棒だけで裏波 パイプ

電流とスピードで裏波が重力で下がらないうちに冷えてます。ボタンを押して調整では無くスピードで調整です。

東京パワーテクノロジーさんの動画です。C-2Pの1層目、パイプの下側。溶接棒が見えます。

以下動画

urlは、https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=iM0K3rAeb4s#t=2m30s

ショートです。海外です。光り方からしてステンレスかと、シールドしている側、アルゴンかヘリウム充満の中にカメラを置いたと推測。ビードの継ぎ方が参考になる。動画は早回し。

C-2H JIS検定試験 横向きティグ/TIG・被覆アーク溶接

なるべく背面に溶接棒を入れて、背面を溶かすようにする。溶けたら即冷やす。これを繰り返す。下向きの時から背面側に棒を入れる癖をつけるといい。

被覆アーク溶接は3.2mm棒LB-47。120-130A。

被覆アークでアンダーカットが出る方はアーク長が長い。横に引く時、プールの上側を注目。アークの勢い、下側開先と平行、左上向きにして引く。これでプールを上に押す、でアンダーカットの凹みを無くすため。

プールは45°斜めな楕円プールにすると平たいビードになる。最終パスだけはほぼ丸いプール。

横向きは「デザイン心」がいる。ビードの高さと形。平たく置くためにプールが45°斜めな楕円にする。溶接棒の角度で調整。先端は溶かしたい下側に置く

最終のストレートビード1本になるように最終前のパスは動画でも長めで盛り具合を調整してます。被覆アークLB-47の5つのパスはそろぞれ時間が違います。最後からの2つ目のパスは最終パスがストレートで引けるように調整(棒を継いだ10秒を除いても90秒かかっている)してます。

TIGの2パスも含めて3パス目70秒、4パス目50秒、5パス目60秒、6パス目90秒、7パス目60秒でした。プールの形は秒数が少ない4、5、7が丸目で、6パスは楕円です。基本、斜め左上の楕円にすることでピードを平たく置くことができます。

材料の位置と目の位置その2

遮光番号大事。材料と目の位置はもっと大事。

材料の位置と目の位置。これがだめなら見えないからね。

遮光番号と材料と目の位置が??だと上達しません。コツを言っても伝わらない。

「何を言ってる?この人は?」って心の声。お互い頭に描く溶接の様子は違うんですね。お互い行き違い。人生、よくあること。

目の位置と材料の位置については以前も書いてるが、今回はJIS検定試験対策

TN-F、下向きの突き合わせです。股を覗く感じ(またをのぞくかんじ。めったに使わない漢字なので)。左右の板を同じように溶かす。とか、アーク長を一定にする。とか、裏に溶着金属が落ちる。とか、こんな様子を観察しながら溶接ができます。

立向き溶接は、上から覗きます。プールの先頭にアークが飛んでる。とか、アークが裏まで抜けてる(下図はSA-2Vですが^^;)。とか、プールの形が三角。とか、左右の開先加工面に均等に溶かしている。とか、こんな様子を観察しながら溶接できます。

SN-2V 全120A3層目仕上げ層

炭酸ガスの立向は、最終ビードが高くなりがち。この写真以上に上から見れば高さが確認できる。高さが確認できるくらい上から目線をやってみて下さい。ビードの中心が高い場合は、ゆっくり振るのでは無く左右で止めて、中間は「サッ」と通過、右で止めてる時に、左の止める位置を確認して、「サッ」です。これでフラットになる。フラットにならないなら「サッ」が遅い。

材料と目の位置が違うと、話が合わない。

遮光番号が適切でないと、話が合わない.

見て無いんだから改善できない。

TN-Fメルトラン(1層目)なら開先いらない!練習簡単

開先が無くても裏波は出ます。SUS304の板厚3mmならビード幅が8mmもあれば裏波が出ます。バックシールドはいる。無いと裏波じゃなくて花が咲きます。

プールの先頭にアンダーカット/凹ミができた状態で流す。プールの横側でも見やすい所で確認。プールがブルブル震えて状態を見る方がわかりやすいかも。対流というか震えてると凹んだ状態になってます。

ルートフェイス/RFは3mm。ルート間隔/RG0.5以下。どんつきでもいい。電流は75A-100A程度。アーク長が長いと穴が空きやすい。80Aくらいなら結構ゆっくり流す。ウィービングでビード表面だけを広くするのはだめ。一点集中でプールの周りが凹んだ状態で流す。アーク長が長いと穴が空くことがあるのでなるべく近づける。

流すポイントは、アンダーカットを確認してから流すこと。凹みがあるとOK。平板でプールの凹みを見る機会って少ないと思うのでゼヒ。学習してね。

さらに、2層目の練習もできる。2層目のプールは、プールの先頭のアンダーカットは禁止。2層目の裏波が出ますから。プールは水玉状で流す。でないと盛れない。

動画、平板で裏波が出ます。

開先無しも裏波が出ます。I形突き合わせです。

だから、開先付きを使ってメルトラン(あぶり出し、水島の方では「あぶりだし」と言うらしいがステンレスだけに使えるドンツキで流して裏を出す)で裏波を出す場合はルート面は0.5mm以上でもいい。つまり、尖って無ければいいです。それと、開先があるとスタート時に大穴が開くことがあるので溶接棒を準備しておく必要があります。

