パス間温度

多層でビードを引く時にある温度以下か以上の状態で溶接を続けること。

ある温度以上の場合は、予熱をすると言う意味。

ある温度以下にするのはオーステナイト系ステンレス鋼のクロム炭化物を作らないようにクロム炭化物を作る温度600-700℃くらいを早く抜ける。SUS304は焼きが入らないので水冷でもいい。何層も引く場合は、少なくとも150℃以下。TIG用手袋で熱く無い程度に冷やしてから次のビードを引く。クロム炭化物の炭化とは炭素のこと。SUS304LのL付きは低炭素の意味なのでクロム炭化物を作りにくいので腐食によるサビもでにくい。

いぜん、焼きなましの話なのに「パス間温度」と説明してた。

ティグ/TIG交流と酸化皮膜 アルマイト処理

アルミとマグネシウムは、酸化皮膜の融点が高い。

正月の餅のように表面が固くて、中が柔らかい。溶接では、表面が溶けにくく中は溶けやすい。

アルミの融点は660℃これ中の融点。表面の酸化皮膜の融点は2072℃。中は溶けて、表面が溶けないという餅の状態になる。この状態では溶接できない。

マグネシウムの融点は650℃。表面の酸化皮膜の融点は2852℃。アルミ同様に溶接しにくい。

TIG溶接では交流にするとアルミもマグネシウムも溶接できる。交流は、電子の飛ぶ方向が、電極から母材、母材から電極へと切り替わる。TIG溶接機では最大1秒間に500回くらいは切り替えることができる。

下図。TIG溶接機は母材/アースがプラス+。トーチ/電極はマイナス極。正極性。

下図。炭酸ガスアーク溶接機は、母材/アースがマイナス。トーチがプラス。逆極性。

酸化皮膜を壊すタイミングは、電子から母材に電子が打つかる時(注意。電子はマイナス極から出ます)。らしい。溶接時のプラス、マイナスは、正極性と逆極性がある。TIGの交流なので半分は正極性で半分は逆極性、逆極性の時が酸化皮膜を壊すタイミング。正極性の時は母材が溶けやすい。

よって

アルミとマグネシウムはTIG交流にします。

逆極性のタイミングで電極が溶けやすい状態になるため電極は先を尖らない。教科書的には、アルミとなれば純タングステン電極だがセリタンで大丈夫。電極の先が溶け落ちないように尖らさない方がいいかもしれません。

真鍮(銅Cuと亜鉛Zn)も交流を使うことがあるらしい?。基本、銅は直流でするので合金、真鍮の場合は亜鉛が多いと銅より溶けにくい酸化皮膜ができるのかもしれん?。よって、真鍮は直流か交流か溶接のやりやすさで決める。

アルマイト処理したアルミ。色付きのアルミのこと。

まず、溶接できない。アルマイト処理も酸化皮膜の処理だが分厚すぎる。

アルミの酸化皮膜の厚さは0.01ミクロン(0.01μm×0.001=0.00001mm)。アルマイト処理の酸化皮膜は10ミクロン以上(0.01mm)。桁が違う。アルマイト処理の酸化皮膜はTIG交流でも壊せない。だから溶接できない。

ミクロンはマイクロメートル。1μm(マイクロメートル)=0.001mm(ミリメートル)。千分の1mm。

曲げ長さ(幅)が変わると曲げ角度も変わる

曲げ角度が変わります。

当たり前ですか。

モーターで下死点を設定できるプレスブレーキだと。もしかして、指定の下死点まで行くので下死点さえ設定すれば曲げ角度はバッチリかと思ったが。

んん、

スプリングバックが曲げ長さによって違いますね。

だから、

曲げ長さ(幅)が長いとスプリングバックも大きいので角度は開き気味になる。

不正確な記憶によると

アマダの機械FMB-3613NTのデータのまま曲げるとSPCC板厚2mm程度で曲げ幅が100くらいで直角90度になる。曲げ幅50だと30分余計に曲がる89°30′。曲げ幅が200だと30分曲げが少ない90°30′。っていう感じ。もしかしたら機械の伸び代とか変更しているかもしれませんが「感じ」ということで。

ネットワークのループの症状

  1. ルータやハブの電源を切って再起動後はいいが、2,3分でだめになる
  2. ルータやハブの電源を切って再起動後のpingの反応が遅い
  3. 他の部屋(ネットワーク)は何の問題も無い

不明なLANケーブルがあるといけませんね。床から上がってきたLANケーブルが2つあり、これを机の上のハブに2本とも差したためにループになった。延長とか机の上のハブの場合は、1本以外のLANケーブルはパソコンにつなぐ。だから、パソコンにつながってないLANケーブルがハブに2本以上差していたらだめな可能性がある。ケーブルは両端を確認するのが面倒ですよね。この点ではWifiの方がいい。

ループになってそうなら、1本1本怪しいLANケーブルを抜いていく。

抜いた時点での回復は早い。だから、コマンドプロンプトで「ping ルータなどのIPアドレス /t」をその部屋のパソコンで実行しておくとすぐにわかります。/tのスイッチで延々とpingします。

コマンドのヘルプは「コマンド+スペース(空白)+/?」で表示します。

アークスポットで仮付スピードアップ。適正電流を調べるティグ/TIG誰でも簡単

設定方法です。知る限り古いTIG溶接機でもアークスポットはあります。

アークスポットの時間を0.1秒にして電流をメチャ高くするとメチャ効率良く仮付ができる。

炭酸ガスアーク溶接の一元、適正な電圧は機械が知ってる

CO2/炭酸ガスアーク溶接に限って電圧の調整がある

なのですが、電圧はアーク長の設定です。アーク長が長いと広いビードになる。

調整方法。アークを出さなくても適正電圧がわかります。ダイヘン、パナソニックの順で見て下さい。ダイヘン版で電圧の調整方法があります。

「一元」という設定で、電流を決めれば適正な電圧を機械が調整する。半自動溶接/炭酸ガスアーク溶接/CO2溶接の話です。機械に「一元」の設定があれば電圧と電流の関係式なんか覚える必要はありません。

