被覆アーク溶接棒のパッケージ(箱)の開け方

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角を。
斜め写真のように(わかりにくいけど)斜めにぶつける。
ぶつけるじゃなく、落とすかな。
力はいらないです。
ビニールで覆われており、そのビニールが結構厚いので手で開けるのに苦労します。
水分が入ってはいけないのでしょうながない。
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神戸製鋼さんのはOPENって書いてある。
OPENは被覆アーク溶接棒のフラックスが無い方側(溶接棒ホルダでつかむ(クリップ)する方側)です。
フラックスが無い方をぶつけるのがミソです。
うちではしてるけど、
神戸製鋼の関係者様
間違っていたら連絡下さい。

被覆アーク溶接の裏波溶接

動画は日本溶接協会。すごいです。何度も見て、目に焼き付ける。合格します。これは板厚9mm。N-2Fの練習。開先加工をしている。本来、板厚が薄いところが溶けるのが普通だ。開先加工の先端は、1mm厚。ルート面を1mmにしてい … “被覆アーク溶接の裏波溶接” の続きを読む

動画は日本溶接協会。すごいです。何度も見て、目に焼き付ける。合格します。
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これは板厚9mm。N-2Fの練習。
開先加工をしている。
本来、板厚が薄いところが溶けるのが普通だ。
開先加工の先端は、1mm厚。ルート面を1mmにしているので。

 アークの温度は5000度以上。
鉄の溶融温度は1500度。
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板厚の薄い所が溶けるのが普通。
つまり、1mm厚の部分が最も溶けやすい。
しかし、上の絵のように溶接棒が片方の開先加工の面にあたりやすい。
これは、被覆剤が溶けるので階段をのぼるようにズレてしまう。
被覆アーク溶接は、被覆剤を軽く当てるよにするのでしかたないが、
プールや小穴、裏側の明るさを見ながら溶接スピードを調節すれば板厚1mmは必ず溶ける。
下の赤い所がプールで黄色の所はアークでまぶしくてわかりにくいが小穴がある。
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小穴がある程度大きいと音が「プシュプシュ」と変わる。小穴の大きさで音が変化する。
黄色い所は、遮光ガラスの番号10番で何とか穴が見える(個人差がある)。
明るいと赤いというより黄色、白く見える。
相対的に小穴は光はなく黒い感じだ。
まだ溶接していない先のすき間が見え、裏側にアークの光が通しているのが確認(次図の矢印)できれば溶接スピードは正しい。
アークの3分の1は下に抜かすような感じ。3分の2は、プール(溶融池)にアークが飛ぶ感じ。
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もし、溶接スピードが遅いと遮光ガラスがあるのですき間自体がどこにあるのかわからない。
スピードの調整は、
すき間が見えないー>早くする
小穴が大きいー>ふさぐ程度、少しバック(2mmほど)
ルート間隔が大きかったり、電流が大きすぎる(100A)と穴が大きくなりやすい。
150mmの溶接線で前半はいいけど後半の裏波が大きすぎる。つまり、一定しない場合は電流を下げるか、ルート間隔を狭くする。
電流は小さいほど制御しやすいがLB-52Uの限界は70Aくらい(下向き)。80A以下なら急にアークが切れることがあるし、アークスタートがなかなか出来ない。しかし、このあたりの電流は制御がしやすい。うでしだいだろう。
無理なら電流を上げる。
90Aぐらいでルート間隔を2mm程度が制御しやすい(人それぞれ)。

裏波溶接は、条件範囲がせまく運棒で対処できる範囲もせまい。
これができれば2-4・5層目は簡単だろう。 

被覆アーク溶接の終端処理

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9mmの突き合わせ溶接の終端は、普通にしてたら凹む。
突き合わせ溶接の中の方なら360度全方向に熱が逃げる方向がある。
しかし、
端は、熱が逃げるところが少ない。 片方は空気中だ。
だから、溶けやすい。
から、凹む。
凹みを埋めるには、スラグが赤い内に何度かアークを切っては、もう一度アークを発生。アークを切るのは冷やすため。
これを3から5回くらい繰り返す。
アークを切った時に0.6秒ほど冷えるのを待つが、
その時に盛れ具合を見てもい一度アークを出すかどうか判断する。
0.6秒待つとは、溶接面で見ているので終端のスラグが暗くなる/冷えるまで待つ。
(裸眼で見るとまだまだ赤い)赤いうちは光を出している。

