アルミのビード置きは加速する

アルミは熱伝導がいいので、全体が温まるまでプールがなかなかできない。
しかし、
一旦、温まるとよく溶ける。
だから、
プールができて移動するが、だんだん加速する必要がある。
でないと、プールはだんたん大きくなる。

なら、
加速しなくていいように電流を下げればいいが。。って?。
そしたら、材料全体が温まるまで時間がかかってプールがなかなかできない。
だから、ある程度、電流を高めにします。

対策としては、

スイッチ/ボタンをガンガン押す。電流はとにかく高目。スイッチ/ボタンで調整。
初期電流を本電流より高くするという方法もある。
初期電流で温めるのです。

炭酸ガスアーク溶接でビードが盛り上がる

被覆アーク溶接の場合は、直径3.2mmとか4.0mmなのである程度の太さがある。そして、スラグでビードを押えるのでビードは平らになる。

一方、CO2溶接はワイヤ径1.2mm。細いわ。普通にストレートでひくと真ん中が凸になったビードになる。それに、フラックス入じゃないと押さえるやつもいない。だから、ウィービングをするのがほとんど。

さて、CO2溶接でビードを平らにするには結構ウィービングする。広くね。それに、両端で止める。フラフラのウィービングじゃ。だめ、ビードの真ん中は往復で通過するんだから素早く。両端で止める。冷やされるのは両端から、だから、平均して熱を入れるのはウィービングの両端で止める。「止める、止める」って言いながら練習する。

電流、アーク長、溶接スピード (ティグ/TIG溶接)

「アーク長」はどのくらい?
「溶接スピード」はどのくらい?
って、聞く人はいない。
まず、聞くのは「電流はなんぼ?」だ。

電流が最も溶接の条件の中では大きい。熱量だから溶け具合だ。

しかし、電流とアーク長、溶接スピードは、関係している。
アーク長が長い人は電流が高くても熱の入り方が違う。
溶接スピードが早い人は電流が高くても熱は入らない。

炭酸ガスアーク溶接の短絡移行

当社のMAGなのCO2溶接機で200A以下だと短絡移行になる。よーく見ると短絡しているのが見えるのだが、今の時代、動画があるわ。溶接やったこと無い人も見える。スローモーションもあるし。

ティグ/TIG溶接棒はプールが見えるまで待つ

棒はアークで溶かしません

溶接棒は最小限でいいです。

これはいけない見本

まず、プールが見えてないでしょう。

もし、プールやアークの区別ができてプールが見えていたのなら遮光番号を上げる。

母材を溶かす意識が大切。棒を溶かすのは溶着金属(プール)。アークでは無い。

動画では前半は、プールができる前に溶接棒を入れている✕。後半が正しい。