.00166666秒間流れることになる。

0.33333秒以内にボタンを離すと1度だけの0.016666秒間100Aとなる。

ダイヘンのDA300Pだとパルス幅の最低が5%が最低でした。(0.02程度にするのはパルス周波数の5%の時間。人の指でスイッチ/ボタンのOnOffを早くやれば0.2秒程度ならできる。つまり、2Hz。

スマホのストップウォッチでやってみて下さい。大体、0.2前後です。だから2Hzでスイッチ/ボタンを押してすぐに切ればできるでしょう。0.5秒以内でスイッチ/ボタンを切れば0.025秒が可能です。図の表の緑の行。)

ただ、いちいちスイッチ操作するのはどうかなー。

1秒近い時間があれば移動してそのままアーク。

心地いいのは1.3Hzか1.2Hzかと、心臓は1分間に70-80回なのでの平均して75回/60秒周波数は1.25Hz。胎児の時に聞いてるから心地いいらしい。ホワイトノイズも血流の音で心地いいらしい。

ま、

1.3Hzにすると1秒とはいかないが余裕でスイッチ操作できるかも。0.038秒100A。

TIG溶接でアーク長が長いと

良くないよねー。って何が悪い?どうしてイケンの

イロイロ書くから「ハッ」として下さい。

  1. ビードが太くなる→一番注目。溶ける範囲が広い。棒の送りも沢山
  2. 溶かしたい所以外も溶ける→溶ける範囲が広い。棒の送りも沢山
  3. 大穴が空きやすい→溶ける範囲が広いため。棒の送り足りなくなりやすい
  4. 電流を下げたくなる。高いと思う。→アーク長を長くて溶け具合を調整してない?本来スイッチを長めに押して電流を下げる。
  5. 裏波の場合はやりにくい→ルートが溶けにくい。横立上向きでは裏が凹む出っ張らない
  6. 溶接棒にアークが飛ぶ→溶かす所を狙って無いから仕方ない。プールの端に棒を入れること。それでも、アーク長が長いと棒の方が近いのでアークが棒に飛ぶ。
  7. 電極の出し方が短い→物理的にアーク長を短くするのは無理。ノズルが邪魔。電極の先を意識してない

クレーター有り、ダウンスロープ無しで

溶接電流120Aクレーター電流30A

人がスイッチ押した状態から上げて直ぐに押す最短の期間は0.2秒ぐらい。

ボタンを押し続けて離して直ぐに押し続けると0.2秒間120A。ボタンを押してる時は30A。一瞬溶けるが板厚3㎜以上の切れ端の角でも溶け落ちたり穴が空くようなことはありません。

確かに、電流が180Aとか高くした場合、0.2秒以内に大穴が空いたり、棒を入れる余裕も無いなら溶接電流は下げるしか無い。

ティグ/TIG溶接棒の送りさえできれば!右手と左手をたくさん練習する方法。特訓練習

片手でてきる炭酸ガスアーク溶接は簡単。被覆アーク溶接も簡単かも。

片手のティグ/TIGはできても、両手のTIGは。。

バタフライの泳ぎ方を知っていてもできるかどうかは練習。

楽譜が読めてもピアノを弾くには練習。

子供のころ、箸とお茶碗を持って食べるのは大変でしたよね?。覚えて無いと思いますが。ピアノやギターも両手を使う作業はある時間をかけて練習する必要がある。両手を使うTIG溶接は他の溶接より難しい、上手い人は棒の送りが上手いです。

溶接棒の「送り方」と「入れ方」がわかっても。。。タングステン電極の先を溶かす所から2、3mm以下の位置(アーク長のこと。溶けない時は1mmくらいか。溶け具合で近づける)で狙いながら反対の手では棒を安定して送る。これができるようになるには何日か練習が必要です。ここでは、単純なビード置き練習ではなく、ある程度楽しく、そして、両手を同時に練習できる特訓課題を説明します。1時間くらい、1周間続ければ溶接棒の送りへの意識が無くなり、右手のタングステン電極の狙いだけに集中できます。

