被覆アーク溶接 手棒 被覆筒と電流の関係

被覆アーク溶接でフラックスの筒(被覆筒)は、電流で変わるという話。(電圧ではありません。被覆アーク溶接/手棒やTIG溶接の溶接機に電圧のつまみはない) 順に電流値が95A、75A、69Aと小さくなる。この動画は、私のでは … “被覆アーク溶接 手棒 被覆筒と電流の関係” の続きを読む

被覆アーク溶接で
フラックスの筒(被覆筒)は、電流で変わるという話。
(電圧ではありません。被覆アーク溶接/手棒やTIG溶接の溶接機に電圧のつまみはない)

順に電流値が95A75A69Aと小さくなる。
この動画は、私のではない。
thank you  “Kemppi Oy”
こちらの方です。古い順に並べたので上の方にあります。TIGが炭酸ガスアーク溶接(CO2)もあります。
3年以上前からある。TIGや被覆のプール(溶融池)の状態がよく見える。
(ところで、
手棒で69Aって低すぎ。交流溶接機で80Aくらいが下限かと思う。Φ3.2の溶接棒の話ですが。
Φ2.0とか使ったことがないのでわかりませんが、80A以下だとアークを保つのに技術がいります。)

まず、

95Aでは、
被覆は溶接棒の長手方向に直角に溶けている。アークも溶接棒の方向に飛んでいる。普通の人が普通に思う、アークの飛び方だ。
また、
溶接棒が溶けてそこからアークが出ている。ことに注目。アークで溶接棒が溶けて、時おり溶接棒の溶着金属が短絡して切れて(スパーク)アークが出る。

ほぼ溶接棒に直角に被覆筒ができている。
ある程度電流が高いとこうなる。いいかんじ。

 

75A。


69Aでは電流が低いので勢いがない(電圧も低い)ので溶接棒の方向にまっすくアークが飛ばない。
被覆が斜めになっている。電圧が低いとアークが飛びやすい(より母材に近い)所に飛ぶ。
このように溶接棒に直角に被覆筒ができるわけではない。

母材と被覆筒が平行だ。

アーク筒被覆筒の写真  中の心線(鉄)が見える。周りが被覆剤(フラックス・薬)。被覆剤は筒状になっている。grab2013-10-17_16-42-06_804

筒(被覆剤)が湿っていたり、強くおしすぎると、筒の一部割れる。
また、
なんかのわからないが筒が斜めになる。
そして、
変な方向へアークが出たりする。
そんなとき、
しっかり乾燥しとけとか、押すな!ということだが、溶接中はアークを飛ばしたい方向に回転させる。

次の写真は、
被覆筒の中にスラグがついたている。電流が低い時に突然アークが切れることがある。特に低水素系。
スラグでアークが止まるのかもしれない。

被覆筒の角を当てて溶接すると簡単です。
被覆アーク溶接棒ってなんでーと言う方はこちらの画像

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