TIGでビードを太くするならウィービング

炭酸ガスアーク溶接、被覆アーク溶接では、太いビードを引く場合にストレートに動かしても電流を上げれば広くなる。

TIGでは裏波とか、完全溶け込みの話ならプールが出来て止めることはある。TIG/テグだけは、熱だけ入れることができるから。

単に盛るなら母材が溶けたら溶接棒を入れてどんどん進む。幅が広いならさっさと溶かしたい所を狙って溶けたら棒と、つまり、ウィービングです。

盛るのに溶け込む深さ?ってどうでもいいというかTIGは表面が溶けているのか見えてるので、炭酸ガスアーク溶接、被覆アーク溶接のように母材の溶けを予想して電流を上げるとかプールの先頭(プールの薄い所)にアークを狙うとかTIGにはいらん。

TIGでストレートに動かしてるのにビードが5mm以上(電流によるが)ある人はご注意を。熱の入れすぎ。

ここここにも書いてました。

C-2V JIS検定試験 立向きティグ/TIG溶接、被覆アーク溶接

Cはコンビネーション、初層はTIG、2層目から被覆アーク溶接。

鉄のTIGの場合、横向きより立向きが難しい。

何がって

手前に垂れるから

対策

  1. 母材をよく溶かしてから棒を入れる。
  2. 棒は入れすぎない

それと

ローリングはしない。

まずは浮かして溶かし方がわかることが大事。ローリングはその後です。

横向きC-2Hはこちら

被覆アーク溶接の方は、LBを使う方がスラグがしっかり溶融金属を押さえてくれるのでおすすめ。

アーク長は短くしてアークの勢いで硬いスラグが来ないようにする。動画ではノロを飛ばすって書いてる。短さはアークが見えないくらい。

1層目はTIG、150A、クレータ25A。クレータありか反復でする。溶接棒は2.4mm。C-2Hでは2層でした。立ては盛れるので1層です。

2層目、3層目は被覆アーク溶接。LB-47径3.2mm。どちらも100-110A。C-2Hに比べ電流は低い。

TIGのトーチハンドルは、親指と人差し指で持つイメージ

被覆アーク溶接のホルダーは、小指までカッチリにぎらない

棒だけで裏波 パイプ

電流とスピードで裏波が重力で下がらないうちに冷えてます。ボタンを押して調整では無くスピードで調整です。

東京パワーテクノロジーさんの動画です。C-2Pの1層目、パイプの下側。溶接棒が見えます。

以下動画

urlは、https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=iM0K3rAeb4s#t=2m30s

ショートです。海外です。光り方からしてステンレスかと、シールドしている側、アルゴンかヘリウム充満の中にカメラを置いたと推測。ビードの継ぎ方が参考になる。動画は早回し。

C-2H JIS検定試験 横向きティグ/TIG・被覆アーク溶接

なるべく背面に溶接棒を入れて、背面を溶かすようにする。溶けたら即冷やす。これを繰り返す。下向きの時から背面側に棒を入れる癖をつけるといい。

被覆アーク溶接は3.2mm棒LB-47。120-130A。

被覆アークでアンダーカットが出る方はアーク長が長い。横に引く時、プールの上側を注目。アークの勢い、下側開先と平行、左上向きにして引く。これでプールを上に押す、でアンダーカットの凹みを無くすため。

プールは45°斜めな楕円プールにすると平たいビードになる。最終パスだけはほぼ丸いプール。

横向きは「デザイン心」がいる。ビードの高さと形。平たく置くためにプールが45°斜めな楕円にする。溶接棒の角度で調整。先端は溶かしたい下側に置く

最終のストレートビード1本になるように最終前のパスは動画でも長めで盛り具合を調整してます。被覆アークLB-47の5つのパスはそろぞれ時間が違います。最後からの2つ目のパスは最終パスがストレートで引けるように調整(棒を継いだ10秒を除いても90秒かかっている)してます。

TIGの2パスも含めて3パス目70秒、4パス目50秒、5パス目60秒、6パス目90秒、7パス目60秒でした。プールの形は秒数が少ない4、5、7が丸目で、6パスは楕円です。基本、斜め左上の楕円にすることでピードを平たく置くことができます。

JIS検定試験C-2P固定管

JIS検定を受けるには水平鉛直固定管、最高です。東京パワーテクノロジー株式会社様ありがとうございます。

徹底解説はこちらでしょう。JIGEN WELDING 溶接研究所様ありがとうございます。Arcweiding【JIS手溶接C-2P 専門級】徹底解説!!合格までの流れその