「一元」は、適正な(150A程度で10mmから15mm程度)突き出し長さが一定にできる必要がありますが、安定したアークを出すために電圧の調整する能力があれば一元では無く個別でいい。今の炭酸ガスアーク溶接機の電圧の下限ってあっても平気で調整するんで一元じゃなくても個別にして調整下手くそでも何とかなる時代。

でも、ぜひ「一元」で電圧を●(中心)の位置に置いて電流と電圧を見て下さい。このときアークを出す必要なし

機械によるとダイヘンは150Aで22V、パナは150Aで19.2Vなので150Aで20Aって覚えておけば200Aだと22Vかなって100Aで18Vって予想できる。

パナソニック200Aは22.2V、ダイヘン200Aは25Vなのでダイヘンは電圧高目ですね。

で、

機械によって一元での適切な電圧がこんなに違うんだから計算式ってどうでもいいかも。

さて、

電圧調整は、「玉ができたら電圧を下げる」「ワイヤが母材に当たる感じなら電圧を上げる」。最近のデジタル機は、「玉」は認識できるが、「ワイヤが母材に当たる」が微妙。つまり、機械が勝手に電流を上げたり、電圧を下げたりして「いい感じ」を演出してしまう。だから、電圧を下げる方はよーく感じましょう。「一元」の設定だから勝手に機械が電流や電圧を調整するってことでは無く、「個別」でも勝手に機械が調整しますね。ああ、昔の機械はわかりやすかったし、「調整してる。機械は素直、いい子」って感じがあった。これって、安全のためにブレーキしないとセルが回らない。エンジンがかからない。昔は、セルボタンを押せばいつでもセルモーターを回せたなー。ブレーキしないとエンジンスタートできないと知った時「バカにすなー」って言いたい感じと同じ。

こっちでは計算式で紹介してます。

100Hz以上のパルスと脈拍パルス

音としては、

100Hz以上だと「ビー」です。数えられません。

100Hz以上で使うのですが、大抵の機械は300Hzとか500Hzくらいが最高です。通常、最高に設定します。100Hzは効果が感じられるのが100だったとうことです。デジタルの場合はボタンを押して変更するタイプなので1.5Hz⇔500Hzの変更が面倒なので100Hzを超える程度の130あたりを使ってます。下図のアナログなら500Hzにします。

電流は下が最低(4Aぐらいが最低かな?機械による)と上が、通常の電流の倍に設定する。上とか下とか書いてるが、溶接機ではパルス電流、溶接電流の設定になる。どっちかを上にしたらもう片方が下の電流です。どっちでもいい。どうせ切り替わるのだから。

具体的に普段70Aでしているなら上を140Aにする。通常、半分4A、半分140Aと切り替わるので平均すると70(正確には4+140=144。144/2=72A)。

拍子がとれるくらい。つまり、数えられるくらいのテンポはアナログのTIG溶接機では低速(下図赤い枠)としてが書いてある。次図は、ダイヘンのアナログメータのTIGです。

低速は0-20Hz、高速は20-500Hzの設定ができる。アナログはツマミを回せば簡単に周波数を設定できる。デジタルよりスピーディ。滅多にいじるとこじゃないので影響ないかな。

脈拍パルスって勝手名付けたのは1.3Hzです。脈拍は、だいたいの人が80回/分。秒に直すと80/60秒=1.333333。ビートの効いた?感じはもうちょっとアップテンポ2Hzとか3Hzかもしれません。

手をたたきながら「タンタンタン・・・・・」は1.5Hzくらいでしょうか。

脈拍パルスの電流の設定では、最低(4A程度)は使わない。100Hz以上の時のように最低(4A程度)でアークは切れないが、0.3秒とか4Aでアークは発生しないだろう。だからアークが切れる。アークスタート、終了の繰り返しのようになるのでクレーター処理ができる程度に上げておく。低い方は上の1/3くらいにする。熱の変化が大きすぎるのも良くないだろう。例えば上80A、下70Aだとパルスしなくてもいいわ。

活用点は、100Hz以上が使える。うるさいが。

100Hz以上は、2つの効果がある。アークの集中とプールを叩く効果だ。アークの集中は、隅肉をやるとよくわかる。溶けやすいし、叩くのでプールが流れやすい。早く作業ができるというわけ。

脈拍パルスの方は、プールが大きくなったり小さくなったりする。これを利用して板厚の違う溶接が簡単にできる。もともと、プールが大きくなったり小さくなるのでプールの大きさが意識しやすい。これを利用して、板厚の厚い方にビードの中心を置き、プールが広くなった時に板厚の薄い方が溶ける程度で移動する。例えば、板厚3mmと1mmの溶接だとして70Aと30Aにする。3mm同士の突き合わせで70A、1mm同士で30Aという感じです。やりやすさとスピードによって電流を変えます。

ティグ/TIG立向きパイプなど TN-V

どんどん溶接動画増えてますね。内容もすばらしい。

RF0でRG3.2と大きいわ。RF/ルート面、RGルートギャップ隙間のこと。

この動画はわかりやすい。2:20くらいから

RFなしじゃないかな。目で見ても1mm程度のRFはわからん。RG3.2、棒2.0、70A

パイプ ルート間隔3.2

立向きメルトラン