練習の主体は、棒の送りと送る位置と、スイッチ/ボタンで溶け具合を加減する。練習のコツとしてスイッチ/ボタンを使うこと。

とにかくいっぱいやればいいのですが、なんせ材料の準備だけで時間がかかる。C-2Pで円周の長さは518mmくらい。6本でくらいで3メートルくらいの練習になる。でも、パイプの値段、加工時間を考えるとねー。プロは仕事でするから10メートル?20メートルくらいは毎日するんでしょーね。

練習方法

適当な厚さがある板3.2-6mm。ここでは板厚6mmの平鋼、幅は25mmを使ってます。

トーチの方はアーク長、狙い、スイッチ/ボタンの練習です。(初めての人はアーク長がとにかく長いです。アーク長が長いと溶かす所がどこかわからない。アーク長は電極が汚れない程度に短くしてアークを集中、溶かす位置を決めましょう。溶接棒で電極を汚す場合は上の図のように棒を斜めから入れて板の肩に当てます。)

材料はステンレスは不向き、アルミか鉄がいいと思います。スイッチ/ボタンを使って冷やす練習でもある。ステンレスのプールの状態は明治の果汁グミスライムかな、とにかくスイッチ/ボタンで切って冷やす必要がないからスイッチ/ボタンの練習にならない。

ただ、TG-S50の鉄用の溶接棒からTG-308で続きをしてみて下さい。ここで話している湯流れ(プールという液体の流れ)や、明治の果汁グミの意味がわかります。

ちと、話はそれました。

練習材料の仮付、4から5mmくらいのルートギャップ。隙間ね。6mm以上でも練習になるが、その場合は棒もウィービング?。まずは棒を安定して送る練習なら4.5mm程度から。電流はスイッチ/ボタンの練習なので高目。ここでは120A。3.2mm厚でも同じ電流です。

スッチを使う練習もするので100Aとか電流を下げることでスイッチ/ボタンを押さなくてもいい電流だと溶け具合の調整の練習にならず、右手と左手を同時に使う、コンビネーションの練習になりません。板厚3.2-6mmの場合は120A以上です。

とにかく電流は高めにしてスイッチ/ボタン調節で適正電流値にする練習でもある(だからか設定電流より高いこと、高すぎぐらいでもいいがある程度のテンポでできること)。溶接棒は2.4mmです。クレータは反復の方がいいのですが、冷やすことに慣れてない場合はクレーター有りでどうぞ。素早く冷すためにダウンスロープは禁止です。初期電流とクレーター電流は溶加棒が2.4なので25A。棒が溶ける程度。

慣れてきたら溶接棒を2.0や1.6にする。太いとプールを冷やしすぎることや、細いと電流に関係なく溶かしやすいことがわかります。

初期・クレータ電流と溶接棒の関係は以下です。溶接棒だけを溶かす電流値にします。溶接棒が母材にくっついても外せるような電流。

  1. Φ1.6-2.0は、20A
  2. Φ2.4は、25A 全径これでもいい
  3. Φ3.0は、30A

機械ができる最小の電流は4-10Aですが、あまり小さすぎると目が疲れます。冷やすためのクレータ電流ですのですのでダウンスロープなしで、溶接棒径に応じた電流にします。

自動遮光面も目が疲れます(対策)。スイッチ/ボタンのON・OFFを繰り返す場合は特にです。普通のかぶり面にすると楽さがわかります。アークスタート時も暗いので初期電流で位置を確認してからする必要がありますが、いつも暗い分目には優しいです。

スイッチ/ボタンで冷やさないと板と板の間に溶着金属を渡せないくらいのすき間が練習になると思います。スイッチを押す時間が長いほど平均の電流は100Aくらいになります。溶加棒は、板の肩に軽く当てると送る時に安定します。トーチは、スイッチ/ボタンとウィービングしながら溶加棒の送りは定位置で送っていくのが練習になる。リズムとしては、「パッチン、シュッシュ」スイッチボタンを押して上げた本電流で棒を送る。パッチンはトーチ側、シュッシュは棒側。調子に乗って下さい。