アークを切る、もう一度アークを発生にはコツがある。

  1. クレータ/プールが赤いと光が出ているので溶接面をしていても溶接棒の影が見え、溶接棒の先の位置が確認できるのでプールの赤い所に軽く当てるとアークが発生する。
  2. 同じ位置にアークを出すために前腕手首の回転を使う。前腕の回転とはバトミントンの打ち方と同じ。

次の写真はアークを切る前。
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次の写真は、アークを切ったところ。前腕手首を回転させます。
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前腕手首の回転ではなく、単に引いてアークを切るとアーク長が長い状態があるので空気を巻き込み安くブローホールになる。
前腕手首の回転の方がアーク長が一定になる。

被覆筒 アークが安定するまで

被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。 溶接途中でアークを止めて写真で撮った。 中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。 フラックスがスカートのようになっている。 このスカートがあるから、被覆アーク溶 … “被覆筒 アークが安定するまで” の続きを読む

grab2013-10-17_16-42-06_804
被覆アーク溶接の溶接棒の先端です。
溶接途中でアークを止めて写真で撮った。
中が芯線(ここからアークが出て自分が溶ける)、周りはフラックス。
フラックスがスカートのようになっている。
このスカートがあるから、被覆アーク溶接は、軽く母材に当てて溶接することができる。

スカートがある状態だと溶けた芯線をフラックスが包むので大気に溶けた鉄がふれることはない。
しかし、
このスカート(被覆筒、保護筒)がない状態、例えば被覆の側面がはがれているような状態では酸素や窒素が溶着金属に入り込みブローホールなどの欠陥になる。
アークスタートで欠陥になるのはアークが安定するまで、被覆筒ができて適正なアーク長になるまでだ。

通常、一瞬ではあるが、スタート時は、長めのアークにして目標を探す。その時に、被服筒を整える。
安定する秒数は、電流が大きいと早い。
電流が低いと秒単位の時間がかかる。
裏波棒 LB-52Uを80A程度で使う場合は、安定するまでに1秒くらいかかる。
先のフラックスがたくさんはがれ芯線が2,3mm出ているともっとかかる。
また、近づけると飴ちゃんみたいにくっつくので、軽く当ててアークが出いたら長めのアークで2秒くらい待つ。この時先っぽを良く見て、被覆筒/スカートからアークが出てる感じなら母材に近づける。

溶接棒の単価

手棒(被覆アーク溶接棒)の単価。一本あたりの金額は?いくらか?調べてべた。たばこ1本が22円くらいかな。 価格はΦ3.2。 実際には買う所や地方で違うと思うが、 B-14は5Kgでだいたい2,500円LB-47は5Kgで … “溶接棒の単価” の続きを読む

手棒(被覆アーク溶接棒)の単価。一本あたりの金額は?
いくらか?
調べてべた。
たばこ1本が22円くらいかな

価格はΦ3.2。
実際には買う所や地方で違うと思うが、

B-14は5Kgでだいたい2,500円
LB-47は5Kgでたいたい3,000円
LB-52Uは5Kgでだいたい3,000円
1本あたりの重量はカタログにある。
被覆棒単重量 
KOBELCO
5Kgを1本あたりの重量で割ると5Kgに何本入っているかわかる。
この本数で5Kgの単価を割ると1本あたりの値段がわかる。
B-14は、5000/36=139本  2500/139=18円/本
LB-47は5000/31=161本  3000/161=18.5円/本
LB-52Uは5000/35= 143本 3000/143=21円/本
B-14はイルミナイト系の溶接棒。
LBは低水素系。52Uは、裏波用。

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JIS検定のN-2Vの練習で150長さx35幅で30°の開先加工したものをノコ盤で切ったら
1本あたりの材料代は。
SS400のサブロク板(914×1829)の1mm厚の単価が1000円として、
9mmなので9000円。
1829/152で切ると12本。
914/35=26本。
12x26=312個。ノコ盤で切るのでせいぜい300個。
9000/300=30円。
2本使ってN-2Vをすると30x2=60円が鋼材代。
1層目はLB-52Uをほぼ1本使う。
2層目はB-14を2本。
3層目はB-14を1本。
とすると60+21+18x3=60+21+54=135円。開先加工代は含まない。

