炭酸ガスアークで最終層の開先の肩が見えない

見えないとなれば遮光番号を下げる?。上げるのが正解。
炭酸ガスアーク/半自動だと被覆アークに比べて遮光番号を上げる。これは、スラグが無く比較的プールやアークが目立つためだ。

例えば、太陽を見ていてバックにあるはずの星は見えない。太陽の前を通過する飛行機も見えないはずだ。

溶接の中で最も光るものは、アーク光。
でも、アーク光を見る必要は無い。
見るべきはプールとその周辺。
ウィービングなどで動かすとアーク光の移動。
そのアーク光の近くの開先の肩。最終層だと肩といってもところどころ溶けている。
この肩は、太陽越しに見るのと同じ。遮光番号が下げていては眩しくて見えません。

眩しいアークの周辺が見えればいい。材料全体が見えないとか、どのあたりを溶接しているのか位置関係が分からないとか。それは必要ないでしょう。ウィービングで移動したタイミングで見える肩を目印にするだけです。(最終層前のビードと母材の高さの差が1mmもあれば見えます)

また、目の位置によってアーク光が見える大きさが変わる。一般的に高年齢者ほど遮光番号を低くしないと見えないことが多い。そうした、個人差もあるだろうが、角度や材料の位置、目の位置も個人差。アーク光が眩しいならノズルで見えない位置に目を動かす方法もある。これは、被覆アーク溶接でも同じだ。被覆筒の中をみるような姿勢だとアーク光で眩しくなる。

どしても見えないなら、被覆アーク溶接棒、捨て板を溶接線と平行に置く。ガイド用。