初心者、下向きしかしない方によくあるのが120Aにしているが、アーク長を長くするため100A程度の熱しか入らず。ボタンを押して25Aのクレータ電流にする必要もない。これでは練習にならない。

練習中にアーク長が適正かどうか判断するいい方法があります。

クレータ電流25Aで溶接棒がすぐに溶けますか?。溶けない場合はアーク長が長いです。溶接棒が付いてしまうという方もアーク長が長いはずです。溶接棒が母材に付いてもクレータ電流ですぐに離せるからです。

アーク長で電流を調整していては横向きや立向き、上向きでは通用しません。動画を見て、電極の先がプールに非常に近いことに気づいてください。

ショート版

棒は常にプールに中に入れます。その練習でもあります。裏波を出したくて長く溶かすことをしないで下さい。裏を出すなら電極を裏側に近づける必要がある。開先加工してない場合は、正確な裏波を出すことはできない。下向きの場合は熱を入れる過ぎると裏波らしきものができますが、それって、横向きや立向き、上向きでは通用しません。下向きは熱の入れすぎで裏波をだすことができるが、横向きや立向き、上向きでは局所的に溶かしてすぐに冷やさないと裏波の形がくずれてしまう。

下図は、C-2Hの動画です。開先があるので奥まで電極を近づけることができるので裏波が出しやすい。とにかく、タングステン電極の突き出し長さを多めにして裏にアークがいくようにしないといけない。下の動画も電極がプールに近いことがよくわかる。

棒もプールの一部になるようにします。赤い枠がプールです。横向は上側に棒を常時入れてる。

仮付も練習になります。特に、スイッチ/ボタンの練習に。板厚6mmの平鋼です。幅は25mm。ルートギャップ/ルート間隔は6mmとちと大き目。

ルートギャップ/ルート間隔6mmは大きい。しかも横向きなので手を固定する位置を工夫する必要がある。棒もウィービング?してます。

過去、色々書いてるが、やっぱ練習だわ。練習方法も大事だわ。

TIG溶接棒の送り方リンク集ついでに私も

だから気楽に TIGは両手の動きが違う

ポチッとシュシュ

C-2Pの練習

JIS検定試験 C-2F。基本級でも、片方の開先に溶接棒を置くような感じでやってます。電流は120A、溶接棒は2.4です。クレータは反復です。反復でアークを切る場合は、スイッチ/ボタンを押してプールを十分に冷やしてからトーチを材料から離すことでアークを切ります。

仮付はスイッチ/ボタンの練習になりますね。

ついでに、C-2H

①②がTIG③から⑦が被覆アーク溶接

TIG溶接、溶接棒が玉になる

溶接棒を入れる位置は、プールの端。アークから離れた所。

棒の入れ方、角度も低くしていても玉になる方。アーク長が一定してません。電極がブラブラです。

なお

溶け込み深さは無用

アーク長を長くしてプールを大きく???って。だめだめ!

わからないのはやらないから

迷うのは情報不足

でもある。

「電流を上げると。。。。どうなるんですか?」

「電流を上げると。。。。こうなるんですかね?」

自分で考え自分が行動する。って大切です。

電流を上げた結果を確認するのはOK。電流を上げて溶接しないで考える、迷っているのはペケです。

話は変わっって、

ある女性が気になり、

「あのー。そのー。元気ですか。。。」と声をかけるのはOK。

どうしようかな、嫌な顔されるの嫌だしな。また、合った時が嫌だし。。。というのはペケ。

やらないから迷うんですよ!!!。

モヤモヤしてるのがペケ。

やったら死ぬ、嫌な気持ちになる、ならば「やらない」と決める。積極的にやらない。

やらんでいいこと、努力しなくていいこと。あきらめること。ってありますよね。その場合は積極的にやらない。後ろ髪を引かれるなら、やればいいじゃん。

安全面では「やらない」はOK。安全面ではやらないで、予想することがマル。特に動くようなことはね。

設定をいりいろいじるのはOK。でも実行ボタンは慎重に。「実行ボタンってどこ?」なら積極的にさわらない。

鉄ティグ/TIG押して進むか離して進むか。とネバネバの話

スイッチ/ボタンの反復の話です。

スイッチ/ボタンを押している状態は、クレーター電流、25A程度(溶接棒2.4)です。

スイッチ/ボタンを離している状態は、溶接電流です。板厚が3mmくらいで80から160Aくらいでしょうか。反復なので溶接電流はスイッチ/ボタン調整なので範囲は広いす。