 

被覆アーク溶接 手棒 被覆筒と電流の関係

被覆アーク溶接でフラックスの筒(被覆筒)は、電流で変わるという話。(電圧ではありません。被覆アーク溶接/手棒やTIG溶接の溶接機に電圧のつまみはない) 順に電流値が95A、75A、69Aと小さくなる。この動画は、私のでは … “被覆アーク溶接 手棒 被覆筒と電流の関係” の続きを読む

被覆アーク溶接で
フラックスの筒(被覆筒)は、電流で変わるという話。
(電圧ではありません。被覆アーク溶接/手棒やTIG溶接の溶接機に電圧のつまみはない)

順に電流値が95A75A69Aと小さくなる。
この動画は、私のではない。
thank you  “Kemppi Oy”
こちらの方です。古い順に並べたので上の方にあります。TIGが炭酸ガスアーク溶接(CO2)もあります。
3年以上前からある。TIGや被覆のプール(溶融池)の状態がよく見える。
(ところで、
手棒で69Aって低すぎ。交流溶接機で80Aくらいが下限かと思う。Φ3.2の溶接棒の話ですが。
Φ2.0とか使ったことがないのでわかりませんが、80A以下だとアークを保つのに技術がいります。)

まず、

95Aでは、
被覆は溶接棒の長手方向に直角に溶けている。アークも溶接棒の方向に飛んでいる。普通の人が普通に思う、アークの飛び方だ。
また、
溶接棒が溶けてそこからアークが出ている。ことに注目。アークで溶接棒が溶けて、時おり溶接棒の溶着金属が短絡して切れて(スパーク)アークが出る。

ほぼ溶接棒に直角に被覆筒ができている。
ある程度電流が高いとこうなる。いいかんじ。

 

75A。


69Aでは電流が低いので勢いがない(電圧も低い)ので溶接棒の方向にまっすくアークが飛ばない。
被覆が斜めになっている。電圧が低いとアークが飛びやすい(より母材に近い)所に飛ぶ。
このように溶接棒に直角に被覆筒ができるわけではない。

母材と被覆筒が平行だ。

アーク筒被覆筒の写真  中の心線(鉄)が見える。周りが被覆剤(フラックス・薬)。被覆剤は筒状になっている。grab2013-10-17_16-42-06_804

筒(被覆剤)が湿っていたり、強くおしすぎると、筒の一部割れる。
また、
なんかのわからないが筒が斜めになる。
そして、
変な方向へアークが出たりする。
そんなとき、
しっかり乾燥しとけとか、押すな!ということだが、溶接中はアークを飛ばしたい方向に回転させる。

次の写真は、
被覆筒の中にスラグがついたている。電流が低い時に突然アークが切れることがある。特に低水素系。
スラグでアークが止まるのかもしれない。

被覆筒の角を当てて溶接すると簡単です。
被覆アーク溶接棒ってなんでーと言う方はこちらの画像

N-2V

N-2Vとは、被覆アーク溶接(手棒、手溶接)の縦向き裏当て金なしです。裏波はTIG溶接(アルゴン溶接)でする方が確実なので裏当て金なしを受験する人は少ない、いないかな。ルート間隔は2mm、開先はガス切断機で60度。SS4 … “N-2V” の続きを読む

N-2Vとは、被覆アーク溶接(手棒、手溶接)の縦向き裏当て金なしです。裏波はTIG溶接(アルゴン溶接)でする方が確実なので裏当て金なしを受験する人は少ない、いないかな。
ルート間隔は2mm、開先はガス切断機で60度。SS400の鋼板。板厚は規格では9mm。実際は規格すれすれで8.9mm程度?。
一層目の裏波 LB-52UのΦ3.2低水素系の溶接棒だ。低水素は一度300度以上で30分くらい焼いてから使うようにする。でないとアークが止まるで。焼いた後すぐに使わないなら100度以上に保温しておく。
縦向き、溶接者の目線では溶接面が邪魔になるので斜め上から撮っている。溶接している人とほぼ同じような目線になるようにしたかったが若干上すぎ、右寄りから撮っている。
動画の前半は運棒の説明で、後半半分が溶接だ。
カメラの仕様上、音声は入っていません(ボリュームはそのまま)。