こちらはT-1Pの裏波ざんまい。講習3日目続き。WeldingTV【溶接工社長】様ありがとうございます。

どちらも勝手にリンクさせてもらいました。m(_ _)m

溶けても粘いステンレスと違ってサラサラ鉄は形ある内(裏波を重力に逆らって盛るため)に冷やさないといけないことが良くわかります。

切って切って上進(立向溶接)

被覆アーク溶接の話

立向溶接は電流を下げて上進するが(Φ3.2で110A、Φ4.0で130A)

アークを一旦切って横水平、また切って、横水平/ウィービングです。アークを切ることで冷やすので高い電流でも上進できる(Φ3.2で130A、Φ4.0で190Aこれは箱に書いてあるF/下向きの最高電流。この電流だと通常下進でする)。 ストレートでも上に上げて切って下ろす感じ、手首だけで。

アークを切るのは手首を使い、溶接面から見ると一時的に真っ暗だが棒の影は見える。この影を見ながら再アーク。自動遮光面は使わず。

ジッーっと動かすタイプにこのアクティブな動きを練習するといいかも。

Φ4.0で190Aイルミナイト系B-14の動画

Φ4.0で190A低水素系LB-47の動画

低水素系LB-47に比べてスラッグが流れるのでプールが大きく見えるかな?

「切って切って上進」とは私の勝手な命名。 アークスタートとストップが重なるのでJIS検定試験なんかでは使いませんが、かなり電流が高いのでよく湧いていると思う。

立向溶接で下向きの最高電流Φ4.0なら190Aで、Φ3.2なら130Aを使う。

連続の上進なら普通Φ4.0で130A、Φ3.2で110A程度で上進する。

立向溶接は下を作って上に載せえる感じだが、電流が高すぎると連続は無理。 下進なら下向きの最高電流より10~20A(箱に書いてあるO/Vの最高)ほど下げてするが、それでもスラッグの処理で棒を振り上げる。特にイルミ。これは珍しい下進の動画は昭和の終わり、バブルより10年前と思うが見たことがある動画です。音楽が昔っぽい。

だから、

最大電流を使って時たま切ることで上進する方がスピード的、やりやすさの点でも楽かと。溶け込みも有利だし。

それに、

エンジンウェルダー(直流、自動電撃防止装置もいらん)を使っている方やTIG溶接機で直流の被覆アーク溶接をする方は、再アークが気持ちよすぎなので 「切って切って上進」がいい。 目一杯、電流を高くしておけば、手元で電流調整?できるのがいい。 電流が低いとエンジンウェルダーまで行って調整せなあかんから。

エンジンウェルダーを使う現場仕事では電流を高くしておいて切って切ってアークで溶け具合を調整する。エンジンウェルダーは直流です。ということはアークスタートがスムーズで切って切ってが苦にならないわな。動画は交流アーク溶接機です。おまけに自動電撃防止装置が付いてるのでアークを切ってから1.5秒以内なら電圧が下がらないのでアークは簡単に出る。これ以上冷やす場合は1.5秒以上切った状態にする。1.5秒以上切ると自動電撃防止装置が電圧を30V以下にする(ので安全だが、アークの発生がしにくい)。しかし、電流が高いのでまあままアークは出やすい。特にイルミはね。

10年前の動画。前半のビードをおくところは切ってません。時たま上げる感じななのはスラッグを落とすため、イルミナイトB-14Φ3.2電流110A。

最終層なので最後の終端処理は「切って切って」になってます。鉄板の端っこなので溶け落ちないようにアークを切って冷やしてから盛る。

被覆アークN-2F一層目

スマフォを見ながら溶接できるか?。何とかできそう。

自動遮光面にスマフォを置いて、スマフォを見ながら裏波溶接をやった。捨て板でアークが見えるのを確認してからN-2Fの1層目をした。

見た目はいつもの溶接と同じだ。やりにくいが 被覆アーク溶接は 手の感覚でできるから 炭酸ガスより やりやすいかな。

裏波溶接の裏側がアークで照らされている。これが裏が出ているということ。

外国の溶接画像すご

アップでいいわ

パイプ。裏から溶接棒を入れて裏波のビードを膨らますんだろうなー。こうすると溶接棒で電極を汚さん。

これもアップでええ。私も溶接棒入れっぱー派

余計に転がしてビードの幅を広くしている。溶接棒径は3.2かな?。電極より太そう、電極は2.4とした場合の話。

最終層ね。前の層はどこだ
被覆アーク溶接 一層目 パイプ 縦向き
被覆アーク溶接 一層目 パイプ ほぼ横向き 進行方向のウィービングでキーホール確認