「(ボタンを押さずに)溶接電流で進む」ことが多いのですが、「(ボタンを押して)クレータ電流/25Aで進む」こともあります。これは溶接電流が低めか高めかによって変わります。

溶接電流が比較的、低い場合はスイッチ/ボタンを離して、溶接電流で進む。よってスイッチ/ボタンを押している/25Aで冷やす時間が少ない。

溶接電流が比較的、高い場合はスイッチ/ボタンを押してクレータ電流/25Aで進む。溶接電流はほぼ一点で一瞬。よってスイッチ/ボタンを押している/25Aの時間が長い。

溶接電流が高いのであっという間に溶ける。そのため進むスピードを相当に早くないと裏波が加熱し過ぎで形は重力まかせになる。だから、スイッチ/ボタンを押して冷やす時間が長くなる。加熱しないようにスイッチ/ボタンを押しながら/25Aで進む(次に溶かす位置に移動)。そして、溶加棒を近づけて一瞬で溶かして溶加棒を入れて直ぐにスイッチ/ボタンを押して冷やす。キッチり冷やさないと形が変わる。

溶接電流が高くても手元で熱量を調節できる利点がある。溶接電流が低いとどうしようもない。

さて、仕事で使う場合は適正電流と電流高目のどっちが早くて、楽でしょうか?

きっと、慣れからしても前者でしょう。大多数が前者ですよね。後者の溶接電流を高くして、溶接は一点で一瞬で終わり、25Aで進むという人は少ないです。

ところで、溶接電流で進み、時たまスイッチ/ボタンを押して冷やす場合は、もう少し溶接電流を下げれば、反復なしで連続で溶接できます。JIS検定試験のように機械が近くにあり仮付け、ルート面、ルート間隔など溶接条件を自分でやる場合は溶接電流の調整をして連続ですることもあるでしょう。しかし、仕事ではルート間隔や母材の温度変化で連続でやりやすい溶接電流は変化します。姿勢によっても進むスピードも変化します。板の端で終わる場合はスイッチ/ボタンを必ず使います。ですから溶接電流を高めに設定しておいて、反復を使って状況の変化によって温度調節を手元のスイッチ/ボタンでするというのが便利で簡単、早いです。

さらに言いたいことあって。

ネバネバのステンレスとは違うよ!!!って話でもあります。鉄は冷やさなあかん!!!って話。以下がネバネバ順です。

  1. チタン
  2. ステンレス
  3. アルミ

TIG用溶接棒です。鉄とアルミだけですが、アルミは氷柱/ツララになります。ステンレスは玉状になります(写真にはありませんm(_ _)m)。

溶けた状態で流れない、形が崩れない順でもあります。TIGの場合は溶加棒を入れれずに単に温めるだけだと薄板の場合は穴が空きますが、ネバネバほどプール(溶融池)が大きくても穴になりません。ただ、アルミの場合は変な凹みや穴になります。アルミ自体(表面以外の中身)の融点は600℃ですが、酸化皮膜(表面とゆうかアルミの周り全部)の融点が2,000℃なので餅のように中だけ溶けるという状態で穴が空きにくく、シワシワの状態になってから穴になる。アルミダイキャスト/鋳物で圧力をかけるのはこのためでしょうね。

鉄は鋳物、アルミはアルミダイキャストがあるぐらいですから溶かすと流れやすい。溶けたらネバネバな材料は鋳物が無い、難しいということです。

何と、チタンやステンレスに鋳物はあります。「チタン 鋳物 難しい」で検索。「ステンレス 鋳物 難しい」で検索。本来、難しいはずなので「難しい」を入れてしまった。^^;。