アークがルート間を時たま抜けているのがわかる。音はその抜ける音、ボソボソといった裏側の面で鳴るような音がする。運棒がプールに遅れてはいけない。棒は軽く触れ、押しこむ感じで、ボソボソと音が鳴るようにルートのすき間にアークがたまに抜けるようにする(アークはプールの先頭に飛ばす)。

冷えてからフラックスをはく離し、ワイヤーブラシで綺麗にしてから2層目となる。
2層目は3.2mmのB-14。イルミナイト系の溶接棒だ。


三角な運棒。B-14の場合はフラックスがカドにたまってアンダーカットになるのでアーク流で飛ばすために上に上げるような動作(三角形の頂点へ)がある。
3層目。これも同じ溶接棒。

照明なし赤外線カメラなので基本、白黒です(一般的なカメラでは赤外線フィルターがはじめから仕込まれているので可視光線透過率を下げるフィルターをつけてもよく見えない?)。
開先加工の状態は見にくいですが、溶融池とスラグが熱いためによく見えます。溶接棒も比較的よく見えますが、熱くなっているのでしょう。
最終層。終端処理も。

手溶接はフラックスの種類で結構違う

手溶接は、フラックスのかぶりかたによってビードの美しさがちがう。特にイルミナティ系のB-14だとフラックスのかぶりかたでビード外観が大きく違う。B-14の歴史はここ。B-14はフラックスが流れやすくてフラックスがアークの … “手溶接はフラックスの種類で結構違う” の続きを読む

手溶接は、フラックスのかぶりかたによってビードの美しさがちがう。
特にイルミナティ系のB-14だとフラックスのかぶりかたでビード外観が大きく違う。
B-14の歴史はここ。B-14はフラックスが流れやすくてフラックスがアークの近くまでついてきていて、
しかも、
溶接中にかなり厚くフラックがアーク近くまで「ぷよぷよ」と波うつようにきてないと細かい綺麗なビードにならない。
LB-47は、低水素系で強度もあり、ビードがきれいだ。
この溶接棒だとフラックスがアーク流で流されることもなくきれいなビード外観だ。
つまり、
溶けたフラックスが硬いのだ。
硬いから縦向きや上向き溶接なんかした時に氷柱のようにたれたりする。
B-14だったら氷柱は金属だろう。
B-17と低水素系の比較だかこの方もおなじようなことを書いてます。
B-14とかB17のことを軟鋼棒と言う人もいるが、
強度や溶接のしやすさは低水素だ。
U付きの裏波棒も低水素だがLBよりきれいに溶接できる。
ビードの押さえがしっかりしていてきれいということ。ガラスのようなフラックス。
ただし、
低水準は焼く(乾燥)ことが必要なのが面倒かな。
アークスタートも面倒かな。慣れないと。
誰が言ってた
「Bはあまり盛れない」ので溶接棒が早くなくなるように思える。
LBの方がビードの高さがわかりやすい。
それと、フラックスがしっかり固めるのでBより盛りやすい。
それに、Bの方がスパッタが多いことも関係するかな?
よって、
LBの棒の方が長持ちする感じだ。

手溶接は、フラックスによって溶接の感覚が大きく違うが、
アルゴン溶接は材料に、炭酸ガス(CO2溶接、半自動) ならワイヤーの種類よって感じが違う。
手溶接や炭酸ガスは軟鋼を扱うことがほとんどだ。
アルゴン溶接は溶加棒で違うということだが、アルゴンガスを使うことからいろいろな種類の材料を扱えるので、材料の違いの方が大きい。
溶融池の粘度というか流れやすさでは、軟鋼>ステンレス>チタンの順によく流れる。
例えば3mm厚にビードを置く場合はプールの大きくして最も穴が開く(溶け落ちる)のは軟鋼だ。
チタンなんかは粘すぎて温まった溶接棒が飴玉のように母材にくっついてしまう。
温まっただけでね。