んん。開先無しでメルトランが一番簡単かもしれん。

ティグ/TIGビード置きの勘違い。TN-Fの2層目のビードが盛れない。母材より低い方

まず、勘違いをしていませんか?

m(_ _;;m

ビードをおくだけならしっかり母材を溶かす?。不要。表面だけ溶かす。TIGは母材の表面が溶けた上に盛るだけ。

母材の溶け込みの深さは最小でいいのです。下図の上側のイメージ◎。下図の下側のイメージは✖。

TIGはビードを置くだけなら溶け込みを気にする必要はありません。

だから、母材が溶けたらサッサと進む。

余計な熱を入れてはいけません。

TN-Fみたいに2層目をひくことはあまりないので仕方ないかもしれませんが。TIGの場合は母材が溶けた所に溶接棒を入れるので溶込み不良はありません。

TN-Fの2層目を盛るために

  1. プールの見た目は水玉状。電極はプールの中心を狙う。プールの先頭を狙わない。母材を直接狙わない。母材に熱を入れない。
  2. 電流を最低の60Aにする。これで盛れない方は相当進むのが遅いです。または、アーク長が長いためプールができにくくて進めないかもしれません。アーク長を長くしてプールを大きくする?。ってな考えせんとウィービングをして下さい。
  3. 熱を入れないように進むために必ずウィービング。ウィービングをしっかりして、1層目のビード両端をしっかり狙う。
  4. 1層目にひいたビード両端が見えない方。教科書的には100A以下遮光番号10番ですが、11番や9番を試して下さい。
  5. プールの周辺に凹みや影のようなものが見えたらプールが凹もうとしてます。裏波じゃないんだから、どんどん先に進めて下さい。

手早くやるにはウィービングも手早く

TN-Fの2層目を安定させるコツ

実際に溶接する時は、このカメラのように見える位置ではありません。

目の位置は溶接線上の最後から始端の方まで見える位置です。ウィービングの振り幅と1層目のビード幅がしっかり見える位置です。

ティグ/TIGのアークスタートは欠陥なし

この動画はTIG溶接です。前半は、プールができてないのに溶接棒を入れる。後半が正しい、プールができている/母材が溶けているのを確認してから溶接棒を入れる。炭酸ガスアーク溶接や被覆アーク溶接ではできません!

被覆アーク溶接/手溶接・半自動アーク溶接/炭酸がアーク溶接/CO2アーク溶接の場合は、母材が冷たい状態で溶接棒/ワイヤが入ってアークが出るから。欠陥になる。

一方、

TIGは母材を溶かすだけもできるし、棒を入れるタイミングも人が決めます。

ただ、動画の前半のようにプールができてないのに溶接棒をたらすようなことをすると被覆アーク溶接や炭酸ガスアーク溶接/半自動溶接と同じことになります。

動画の前半のTIG=炭酸ガスアーク溶接、被覆アーク溶接

被覆アーク溶接・炭酸ガスアーク溶接/半自動溶接でもスタートから2秒後ぐらいには母材が溶けるのでTIGと同じ状態になる。基本、母材が溶けてる状態では欠陥にならないはず。

スマット ティグ/TIG A5000系アルミの黒焦げ 

黒焦げが特にスタート時に出る方

プリフローを3秒以上にして下さい。

スタート時にしっかりシールドしてないと黒焦げができます。

ワイヤーブラシで取れますが、見た目がね。ただ、見た目だけで機械的な性質の変化があるわけでもないようです。

ついてに、

アルミでよく分かることとして、凝固点。クレータの中心にできるエクボ。

スイッチを押しながら電流を調整してビードをひくとエクボができる。

MXとかダイヘンDA300Pだと「溶接法」が「AC-DC TIG」
クリーニング幅大だと黒焦げがでないが、クリーニング幅小だと黒焦げ著しい。

dav

TN-Fの2層目のビードが太くなる方

アーク長が長いです。

裏波(1層目)より2層目が難しいという方も

アーク長が長いです。

アーク長が長いと溶かしたい所を狙うことができない。溶かしたい所以外も溶ける。

結果、

2層目のビードに時間がかかり、焼ける、歪む、盛れないから2層目の裏波がでる。

さらに、

ウィービングをしっかりしてますか?。さっさと溶かして進みましょう。溶け込みいらないから。母材より高ければいいだけ。

一度、

あえて60Aで2層目をして下さい(アーク長を短くする訓練)。アーク長が長いとか、しっかりとウィービングしないと母材は溶けません。

60Aで、電極をプールに近づけ、溶かしたい位置にしっかり移動しないと溶けません。

初心者の方は、アーク長が長くなりがち

80-90Aの高い電流でアーク長を長くすることで溶け具合を調整してませんか?

TIG溶接では、電流を上げる前に電極をとにかく近づける。ってことをしましょう。これ大事。

動画は、ウィービングのコツ。手首を当てた状態でグー、チョキ、って感じで動かします。

TN-Fの2層目を安定させるコツ

目の位置は、この動画の位置ではありません。溶接方向。この動画で言えば左側から見ます。ビード幅が正確に見える位置です。