被覆アーク溶接の終端処理

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9mmの突き合わせ溶接の終端は、普通にしてたら凹む。
突き合わせ溶接の中の方なら360度全方向に熱が逃げる方向がある。
しかし、
端は、熱が逃げるところが少ない。 片方は空気中だ。
だから、溶けやすい。
から、凹む。
凹みを埋めるには、スラグが赤い内に何度かアークを切っては、もう一度アークを発生。アークを切るのは冷やすため。
これを3から5回くらい繰り返す。
アークを切った時に0.6秒ほど冷えるのを待つが、
その時に盛れ具合を見てもい一度アークを出すかどうか判断する。
0.6秒待つとは、溶接面で見ているので終端のスラグが暗くなる/冷えるまで待つ。
(裸眼で見るとまだまだ赤い)赤いうちは光を出している。

アークを切る、もう一度アークを発生にはコツがある。

  1. クレータ/プールが赤いと光が出ているので溶接面をしていても溶接棒の影が見え、溶接棒の先の位置が確認できるのでプールの赤い所に軽く当てるとアークが発生する。
  2. 同じ位置にアークを出すために前腕手首の回転を使う。前腕の回転とはバトミントンの打ち方と同じ。

次の写真はアークを切る前。
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次の写真は、アークを切ったところ。前腕手首を回転させます。
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前腕手首の回転ではなく、単に引いてアークを切るとアーク長が長い状態があるので空気を巻き込み安くブローホールになる。
前腕手首の回転の方がアーク長が一定になる。

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