箱曲げ コナーの深さと曲げ位置の関係

箱のフタを作る時などはめ込みの調整で曲げ線の位置を変更するとギャップの大きさが変わる。具体的には、プレスブレーキのバックゲージ(丸井工業ブログより)を調整するとギャップを変更できる。 曲げ線の位置が変わるので当然フランジ … “箱曲げ コナーの深さと曲げ位置の関係” の続きを読む

箱のフタを作る時などはめ込みの調整で曲げ線の位置を変更するとギャップの大きさが変わる。
具体的には、プレスブレーキのバックゲージ(丸井工業ブログより)を調整するとギャップを変更できる。
曲げ線の位置が変わるので当然フランジの高さも変わる。 
曲げ加工をする人は、曲げ線の位置で曲げた結果がどうなるか想像できないといけんね。
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SolidworksではGに相当する数値を大きくするとギャップが大きくなる。
ところで、曲げの作業時点でバックゲージを下げてフランジを大きくするとギャップも小さくなる。
Gが0.5mmではdxが0.44mm
Gが0.01mmではdxが0.09mm。このGの数値だと、角がきっちり閉まっている。
G0.01mmはよく使う。アマダさんのガイドでもこの数値以上を使わないと板金モデルと使えないウンヌンとある。
下図は、Gが0.5mmではdxが0.44mm
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下図はGが0.01mmではdxが0.09mm。見た目で曲げの位置(青色の線)が違うのがわかる。

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板金製図の特徴 ”アンフォールド ”フォールド” 活用

板金製図の特徴は、展開図があること。 これだけだが、これで終わっては何か気持ちが伝わらない。(比較、切削加工は立体図でしか形状を作成できない) 例えば、穴あけは「立体図」でも「展開図」でもできる。 つまり、製品の形になっ … “板金製図の特徴 ”アンフォールド ”フォールド” 活用” の続きを読む

板金製図の特徴は、展開図があること。

これだけだが、これで終わっては何か気持ちが伝わらない。(比較、切削加工は立体図でしか形状を作成できない)
例えば、穴あけは「立体図」でも「展開図」でもできる。
つまり、製品の形になってから穴を開ける方法と板の状態で穴を開けてから曲げる方法がある。
これをSolidWorksは可能にしている。
”板金”の”アンフォールドと”フォールド”だ。
“板金”の”展開”と違うのは、”アンフォールドと”フォールド”はデザインツリーの中にの上に入れることができることだ。デザインツリーに注目!!!。
デザインツリーとは、デザインした順序を記録している木(構築順序を記録した木のようなもの)。) 
”展開”ボタンは単に見るだけ、デザインツリーの中には入れることはできない(実は”展開”相当するフィーチャはあったのだ、でもここでぽんぽこ説明するとこのページの内容がボケるので”フォールド”と”アンフォールド”の威力を下の動画でみてから訂正ページに行ってね。)
試行錯誤しながらなのでだらだらと長い動画になってます。最後の1分ほどで、板の状態で四角い穴を抜き、その穴を含めて曲げてます。


ここでは、穴を開けてから曲げてますが、当然、曲げてから穴を開けることもできます。この動画の方法が板金らしい加工方法。板金加工は、展開図か先にあって、板の状態でノッチや穴を開ける。それから、曲げることがほとんど。

AP100でのパラメータ管理 簡易曲げ伸び値管理 板厚の追加

どうでもいい内容だがAP100の画面ってこんな感じ。ここでは曲げ時の伸びの値を入れる設定がどこにあるかの手順(^_^;)。 トップメニューパラメータ管理をクリックすると以下の画面。簡易曲げ伸び管理をクリックすると以下の画 … “AP100でのパラメータ管理 簡易曲げ伸び値管理 板厚の追加” の続きを読む

どうでもいい内容だがAP100の画面ってこんな感じ。
ここでは曲げ時の伸びの値を入れる設定がどこにあるかの手順(^_^;)。

トップメニュー
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パラメータ管理をクリックすると以下の画面。
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簡易曲げ伸び管理をクリックすると以下の画面。
材料を追加する場合は、2の材料管理。
何と、というか別にところにある、なんて。
ここで板厚2.0とかを追加したくていろいろしたが無理。
2 材料管理 でする。
この画面は内R、V幅、曲げ種別、コメントなどを追加する。
左の追加ボタンを押したところ。
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追加ボタンをクリックしないとデータを入れることができない。というインターフェースだ(-_-メ)。
何を追加するのかというと、V幅、角度、全伸びなど。
(自分好みの伸び値にしたい場合に入れるが、入れなくてもアマダさんのデータで勝手に入る。)
追加と修正だけしかできない。
材料の追加は、「パラメータ管理」で2の材料管理だ。
「材料管理」にはタグがある材料情報に入れたものが上の図の一覧になる。
材料管理
SPCC 板厚2.0を追加済み。
ここに材料を追加するのだが、
!タグでなんか選んでるとタグ材料情報を選べない。
ok(かキャンセル)を押すとタグ材料情報が選べる。
何かと操作と気持ちが一致しない。 

板金 閉じたコーナー 片引き 両引き 箱曲げ

箱曲げのコーナー部分の板厚分をどのように重ねるかで「両引き」「片引き」という言い方をする。
SolidWorksでは、フランジを作ってから以下のコマンドで変更ができる。
板金-コーナー-閉じたコーナー を選択。

箱曲げのコーナー部分の一部の面をクリックして、コーナータイプを選ぶと「両引き」「片引き」の設定ができる。
両引き
片引き。片引きはコーナータイプが2種類ある。

もう一つの片引き。黄色の四角柱がフランジに付いている方とギャプが空いている方があるので注意。
Gはギャップですき間。ここでは0.1mmのすき間がある(このすき間がある程度ないと「閉じたコーナー」のコマンドが完了できないことがある)。
Rは1だが1だと板厚分100%伸ばすことになる。0.5にすると半分となる。0にすると片引でも両引きになる。
完成の図。両引き
完成の図。片引き。2つある内の一方だけ。
もし溶接するなら、片引きの方が溶接棒なしで作業ができる(アルゴン溶接)。炭酸ガス溶接なら両引きの方がビードが盛り上がらなくていいかもしれない。
これはよく見ると問題がある。下図の矢印の曲線。コーナーシャーや金型で抜く場合は直線切りになる。レーザーでないとこんな曲線は切断できない。
でも展開ボタンをおしてみると何と面になっている。つまり、この曲線部分は展開図では直線だ。
これならOK。コナーシャーでも抜くことができる?
って、展開して実はびっくりしている。今まで何度も見てきたことだが、これは1面ではなく曲線部分で3面くらいのいびつなカットになっていた!はず。
「えー」だ。
このままAP100でも判断してくれれば抜きは簡単にできる。これでいいのだが、レーザーでないとカットできない曲線があることが何度もあったと書いておこう。
何か、板厚か内Rの値か何の加減だろうか?(その後解決