リモコンとなるとMAG溶接(炭酸ガスアーク溶接)機かTIG溶接機の話かな。基本TIGか。
リモコンは機械が近くに置けない時にええわ。
でも、
近くに機械があるときは、いらない。
特に、以下の場合はいらない。
1,アルミみたいに多くの設定をすることが多い。
2,溶接機の条件設定を保存することが多い。
リモコンがあると本電流の値が保存できないし、あるときはリモコン、あるときは本体と設定中に混乱するわ。特にこんなにリモコン設定が多いとネ。
ソリッドワークス/SolidWorks、AP100、プログラム、TIG,CO2,手棒、板金
被覆アーク溶接の場合は、直径3.2mmとか4.0mmなのである程度の太さがある。そして、スラグでビードを押えるのでビードは平らになる。
一方、CO2溶接はワイヤ径1.2mm。細いわ。普通にストレートでひくと真ん中が凸になったビードになる。それに、フラックス入じゃないと押さえるやつもいない。だから、ウィービングをするのがほとんど。
さて、CO2溶接でビードを平らにするには結構ウィービングする。広くね。それに、両端で止める。フラフラのウィービングじゃ。だめ、ビードの真ん中は往復で通過するんだから素早く。両端で止める。冷やされるのは両端から、だから、平均して熱を入れるのはウィービングの両端で止める。「止める、止める」って言いながら練習する。
見えないとなれば遮光番号を下げる?。上げるのが正解。
炭酸ガスアーク/半自動だと被覆アークに比べて遮光番号を上げる。これは、スラグが無く比較的プールやアークが目立つためだ。
例えば、太陽を見ていてバックにあるはずの星は見えない。太陽の前を通過する飛行機も見えないはずだ。
溶接の中で最も光るものは、アーク光。
でも、アーク光を見る必要は無い。
見るべきはプールとその周辺。
ウィービングなどで動かすとアーク光の移動。
そのアーク光の近くの開先の肩。最終層だと肩といってもところどころ溶けている。
この肩は、太陽越しに見るのと同じ。遮光番号が下げていては眩しくて見えません。
眩しいアークの周辺が見えればいい。材料全体が見えないとか、どのあたりを溶接しているのか位置関係が分からないとか。それは必要ないでしょう。ウィービングで移動したタイミングで見える肩を目印にするだけです。(最終層前のビードと母材の高さの差が1mmもあれば見えます)
また、目の位置によってアーク光が見える大きさが変わる。一般的に高年齢者ほど遮光番号を低くしないと見えないことが多い。そうした、個人差もあるだろうが、角度や材料の位置、目の位置も個人差。アーク光が眩しいならノズルで見えない位置に目を動かす方法もある。これは、被覆アーク溶接でも同じだ。被覆筒の中をみるような姿勢だとアーク光で眩しくなる。
どしても見えないなら、被覆アーク溶接棒、捨て板を溶接線と平行に置く。ガイド用。
始端、終端はわかる。
止端。これもシタンと読む。
ここでは、ビード形状と強度の関係を説明している。
止端は、溶融金属と母材の切れ目だ。
実は、この止端は、何層もビードを置いた場合は、途中にもある。
だから、二層目、三層目があると、狙いはこの止端となる。
溶込み不良は、止端にでやすい。
特に炭酸ガスアーク溶接の場合は、しっかり狙いましょう。
炭酸ガスアーク溶接の場合は、コンタクトチップから母材までが抵抗になる。
アークも抵抗だが。
突出し長さも抵抗だ。アーク長は電圧で決まるが突き出し長さはコントロールできる。
(コンタクトチップまでは、太い銅線だからほとんど抵抗は無い。)
突出し長さを変えることで溶接電流を調整できる。
電流の設定は高めにしておけば、突き出し長さを長く(見やすくなる)、電流を低くして使える。
(突き出し長さを10mm以下にすると電流は高くすることもできる。汚れるけど。)
多くの人は、突出し長さが長い=電流が下がる。
適正な突出し長さはある。100A-200A程度だと10ー15mm。300Aなるとアークの勢いにビビリ勝手に20mm以上になる。
「電流は?」って聞くと「100A」って返答。でも、デジタルな溶接機は、溶接終了時に設定電流では無く、最後の実際の電流値が見れる。100Aに設定していても多くの人は90Aくらいになっている。つまり、適正な突出し長さより長くする人が多い。だって、見やすもんね。連続にビードを引く場合は特に突出し長さが長めになる。
溶接競技会に出るような人は、『ノズルでワイヤが見えない!』ってことは無い。突出しているワイヤーが全部見えるくらいの位置に目をおき、さらに近眼で見ている。炭酸ガスアークは若者向き。
何が言いたかったかというと、新しい炭酸ガスアーク溶接機は、素晴らしい。突出し長さが適切でなくてもアークが安定するんだわ。スゲー時代。ほんとに簡単になった。昔は、ドラムを手で握って止めれるくらい送給装置が貧弱だった。炭酸ガスアークのケーブルは肩にかけてケーブルが曲がらんように溶接だ。今は、ケーブルをぐるぐる巻いていても大丈夫みたい。送給装置のローラが4個もあって強力になっているのだ。
TIGは電極マイナス
マイナスから電子が飛んで母材当たって、母材の方が熱くなる。
電極より母材が熱くなるので、
とっても普通。正極性。
交流の被覆アーク溶接も半分は普通。半分は炭酸ガスと同じ棒プラス+
被覆アークは半分あるから大丈夫。
(TIGもアルミの溶接では交流)
なのに何とCO2溶接のワイヤはプラス+。逆極。えー??
何が言いたいかとういうと
炭酸ガス特有の欠陥
炭酸ガスアーク溶接だから失敗ということがある。
母材よりのワイヤ方がよく溶ける。
ワイヤがプラス+だから。
溶接は、母材を溶かしてくっつけるもの。
炭酸ガスアーク溶接だと、下手すると、
ワイアを溶かして、母材に乗せてボンドのよにくっつける?。
その代わり溶着金属はどんどん乗せれるので溶接したように見えて、効率がいい?。
これが特有の欠陥(写真)。
炭酸ガスアーク溶接のワイヤがプラス+??
どげーなん?
ワイヤ側をマイナスにできなかったらしい。ワイヤ制御が難しくなるそうな。昨今のコンピュータとモータなら安くできるんじゃない?